離婚でやることとは?別れ話を切り出す前に知っておかないと損!

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離婚前後での手続きなどは何をする必要があるのか、あなたはひととおり把握していますか?この点に自信を持てていない人は、そのままパートナーとの別れ話に進むとたいへんな思いをしてしまうかもしれません。

夫または妻との離婚でやることを知らないせいで苦労することがないよう、今回は男女関係におけるトラブル解決についてよく知るAnnalieseさんから伺ったお話をもとに

  • 離婚を決意してから離婚を切り出す前にやること
  • 離婚を切り出してから届け出までにやること
  • 離婚後にやること
  • 離婚に際してやることがうまく進まず悩んだときの相談先

を解説していきます。後悔しないためにもチェックしておくことをおすすめします!

離婚を決意してから離婚を切り出す前にやること


離婚することを決めたあとはいったん冷静になり、ここで挙げているやることを済ませましょう。カッとなって即座に別れを言い渡すと、うまく話をまとめられないかもしれません。

円満に離婚できるかを考える

離婚は多くの場合、結婚よりもたいへんです。お互いの話し合いだけで夫婦がともに離婚自体や離婚の条件に同意し、離婚が成立しなければ、調停離婚や裁判離婚に発展することになるからです。

調停離婚や裁判離婚では、必要な手続きや書類が増え、場合によって弁護士に依頼をしなければ進め方がわからないといったことにもなりかねません。また、離婚成立にいたるまでに早くても何ヶ月もの期間がかかり、場合によっては1年以上の期間を要するケースも少なくないです。

そうなれば心身にかかる負担や経済的な負担も大きくなってしまうので、できるだけ円満に別れることができる方法を模索しましょう。

相手が原因で離婚を決意したのであれば証拠を準備しておく

離婚を切り出す際には、その後の展開が有利になるように事前に準備を整えておきましょう。

たとえば、相手が不倫をしていた場合には、肉体関係があったことをほのめかすメールやLINEなどの、不倫していた証拠を集めておくことをおすすめします。また、暴力を振るわれたことが原因で離婚をする場合には、動画や写真などを残しておきましょう。

相手が原因で離婚をする際に証拠を持っていないと、信憑性に欠けると判断され離婚手続きを有利に進めることができないケースがあるので注意が必要です。
【不倫調査は慎重に】不倫調査は方法を間違えると、犯罪行為になるかも!?

離婚を切り出してから届け出までにやること


離婚を切り出したあとは、離婚手続きを進めていきましょう。ですが、具体的に何をすればいいかわからず困ってしまう人は少なくありません。届け出をするまでには、どんなことをすれば良いのでしょうか?

慰謝料について話し合う

離婚後に慰謝料について話すのはとても難しくなります。離婚したあとには相手と関わりたくないと考える人は、決して少なくありません。

また、やっと離婚を終わらせることができたと感じているときに慰謝料の請求をされることで、相手を激昂させてしまうかもしれません。さらに、慰謝料の請求には時効があり、離婚成立日から3年が経過してしまうと、基本的には慰謝料の請求が不可能になる点にも注意が必要です。

そのため、慰謝料を請求する際には離婚前に話し合いをしましょう。相手の不倫や家庭内暴力で離婚にいたった場合は、相手が悪くなるので高額な慰謝料を請求することが可能です。
【離婚の慰謝料をわかりやすく解説】離婚で慰謝料をもらえるケースを考えよう!

財産分与について話し合う

結婚後に夫婦で築いてきた財産は、夫婦2人のものとなります。そのため、片方が働いていなくても、財産分与は基本的に半分ずつとなるのです。

ただし、結婚後に夫婦で築いてきた財産といっても、あなたに対する個人的なプレゼントなど、財産分与の対象外となるものもあります。そのため、どのようなものが財産分与の対象、対象外になるのかを確認しておきましょう。
【共有財産はお金だけじゃない】離婚時にもめる可能性のある財産分与

離婚後にやること

無事に離婚が成立したからといって安心していると、必要な手続きを忘れてしまうかもしれません。そんなことにならないよう、離婚後にやることを把握しておきましょう。

健康保険証・年金の申請

もし離婚するときに、あなたが働いていない場合は、パートナーの扶養になっています。このままの状態でいると、離婚後は扶養から外れてしまうので、健康保険を受けることができません。

そのため、役所で健康保険証の発行をしておきましょう。ですが、あなたが働いていて勤務先の健康保険に加入している場合などには、パートナーの扶養に入っていないため、手続きは不要です。

年金についても基本的に同じです。パートナーの扶養に入っている場合には離婚に際して申請が必要で、扶養に入っておらず、自分自身で会社などの年金に加入している場合は、原則手続きは不要です。

ただし、姓や住所が変わる場合には手続きが生じるので、必要に応じて手続きの方法を確認しなければなりません。

運転免許証・銀行口座の変更手続き

離婚によって旧姓に戻したり、あなたが家を出て新居での生活をスタートしたりした場合には、運転免許証や銀行口座の変更手続きが必要です。運転免許証は、管轄の警察署に住民票などを持って行けば変更できます。銀行口座の名義は、通帳や印鑑、運転免許証などの本人確認書類が必要となることを把握しておいてください。

離婚に際してやることがうまく進まず悩んだときの相談先


離婚手続きに苦戦する人は、決して少なくありません。やることはたくさんあるのにまったく進まない場合には、プロを頼ってみてください。状況別の相談先は以下のとおりです。

離婚の初期段階や辛いときの相談先

まだ離婚を決心しただけなどの初期段階であれば、「どのように離婚をすればいいのか……」と頭を悩ませたり、「どのように相手に離婚について切り出せばいいのか……」という具合に考えがまとまらなかったりすることがあります。

こういった悩み相談にのってくれるのが離婚カウンセラーであり、物事がうまく進まないときの話し相手なってくれます。そのため、辛いときには気軽に相談してみると良いでしょう。

調停離婚や裁判離婚に進んだ場合の相談先

離婚の話し合いがうまくいかない場合は、調停離婚や裁判離婚へと進みます。そのときには、士業の助けが必要になってきます。たとえば、書類作成のプロである行政書士や、裁判離婚を何度も経験している弁護士が、相談先の候補になるでしょう。

行政書士や弁護士への依頼料が高いため、自力で乗り切ろうとする人もいますが、その労力や時間を省ける点や、離婚の手続きをスムーズに、有利に進められることなどメリットのほうが大きく、プロの力を借りて良かったと思う人は珍しくありません。

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まとめ

離婚を考えはじめたときは、ある程度の流れを把握しておくと役立ちます。離婚を決めてからやることや、離婚を切り出したあとにやるべきこと、離婚後に忘れてはいけないことなどを押さえておくと、あとになって困る可能性をグッと低くできます。

その反対に、離婚に際してやることを怠り、しっかりと対策を練っておかないと、パートナーのとの話し合いがこじれて調停離婚や裁判離婚が必要になるかもしれません。そうなってしまうと、金銭面だけではなく、体力的にも精神的にも大きな負担がのしかかることが予想されます。

離婚に関するリスクをできる限り抑えつつ、やることをしっかりとこなせるよう、ここでお伝えしたことを活かしていきましょう。

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