みんなの体験談 ~私はこうして離婚した~

現在結婚している方で、「離婚」を考えている人はおよそ、10人に1人という統計があります。
ゴールはみな、パートナーと別れることですが、そこに至るまでの過程や原因はそれぞれ違っていることでしょう。
今回は、3人の女性の身に起きたことをお話ししましょう。
似たような状況にある方は、その対処法についても触れておりますので、参考にされてみてはいかがでしょうか。

≪ケース①≫言い訳はもうたくさん ~親の自覚のない夫~

妻:わかこ(33)職業:パートタイム 年収:70万円
夫:よしゆき(35)職業:会社員 年収:500万円
子:ゆきな(5)幼稚園
義母:やえこ(66)

27歳の時、夫であるよしゆきと交際し、ほどなくして、妊娠が発覚。
おなかが大きくなる前にと籍をいれました。いわゆる授かり婚というものです。
当時、私の勤めていた会社は残業が多く、毎日帰りが22時過ぎだったので、夫のすすめもあり、妊娠を機に退社して専業主婦になりました。
初めての妊娠でしたが、近所に住む義母の援助や夫の献身的なサポートもあり、出産までの苦労はありませんでした。
夫との関係はもちろん、義両親ともうまくやっていたと思います。
しかし娘のゆきなが生まれたときから状況が一変しました。
子育ては自分が思っていたよりもずっと大変で、また仕方のないことですが、子どもはこちらの事情を考えてはくれません。
お腹が減ったり、眠かったりすると昼夜問わず泣きます。赤ちゃんは泣くのが仕事とは言いますが、今まで子どもと接する機会が少なかった私には、苦労の連続でした。
そこで、夫の助けを借りようと「子育てを手伝ってほしい」とお願いしました。
すると、彼は笑いながら「分かった」とひとこと言ったきり、そのまま黙って、荷物をまとめて家を出ていこうとします。
慌てて引きとめて理由を聞くと、「子育ての邪魔になるから、実家に帰る」といって本当に出て行ってしまいました。
予想外の言葉に唖然として、しばらく放心状態でしたが、思い直して義母に説得してもらおうと夫の実家に連絡しました。
ところが義母からの返答は「よしくんの世話はこちらでするから、わかこさんはゆきなちゃんのお世話に専念してちょうだい」と、取り付くしまもありません。
そのとき初めて気づきました。義母は息子である夫が大好きで、また夫も「自立している」とは言いますが、完全にマザコンでした。
その後も夫は、育児を頼むたびに黙って実家に帰り、しばらくすると戻ってくることを繰り返したのです。
その癖、自分の機嫌の良いときだけは娘の相手をし、良き父親ぶろうとするのです。
夫に懐いている娘の姿をみると切なかったのですが、私はついに愛想がつきはてて、離婚を切り出しました。
夫からすれば、寝耳に水だったようで、「納得できない。」といって、義理の両親まで呼び出してきて、そろって大反対するありさま。
いくら話し合ってみても、身勝手な夫の態度や、そんな彼に甘い態度をとる義母への嫌悪感は、さらに募るばかりでした。
結局、調停にまでもつれこみ、初めの話し合いから4年経って、ようやく離婚が成立しました。
財産分与は等分で、養育費は月々5万円。収入の問題で親権は取得できませんでしたが、監護権を取ることは出来ました。
現在、実家に身を寄せて就職活動をしています。
さいわいなことに、資格を取っていたので、正社員での内定が決まりそうです。
今後は、収入を安定させ、元夫が持っている親権を私へ変更し、母娘2人で暮らしたいと思っています。

