離婚のストレスは侮れない!向き合い方を間違うと大変なことに……

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パートナーとの離婚で、注意しなければいけない要素のひとつがストレス。事前にどう向き合えば良いのかを把握しておかないと、ダメージがあとあとまで尾を引くことにもなりかねません。

この記事では……

  • 離婚のストレスの原因
  • 離婚のストレスが生活に及ぼす影響
  • 離婚のストレスへの対処法
  • 離婚のストレスで精神的な病を発症するリスクの有無
  • 離婚のストレスを抱えている人が相談すると良い専門家

について、心理カウンセラーの桔梗さんに伺ったお話をもとにまとめました。離婚のストレスについて知識を深めたい人は、ぜひチェックしてみてください。

離婚のストレスの原因

多くの要素が、離婚のストレスとしてのしかかってきます。離婚の検討段階の人や、すでに別れる方向で話を進めている人は、以下に該当するものがないか確認してみましょう。

パートナーに対する怒りや悲しみ

離婚理由は夫婦によって異なりますが、一番のストレスとなるのは意見の食い違いです。結婚当初からの気持ちのすれ違いが原因の場合、いざ離婚となってときにはじめて相手が本性をあらわすこともあります。

また、相手の浮気や不倫で離婚するとなると、信頼していたパートナーに裏切られたことからくる気持ちが、大きなストレスとなってしまうのです。

離婚に対する不安

専業主婦であれば離婚後、仕事を探して職に就くことで収入を確保しなければいけません。また、子どもがいる場合は、「自分ひとりで育てていけるだろうか……」という子育ての不安も生じます。

それから、離婚に伴う手続きで何が必要なのかわからず、不安を感じる人も多いです。世間体が悪く、白い目で見られるなどするのではという不安もあるでしょう。

パートナーとの別れで生じるこういった不安が、ストレスとしてのしかかってくるのです。

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結婚したことに対する後悔

思い描いていた結婚生活を送れないために、結婚相手を間違えてしまったのを痛感し、「あのときやめておけば良かった……」といった後悔がストレスの原因になりがちです。

また、これまで築いてきた家族関係が壊れてしまうことに対して失望し、子どもがいる場合は子供に対してすまないと罪悪感が生じるのもストレスになるのです。

離婚のストレスが生活に及ぼす影響

さまざまな問題が、離婚のストレスによって起こり得ます。そのため、「おかしいな……」と感じたら、一時的なものと放置せずに対処しましょう。

睡眠障害

離婚のストレスは、日々の睡眠に悪影響を及ぼしかねません。たとえば、なかなか寝つけなかったり悪夢を見たり、途中で何度も目が覚めてしまう中途覚醒が起こったりすることもあります。

そんな不眠が続けば、心臓や脳に負担がかかり病気になりかねません。また、仕事などのパフォーマンスが低下して成績が悪くなる心配もあるでしょう。

食欲不振

食欲がなくなり食べられなくなると、体力がなくなり免疫力がダウンしてしまいます。なお、食欲不振とは反対に、ストレスで一時的に過食になって太る人がよくいますが、この場合はあまり心配はありません。

集中力低下

離婚のストレスのせいで、今後の不安などで頭がいっぱいになり、仕事に集中できずミスが多くなる恐れがあります。そしてそんな状態がいつまでも続いていれば、まわりに迷惑がかかるだけでなく、ミスが重大なものであれば減給や降格、失業のリスクが高まるでしょう。

意欲喪失

離婚のストレスによって、今まで好きだった趣味や習い事に対してまったく興味がなくなり、何もしたくない状態に陥ってしまうケースがあります。そのまま放っておくと、仕事すらもできなくなってしまう恐れがあります。

離婚のストレスへの対処法

上手に離婚のストレスを発散できれば、生活に及ぼす影響を深刻化させずに済む可能性が高まります。以下の方法がおすすめなので、チェックしてみてください。

気持ちを吐き出す

自分ひとりで抱え込まず、離婚を決めた理由や離婚することへの不安を信頼できる人に話してみましょう。ただし、以下の条件をクリアしている人に話すのがポイント。

★自分のことを絶対に否定しない人
★味方になってくれる人

自分の気持ちを吐き出すだけでも、心の整理ができて心が落ち着くものです。

泣く

涙と一緒にストレス物質が流れていき、苦痛が軽減されるという報告があります。そのため、感情がたかぶり泣きたくなったときには、我慢せずに思いきり泣きましょう。きっと、心がすっきりとするはずです。

趣味に没頭する

離婚のストレスで意欲がなくなってしまう前に、自分の好きなことをやってみると良いです。無心になり、没頭することがあれば、離婚のストレスを減らせるでしょう。

たとえば、スポーツなど身体を動かすことが好きなのであれば、軽いウォーキングをしてみる。手芸や絵を描くことが好きならすすんでやってみてください。

離婚のストレスで精神的な病を発症するリスクの有無

離婚のストレスによって、次の精神的な病を招くケースは珍しくありません。

心身症の恐れあり

離婚時のストレスは、一番ダメージが大きいとされている親族が亡くなったときに匹敵するほどかかるといわれています。

そのため心身症……たとえば、うつ病やパニック障害などを患うリスクは極めて高いのです。

もしも不眠や中途覚醒などの睡眠障害、食欲不振、思考力低下、意欲低下などの異常が長く続きそうであれば、早めに専門家に相談することをおすすめします。

離婚のストレスを抱えている人が相談すると良い専門家

ここであげる専門家の力を借りれば、離婚のストレスで自分の心身や生活を壊してしまうリスクを低くできるでしょう。
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心理カウンセラー

離婚のストレスでうつなどの病気になってしまうと、回復するのに多くのお金と長い時間を必要とするケースが多いです。そうなる前に、気持ちがなかなか上がらずしんどいときには、カウンセリングを受けるのが効果的。

そうして専門家につらい心情を打ち明け、話を聞いてもらえばすっきりとして、後ろ向きになっていた気持ちも前向きに変わっていけるでしょう。

桔梗さん
日本は欧米と違い、カウンセリングを受けるのは病んでいる人のイメージを持つ人が多くいますが、そんなことはありません。NPOや自治体でも、離婚後のカウンセリングを受け付けているところがあるので、積極的にカウンセリングを受けてみてくださいね。

離婚専門の弁護士

離婚の話し合いをしていく中で、相手が離婚条件に合意してくれない。また、反対に相手から提示された離婚条件に合意できない。

このような形でスムーズに話が進まないと、多大なストレスになります。協議で離婚成立とならずに調停、裁判にもつれこめばなおさらです。

そのため、離婚話が長期戦になりそうな場合には、早めに離婚に強い弁護士に相談しましょう。自分ひとりで相手と離婚話を進めるよりストレスは軽く、スムーズかつ有利に話が展開する見込みがあります。

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まとめ

離婚のストレスを放っておけば、健康を害し、生活の維持が困難になる恐れがあります。実際にこのような事態に直面し、回復までに長年の期間を要している人は少なくありません。

うつ病やパニック障害など精神的な病気のリスクを現実化させないためにも、異変を感じたら人の助けも借りつつ、ストレスをコントロールしましょう。

とくに専門家に頼るのは、早い離婚問題の解決によるストレス減少にもつながるので、おすすめです。

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