離婚で貧乏になる恐れが!いくらあれば安心か教えます

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夫婦が離婚することによって現実化し得るリスクのひとつに、貧乏になることがあげられます。別れたせいで生活していけなくなるのは避けたいと、誰もが思うのではないでしょうか。

そこで当記事では、心理カウンセラーである桔梗さんから、離婚後に貧乏になってしまうことについてアドバイスをいただき

  • 離婚後、男性側が貧乏になってしまう原因とは?
  • 離婚後、女性側が貧乏になってしまう原因とは?
  • 離婚にかかる費用と、必要な額の目安
  • 離婚後、貧乏にならないためにはどのくらいの金額を貯めておくと良い?
  • 離婚後、貧乏にならないためにできること
  • 「離婚貧乏」にならないため、そもそもの離婚をしないためのコツとは?

について内容をまとめました。順番に見ていきましょう。

離婚後、男性側が貧乏になってしまう原因とは?

離婚後に男性が貧乏になってしまう原因には、慰謝料や養育費、住宅ローンなど、多くの支払いが生じることがあげられます。さらに妻がいないことによって、出費が増えることも考えられるので、詳しく見ていきましょう。

慰謝料や養育費などの支払いで貧乏になってしまうケース

男性に非があって離婚をした場合、慰謝料の支払いを迫られることがあります。また、子どもがいれば養育費の支払いが生じることもあるでしょう。

さらに、離婚して一人暮らしになれば、食費が増えることも珍しくありません。なぜなら、仕事が終わって帰宅してから、料理をする気力がなく、外食やコンビニ弁当で済ませることが増えるからです。そのため出費がかさむようになり、離婚してから貧乏になってしまうのです。

結婚後にマンションや一軒家などを購入していて住宅ローンがあるケース

結婚後に家を購入している男性は、離婚後にも住宅ローンの返済をしなければなりません。仕事によっては接待費などで飲み代がかかることもあり、養育費などを加えると、金銭的に厳しい状況になることが珍しくないのです。

男性の多くは、平日はほぼ会社にいて、家に居る時間のほうが短いことが多いもの。それにも関わらず、日中誰もいない家の住宅ローンを支払う日々に、気分も鬱屈としてしまいがち。そうして、仕事のやる気が損なわれ、そんなときに会社からリストラされるなど、負のスパイラルに陥ることによって、離婚してから貧乏になってしまうこともあるのです。

離婚後、女性側が貧乏になってしまう原因とは

離婚後に女性が貧乏になってしまう原因は、離婚までのあいだに仕事をあまりしてこなかったことが大きいです。また、子どもがいると、さらに離婚後の貧乏に拍車がかかってしまいがちなので、あらかじめ把握しておきましょう。

離婚後に仕事を探すのが難しい

女性の場合は、職歴が少ないことが多いため、離婚してから貧乏になってしまいやすい状態と言えます。元々仕事をしていて、夫と同等か、もしくはそれ以上に稼いでいた人は別ですが、専業主婦やパート勤めをしている程度だった場合は、離婚後の生活が大変なものになりがちです。職歴が少ないため、離婚後の仕事探しは大変ですし、子どもがいる場合には、保育所を探すなどもしなければいけません。

このような状況から、女性が離婚をした場合、生活が困窮しやすいので、実家に帰る人もいます。ですが、両親にも自分たちの生活がありますから、いつまでも金銭的に頼ることもできませんよね。

そのため、子育てだけでなく、仕事の負担も大きくなり、自分の時間は今まで以上になくなるにもかかわらず、結果的に貧乏になってしまうケースが多いのです。

【離婚したいけどお金が心配!】離婚前や離婚後のお金についてよくある疑問について① 【離婚したいけどお金が心配!】離婚前や離婚後のお金についてよくある疑問について②

離婚にかかる費用と、必要な額の目安

離婚にかかる費用を把握しておかないと、離婚によって貧乏になってしまい、苦しい状況に陥ってしまうかもしれません。そういったことがないように、離婚に際して必要な額の目安を確認しておきましょう。

協議離婚の場合

協議離婚の場合は、費用はまったくかからず、必要な額は0円です。基本的に協議離婚は、市役所にて離婚届をもらって、お互いに記入捺印して提出するだけなので、費用はかかりません。正しく記入し、離婚届を提出さえできれば離婚成立となるため、特別な費用はかからないのです。

離婚調停を自分で行う場合

離婚調停を自分で行う場合、2,000円程度の費用がかかります。協議離婚でどちらかが条件に同意できなかったときには、離婚調停が必要となる可能性があるのです。この場合、各種必要な書類を用意して家庭裁判所に申し立てをします。

弁護士に依頼した場合

弁護士に依頼する場合、相談料としては、30分で約5,000円、離婚調停を依頼した場合にかかる費用は、着手金として20~40万円を目安と考えると良いでしょう。弁護士への成功報酬としては、追加で30~40万円と言われています。経済的利益の10%程度を支払う必要があるため、だいたい60~100万円は必要になるでしょう。

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離婚後、貧乏にならないためにはどのくらいの金額を貯めておくと良い?