≪ケース②≫彼の言葉には毒がある ~モラハラ男との決別~

妻:ろっか(27)職業:アパレル店員 年収:200万円
夫:れいじ(33)職業:官僚 年収:700万円

私とれいじの出会いは、友人からのさそいで、5対5の合コンでした。物腰が柔らかく、品のよさそうな雰囲気の彼に、私の一目ぼれでした。
必死にアピールして、競争率の高い彼をなんとか射止めることが出来ました。
1年ほど交際したあと、彼からのプロポーズをもらって、即OKしました。
結婚式と披露宴は某有名ホテルで豪華に執りおこない、そのときの私は幸せの絶頂でした。
しかし結婚から数か月したくらいからでしょうか、彼の様子がおかしくなったのは…
ある日、おだやかで声を荒げたことのなかった彼が、突然大声で怒鳴りはじめました。
原因は些細なことで、私が朝食の時に使用した食器を棚にしまわなかったことでした。
私は驚き、人が変わったように悪口雑言を吐く彼の姿を見つめるばかりでした。
ひとしきり悪態をついたあと、何かを思い出したかのように、暴言を吐いたことを謝ってきました。
つい怒鳴ってごめんね。でも君も悪いんだよ。君のことを愛しているからこそ厳しく言ったんだ。分かってくれるよね
私も、たまたま彼の気が立っていただけで、「もともと優しい人だし、こんなことはもうないだろう。」「私も悪かったんだから直さなきゃ。」と、無理やり納得しようとしました。
しかし、この出来事は始まりに過ぎませんでした。
当初は「飯がまずい」ぐらいだったのが、「家の帰りが遅い。浮気しているのか?」とか「お前は馬鹿で、取り柄は若さ位だ」とか言うようになり、ついには「僕のいうことは絶対だ。君の価値なんて僕の妻であることくらいしかない」と、時が経てば経つほど、夫の暴言は激しくなり、頻度も増すばかりでした。
しかし、いつも限界ぎりぎりのところで、彼は優しく穏やかな夫に戻り、私に「愛してる」と「ごめんね」を繰り返したのです。
そんな夫の姿をみると、「夫には私しかいない、温和な彼がこんな行動をとるのは私が悪い。」と考えて、しだいに何も言えなくなっていきました。
夫からの日々の暴言と甘い言葉の繰り返しのせいでしょうか、精神のバランスが取れず、日増しに体調が悪くなっていきました。それなのに夫を恨むどころか、むしろ自分を責める毎日をくりかえしていました。
そんなある日、様子をみかねた友人が、引きずるようにメンタルクリニックへ連れて行ってくれました。診断結果は、重度のうつ病でした。
私は、このときやっと、「このままでは取り返しがつかない」と気づき、事の次第を両親へと打ち明け、離婚を決意しました。
離婚の話し合いは、夫の顔をみると決意がゆらぎそうで、こわくて、弁護士に依頼しました。
私が夫から受けた行為はモラルハラスメントに当たるそうですが、残念なことに客観的な証拠がなかったので、慰謝料は50万円ほどになりました。
そのほか共同財産は私が7割。裁判所を通していないので、協議離婚で成立しました。
今後は、現在の仕事を辞め、治療に専念するつもりです。
もし、あの頃夫に「死ね」と言われていたら、きっと死んでしまっていたことでしょう。
あのころを思い返すと、いまだにぞっとします。そして周囲の協力によって離婚が成立して心底よかったと思っています。

≪ケース③≫浮気は男の甲斐性? いいえ違います

妻:るりこ(45)職業:教師 年収:700万円
夫:りゅうじ(48)職業:会社員(課長)年収:800万円
息子:らい(17)高校生
娘:もえこ(15)中学生
りゅうじとは、私が25歳の時に結婚しました。出会いは大学のインカレのサークルで、明るく、リーダーシップのある彼に惹かれ好きになりました。
私の決死のアプローチが功を奏し、在学中から付き合いはじめ、2年後にゴールイン。
その後28歳の時に息子のらいが、その2年後に娘のもえこが産まれました。
仕事をしながらの、2人の子育ては大変でしたが、おおよそ充実した日々を送ってこれたと思います。
ただ、子ども達の親という意味では、私たち夫婦の関係は良好でしたが、男女としての関係では、もえこが産まれてからというもの、10年以上、ごぶさたしていました。
今思えば、それが原因だったようで、息子が中学校に上がったころから、夫の帰宅する時間が遅くなってきました。
平日0時を回るのは当たり前で、早朝に帰ってきたこともざらにありました。
その頃、課長に昇進した時期でしたので、仕事が増えたのだろうと別段気にしていませんでしたが、実は不倫していたことが判明したのです。
きっかけは、高校に通いだした息子が、女性を連れている夫を見たということからでした。
「仕事上の付き合いなんじゃないの。」とたかをくくっていましたが、あまりに息子が心配するので、帰宅した夫へ冗談交じりに尋ねてみました。
すると、なんと、あっさりと浮気を白状しました。
10年以上、レス状態でもう女として見れない。だけど俺も男だし、そういうときもある。本当に好きなわけじゃないし、相手も割り切ってるんだから不倫じゃないだろ。それに浮気は伝統文化ともいうだろ」と。
この発言が、あろうことか、息子と娘の目の前でのことだったので、しばらくは家族全員凍り付きましたが、それから息子と娘は激怒して夫と言い争いになりました。
そのときの私は、夫のあまりにも悪びれない様子に、怒ることも忘れて、ただただ、呆気にとられてしまいました。
確かに「浮気は伝統文化」の発言は許せませんでしたが、その行為に至った原因はセックスレスにあり、仕事と子育てに夢中で、夫をかまってあげなかった私にも責任があったのだろうと考え、激しい怒りは覚えませんでした。
その後しばらくたってからも、思春期まっただなかの彼らは、夫の行動や言動がどうしても許せなかったとみえて「もう一緒に暮らしたくない」と私に離婚を熱心にすすめてきました。
結局、子どもたちを交え協議した結果、離婚することにしました。
慰謝料は100万円、共同財産は等分で養育費は月々8万円と取り決めました。
また、今後必要になる娘の高校の入学費用や、息子の大学受験の費用や入学金も夫が支払うことになりました。
親権に関しては子どもたちの意向もあって私が持つことになりました。
現在、息子も娘も、夫とは顔も合わせたくないと言っていますが、父親としては育児にも積極的に参加してくれた人だったので、特に面会を制限はしていません。
私が冷静でいられるのは、きっと子どもたちが代わりに怒ってくれたからなのでしょう。
これから子どもの受験が続くので、離婚の影響が出ないようメンタルケアをしっかりしていきたいと思います。

