離婚で姓を変えないデメリット&メリット。変える場合と比べて選択が◎

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離婚するにあたってどうするか迷う人が多いのが、姓を変えないか変えるかの問題。「あのとき、変えなければ(変えておけば)良かった……」と頭を抱えてしまわないよう、最良の選択をしたいところ。

当記事では、離婚時の姓の変更について深く知る桔梗さんから聞いたお話をもとに

  • 離婚後、姓を変えないデメリット
  • 離婚後、姓を変えないメリット
  • 離婚後、旧姓に戻るメリット
  • 離婚後、旧姓に戻るデメリット
  • 離婚後、姓を変えないための手続きの方法とその際の注意点

を紹介します。現状でパートナーと別れた場合に苗字をそのままにする派の人だけでなく、旧姓に戻す派の人にも役立つ内容になっているので、チェックしてみてください。

離婚後、姓を変えないデメリット

パートナーと別れて苗字をそのままにする選択をした場合、精神面での問題や、やっぱり気が変わったとなった場合の面倒事が出てきます。さっそく、詳しく見ていきましょう。

元夫の姓をずっと名乗らないといけない

もし相手のことが嫌いで別れた場合には、元夫の姓を名乗ることで、まだ縁が切れていないような気持ちになる人は少なくありません。自分の名前を見るたびに元夫の姿が頭をよぎるので、なかなか気持ちが前向きになれないこともあり、姓を変えないデメリットといえます。

しかし、再婚して別の姓になるという考え方ができれば、気持ちが楽になれるでしょう。

旧姓への変更手続きが簡単にできない

たとえば、離婚時は子どもへの影響を考慮して姓の変更をしなかったものの、「やっぱり旧姓に戻したい」と思った場合、容易には戻れません。姓を変更するには、「氏の変更許可の申立て」を家庭裁判所に申し立てて、許可を得る必要があります

なかには、「子どもが成人したので旧姓に戻したい」といった理由があって希望が通ったケースもあるので、家庭裁判所に相談してみても良いでしょう。

離婚後、姓を変えないメリット

離婚にともない苗字を変更しなければ、自分からいわない限り、まわりから見て変化がありません。この点や離婚にともなう面倒を回避できる部分も大きいのがメリットですが、具体的には次のとおりです。

姓の変更手続きをする必要がない

離婚後に旧姓に戻すと貯金通帳やパスポート、クレジットカード、免許証など、必要な手続きは山ほどあります。離婚後は、ただでさえ引越しや住所変更の手続きなどで大変な時期。離婚が成立するまでに苦労した人にとっては、早く離婚の手続きから解放されたいと願う人もいます。

そのため、旧姓に戻す際に手続きが増えるのを避けたいと思う人は、珍しくありません。これらのことから、時間や労力を省けることが姓を変えない選択をするメリットといえます。

子どもが傷つく可能性を減らせる

姓を変えなければ、離婚した事実をまわりに知られる心配がないので、今までどおりの生活が続けられます。子どもも、クラスメイトに両親が離婚したことを知られないため、学校生活で嫌な思いをするリスクを軽減できるでしょう。

子どもは疑問に思ったことをストレートに聞く傾向があるので、とつぜん姓が変わったことに対して、「なんで名前が変わったの?」などと聞かれる可能性は低くありません。それにうまく対応できずに嫌な思いをしたり、いじめられたりする心配を少しでも減らせるよう、姓を変更せずに暮らし続けるほうを選ぶ人もいるのです。

仕事への影響を最小限にとどめられる

婚姻中での仕事で実績がある人は、そのままの姓でいることで仕事に影響が出ないのもメリットです。ある日とつぜん違う姓になると、あなたと同一人物だとわからなくなる相手もいるでしょう。しかし、婚姻中の姓を継続すれば、名前のせいで取引先の人などを混乱させる心配がありません。