離婚後に貧乏にならないためには、どのくらいの金額が必要か知っていますか?もちろん、それぞれの状況によって必要な金額は異なりますが、ある程度の目安を知っておけば、備えがしやすいですよね。そこで、離婚後に貧乏にならないために、用意しておくべき金額についてまとめました。

最低でも100万円

離婚後、貧乏にならないためには、ひとまず引越しや仕事が決まるまでの生活費として、最低100万円はあったほうが良いでしょう。新しく生活をはじめて落ち着くまで、どうしてもある程度の費用は必要になります。子どもがいない場合は、最低限これくらいの額があれば、生活に困らずに済むでしょう。

少し余裕を持ちたい場合には300~500万円

離婚後、金銭的な余裕を持って過ごしたいという場合には、300万円~500万円くらいの貯金があると良いでしょう。これくらいの貯金があれば、たとえ1年間無職だったとしても、生活に困るリスクは低いと考えられます。

もしなかなか職が見つからなかったとしても、安心して生活できる金額を貯めておきたいという場合には、300~500万円くらいの貯金を目安にしましょう。

子どもがいて緊急性がない場合には1,000万円

1,000万円ほどの貯金があれば、子どもがいても焦ることなく、仕事を探せるでしょう。また、幼い子どもがいても、ひとまず仕事が決まり、保育園に入るまでは託児所に預けることも可能です。離婚を急ぐ必要がない場合には、子どものことも考えて余裕を持っておくと、貧乏に陥るリスクを低くできるでしょう。

離婚後、貧乏にならないためにできること

離婚後、貧乏になってしまうと辛いですよね。ただでさえ離婚は辛い経験なのに、そのうえに金銭的な苦労がのしかかってくると、肉体的にも精神的にも追い詰められてしまいかねません。

そこで、離婚後、貧乏にならないためにできることについて、確認しておきましょう。

離婚後の自分の生活をしっかりシミュレーションする

離婚後の暮らしを具体的にシミュレーションしておくことで、余裕を持った生活ができます。離婚した場合に、「どこに住んで、どれくらいの生活費が必要になるのか?」といったことを精度高く算出できていると、貧乏になってしまうリスクを低くできるでしょう。

子どもがいる場合には教育費についても、具体的な金額を計算しておくことをおすすめします。

財産分与や慰謝料、養育費についてよく話し合いしっかり取り決めを交わす

すでに夫婦間で離婚の話が出ているなら、財産分与や慰謝料、養育費などについてよく話し合い、しっかり取り決めをしましょう。結婚後に一緒に築いてきた財産、たとえば家や車などは共有財産となるため、離婚するときに財産分与として振り分けられます。そのため、よく話し合って公正証書として残す必要があるでしょう。

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「離婚貧乏」にならないため、そもそもの離婚をしないためのコツとは?

離婚貧乏にならないためには、そもそもの話、離婚をしなければ良いと言えます。夫婦円満で幸せに暮らしていけたら、それが何よりですよね。そこで、離婚貧乏にならないためにも、離婚をしないコツについてまとめました。

パートナーに完璧を求めない

お互いに相手を、「夫(妻)」、「父親(母親)」という型にはめないことは、とても大切です。女性も男性も、結婚すると、相手に期待してしまう部分があります。人は自分が完璧ではないのに、パートナーには完璧を求めがち。

そのため、「自分のパートナーは、期待に応えてくれない」と不満を感じるのですが、「夫(妻)はこうあるべき!」という考えによる期待が強いと、争いしか生まれません。相手に求めてばかりいるのではなく、お互いに協力し合い、不満が出てきたら話し合いをして、解決していけるように心がけると良いでしょう。

しっかりとコミュニケーションをとる

とくに女性に多いのですが、「察してほしい」という思いは封印するようにしてください。男性は女性と違い、察する能力が低いため、きちんと言ってもらわないとわかりません。

なので、「自分はどういった気持ちになっているのか」や、「どうしてほしいのか」、「何が嫌なのか」を落ち着いて、しっかりと相手に伝えるようにしましょう。夫婦間で起こる問題の多くは、コミュニケーション不足によるものと言われているので、日ごろから気をつけるようにして、夫婦関係を良好に保ってくださいね。

1人の時間を作る

1人でも楽しめる趣味を探したり、のんびり過ごしたりする時間を作るのもオススメです。まだ子どもが小さくて、1人の時間が作れないようであれば、一時託児所に子どもを預けるのも良いでしょう。

夫婦共に心にゆとりが持てれば、イライラすることは減り、笑顔が増えていくはず。夫婦のため、子どものためと割り切って、1人の時間を作ることも大切なのです。

まとめ

離婚後、貧乏になってしまう人は少なくありません。そのため、離婚をする際には、前もって準備を整えておくことが大切です。離婚後に貧乏になってしまう原因を知り、余裕を持って貯金をしておくことで、貧乏に陥るリスクを低くすることができます。

離婚にかかる費用や、離婚後の生活をシミュレーションすることによって、できる限り貧乏にならないように注意しましょう。また、離婚貧乏にならないためにも、離婚しないで夫婦円満に暮らしていけることが一番ですよね。少しでも明るい未来を迎えるためにも、今回お伝えした内容を参考にしてくださいね。

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