離婚を進めるためのポイントとは?

今回は、子育てに協力してくれない夫、モラルハラスメントをする夫、不倫をした夫の3つのケースを紹介しました。
ここではケース別に離婚のポイントをまとめて見たいと思います。

ケース①の場合

育児に非協力的な夫に対しては、まず夫婦で子育てについての話合いをすることをおすすめします。
話し合いでは、ご自身がパートタイムにでている時間、掃除や洗濯・食事の支度にかかる時間、子育てにかかる時間などのタイムスケジュールを作成し、いかに仕事と家庭の両立が大変かをしめしながら、夫に何をしてもらいたいか具体的に伝えると良いでしょう。
今回のケースでは、家計所得は比較的高いほうですので、ベビーシッターをやとったり、託児サービスの利用を検討してもいいと思います。
児がワンオペ状態であると、疲労がたまり心に余裕がなくなりがちです。
頼るべきところは周囲に頼っていいのだということを認識しておきましょう。

それでも、協力してもらえない場合には、離婚するメリットとデメリットをふまえて、切り出すと良いと思います。

ケース②の場合

夫からモラルハラスメントやDVを受けている場合には、まずは早急に夫から離れることをおすすめします。
今回のケースのように、長期間にわたってDVやモラルハラスメントを受けていると、自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存する状態である「共依存」に陥ってしまい、自分だけでは負のスパイラルから抜け出せなくなる恐れがあります。
また、今回のケースでは、モラルハラスメントの客観的証拠が少なかったので比較的少額な慰謝料となりましたが、DVやモラルハラスメントを受けたことを記載した日付入りのメモや日記があると、慰謝料の額が高くなる可能性があります。
そのほか、暴言や暴力を撮影した動画や録音も有効な証拠になり得ますので、モラルハラスメントを受けていると感じたときは、こういった証拠を残しておくことをおすすめします。
またに反対に、こういったメモや日記などを見返すことで、ご自身が共依存の状態におちいっていることに気づけるケースもあります。

ケース③の場合

不倫や浮気などの不貞行為については、第一に不貞行為をしたという証拠が大切になります。
今回のケースでは、夫自身が不貞行為の事実を認め、子どもを交えての協議離婚が成立しました。
また、妻だった女性側にもある程度の収入があったので、円満に近い結果になりました。
しかし、このようにあっさりと事実を認めるケースは、むしろまれだと思われます。
不貞行為で離婚をする場合、泥沼の争いになる可能性が高いです。
そのため、不貞行為を証明する動画や写真、メールやチャットツールでのやり取りの確保が大切になります。
慰謝料をたくさん取りたいと考えた場合には、まずは確実な証拠を集めることが大切でしょう。

まとめ

今回は3人の女性の離婚体験にフォーカスをし、お話をしてきました。
夫婦が円満で生活できればなによりですが、時にはうまく行かないことがあります。
また、パートナーの不義理がきっかけで、結婚生活がうまくいかなくなることもあるでしょう。
そんな時には、自分自身で解決すると気負うのではなく、周囲の信頼できる人に相談したり、場合によっては、思い切って専門家である弁護士に頼ってみても良いかもしれませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。