また、同僚に離婚した事実を知られる可能性も低くできるので、余計な気を遣わなくて済むと考える人もいます。

離婚後、旧姓に戻るメリット

離婚前の苗字に戻ることには、主に精神面でのメリットの享受を期待することができます。ただし、注意しなければいけない点もあるので、ここで把握しておきましょう。

気持ちをリセットして前向きになりやすい

パートナーに愛想が尽きて夫が嫌いで別れた場合、相手の姓を捨てて旧姓に戻ることで、気持ちを新たに再スタートすることができます。離婚したことをいつまでも引きずってしまいそうだと感じる人は、このメリットに大きな魅力を感じるでしょう。元夫の姓を名乗っていると、いつまでも離婚のことを忘れられず、落ち込んでしまうケースがあります

そのため、1日でも早く気持ちを切り替えて前向きに生きたい人は、旧姓に戻ることを検討すると良いでしょう。

再婚したあとに離婚することになっても旧姓に戻れる

離婚後に新しいパートナーを見つけて、再婚する人は少なくありません。そのまま幸せな日々を送れると良いのですが、残念ながら再度離婚にいたる可能性は0ではないです。ただ、仮に2度目の離婚を迎える形になっても、1度目の離婚後に旧姓に戻しておけば、再び旧姓に戻れます。

一方、1度目の離婚のときに元夫の姓のままとし、そのままの状態で再婚をすると、再度離婚することになった際には旧姓に戻れなくなってしまいます。この場合には、1度目の離婚時の姓に戻る決まりになっているのです。

離婚後、旧姓に戻るデメリット

パートナーと別れて離婚前の苗字に戻る場合には、やっかいなことが生じます。自分だけの問題ではなくなるケースもあるので、確認しておきましょう。

姓の変更手続きのためにさらなる時間・労力が必要

すでに述べたように、離婚後に旧姓に戻ると、いろいろなところで姓の変更手続きが生じます。免許証・通用・パスポートなど、たくさんの変更手続きが必要になって煩わしい思いをするのは旧姓に戻るデメリット。

離婚後には、子どもの学校や新しい仕事のことで多忙を極めるケースも多く、手が回らなくなってしまう恐れもあります。そのため、旧姓に戻る場合には、時間と体力に余裕を持って予定を立てることをおすすめします。

離婚したことが周囲の人にバレてしまう


旧姓に戻すと噂が広がって、あまり親しくない人や知られたくない人にも離婚したことがわかってしまいます。とくに子どもがいて学校へ通っている場合には、急に名前が変わってしまうことでまわりの友達の関心を集めてしまい、思わぬストレスに結びついてしまうことも……。

子どもだからこそ、意図せず相手を傷つけてしまうことも考えられますし、親が離婚したことを取り上げられて子どもがいじめられる原因になる可能性も否定できません。あなただけでなく、子どもに向けられる目も変わる可能性が高まることを覚えておいてください

子どもの戸籍変更の手続きが生じる

女性は離婚すると、申請をしない限り自然に旧姓に戻るのですが、子どもは何も手続きをしなければ元夫の戸籍に残り、子どもの姓も元夫の姓のままになります。そのため、旧姓に戻したうえで子どもと同じ戸籍にしたい場合には家庭裁判所へ、「子の氏の変更許可申立て」をする必要があるのです。

離婚後、姓を変えないための手続きの方法とその際の注意点

離婚で姓を変えないデメリットとメリットを把握し、旧姓を名乗るほうが良さそうと思ったあなた。後悔しないためにも、以下の点は必ず押さえておきましょう。

必要な手続き:婚氏続称届の提出

婚氏続称届は、全国の市区町村役場にある戸籍担当窓口で入手可能ですが、自治体によってはホームページ上からダウンロードできるケースもあります。基本的に、どこから入手した婚氏続称届であっても受け付けてもらえるとされていますが、用紙サイズなどが規定されている場合もあるので、提出先に確認しておくと良いでしょう。

手続きの注意点:旧姓に戻すためのハードルが高い

気をつけることとしては、婚氏続称届が受理されて姓を継続して使用することが決定すると、簡単に旧姓に戻せない点があげられます。すでに述べたように、旧姓に戻すためには家庭裁判所の許可が必要であって、「やむを得ない事情」がない限り許可がおりないので注意しましょう。

まとめ

離婚で姓を変えない場合と変える場合にはともに、デメリットもあればメリットもあります。元夫に対する気持ちの面での問題や、各種手続きの手間、仕事や子どもへの影響など、先のことを考慮して苗字を戻さないか戻すかを決めましょう。

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