離婚できないときの対処法3選!明るい未来につながる決断方法とは?

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離婚できないと悩んでいるなら、法的に別れられる条件をチェックしておくと良いですよ。そのうえで離婚問題に悩む夫婦が抱えやすい問題と解決策をおさえれば、状況の打開につながります。

離婚できないときには、どうしたらいいのか……この困りごとへの対処法に詳しいAnnalieseさんから以下の内容を教えていただき、わかりやすくまとめました。

  • 離婚ができる法律的な条件
  • 離婚できない原因
  • 【状況別】離婚できないときの対処法
  • どうしても離婚できないときの解決策

離婚できないと肩を落としている人は、ぜひお役立てくださいね。

離婚ができる法律的な条件

離婚できないと思っていても、実は法的には離婚が認められる可能性があります。法的に離婚が認められる状況は、以下の2つです。

相手が不貞行為をした

不貞行為とは、結婚している人がパートナー以外の人と親密になったり肉体関係をもったりすることです。協議離婚では決着がつかず、調停離婚や裁判離婚などにいたってこじれるケースでは、不貞行為が絡んでいることがほとんど。それぞれの離婚方法の特徴は以下です。

・協議離婚:夫婦で話し合って離婚内容を決め、離婚届を提出すること。お互いに合意すれば離婚ができる。日本で離婚する夫婦のうち、約9割が協議離婚といわれている。

・調停離婚:調停委員を介して離婚について話し合うこと。夫婦で直接話し合う必要がない。その反面、合意にいたらなかった場合には強制的に別れられない。

・裁判離婚:裁判によって離婚について白黒ハッキリつける方法。夫婦の話し合いがないまま、裁判所の判決によって離婚の可否や条件などが決定される。

悪意の遺棄をされている

悪意の遺棄とは正当な理由なしに、夫婦としての協力を拒む行動をいいます。悪意の遺棄の一例として、以下があげられます。

・頻繁に家出をする
・生活費を出してくれない
・別居する
・不倫相手と同棲する

これらは、夫婦として支えあって生きていくことを拒否する行動とみなされます。そのため、民法752条「同居、協力及び扶助の義務」に反し、法的に離婚が認められる根拠となり得るのです。

【離婚の基礎知識】有責行為や法定離婚事由って一体何なの?

離婚できない原因

「別れたいのに離婚できない…」と悩む人の多くは、3つの原因に苦しめられます。どんな状況に陥る人が多いのか、チェックしておきましょう。

お金がない

これは専業主婦パート収入のみの女性が直面しやすい問題です。とくに子どもがいる場合には、離婚後に暮らしていけるだけの収入を得られず、別れられない状況になりやすいといえます。子どもがいると働ける時間が限られてくるうえ、長期間正社員としての勤続経験がないと、新しい仕事を見つけることは困難です。

相手が離婚に応じてくれない

裁判離婚をしない限り、別れるためには双方の合意が必要となります。そのためパートナーに別れたくないといわれてしまうと離婚できない状況に…。

そのほかにも、別れること自体についてはお互いに合意していても、財産分与などの条件面で折り合いがつけられず、離婚できないことも。また、夫婦仲が険悪になっていて、話し合いが一向に進まない状況になることで、離婚できないケースもあります。

子どもがいる

夫婦関係が破綻していても、子どものことを考えると離婚できないと思うケースは多々あります。それまでずっと両親と過ごしてきたのに、突然片親と暮らすことになると、困惑する子どもがほとんど。「暮らしぶりがガラリと変わって、子どもに不自由な思いをさせてしまうのは申し訳ない…」と考える人も。

このような理由で離婚できないと悩んでしまうパターンです。

 

【状況別】離婚できないときの対処法

上記のように離婚できない状況でも、打開策はあります。どんな行動をとれば事態を進展させられるのか、確認しておきましょう。

お金が原因で離婚できない場合

生活費を稼ぐためにはフルタイムで働ける仕事を見つける必要があります。専業主婦やパート勤務をしてきた場合、雇ってもらえるか自体が高い壁になることも。

雇う側としては、働いていない人ほど採用しづらくなりがち。この問題をクリアするためにも、しっかりと給料に見合った働きができるとアピールすることが大事です。

また子どもがいる場合には、時間に融通がきく職場を見つけることも重要。片親になるからこそ、しっかりと親としての役割を果たしたいと思う人は少なくありません。子どもが急に体調を崩したり、保育園や学校の行事があるときには休ませてもらえるところが望ましいでしょう。

Annalieseさん
離婚によって子どもの発育環境を悪化させないためにも、できる限り働きやすい職場を見つけることが大事です。

相手が離婚に応じてくれない場合

いくらパートナーと話し合っても進展が見られない場合には、調停離婚や裁判離婚にもちこむこともひとつの手。夫婦での話し合いによって離婚できない場合には第三者の力が必要になります。調停離婚や裁判離婚は時間も費用もかかりますが、どうしても離婚したい場合には有効です。

子どもが原因で離婚できない場合

「子どもがいるから離婚できない…」と悩んでいる場合、別れないことが本当に子どものためになるのかしっかりと考えましょう。毎日ケンカしていたり、家族関係がぎくしゃくしていたりする状況は、子どもにとっても良くありません。そのため、離婚後の生活をできる限り具体的にイメージし、比較してみると良いでしょう。

もしかしたら子どもは、「こんな状況なら、別れてくれた方がいい」と思っているかも…。子どもへの影響をじっくりと考え、状況に応じて子どもの意見を聞くことも重要です。

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どうしても離婚できないときの解決策

どう頑張っても離婚できないときは、プロに相談するのが一番。離婚問題はそれぞれの夫婦によって事情が異なるので、とるべき行動も違ってきます。そういった離婚問題を数多く解決してきた弁護士なら、素早く良い選択肢を教えてくれたり最適な対処法を教えてくれたりするでしょう。

もちろん弁護士に依頼すると費用が生じますが、今後の人生に関わる重大な決断になることも忘れてはいけません。初回のみ無料で相談にのってくれる弁護士も増えているので、まずは試してみることもおすすめ。「親身になって対応してくれるか」、「弁護士との相性が合いそうか」といったことがわかるかもしれません。

離婚案件を得意とする弁護士と、あまり離婚案件に精通していない弁護士がいることにも注意しましょう。

離婚するときは、必ず弁護士に相談した方が良いの?相談するべきタイミングとは?

まとめ

離婚できないと悩んでいる人のなかには、法的に別れられる事由を知らない人もたくさんいます。夫婦で話し合っている間に視野が狭くなり、離婚できないと思い込んでいることも。そういった固定観念を振り払い、一般的な問題として考えたときに、新たな発見ができることがあります。

ですが、どうしても別れ方がわからない場合には、ほかの夫婦がどんなことに悩んでいるのか目を向けて、それぞれの状況に適した方法を把握することをおすすめします。それでもなお離婚できない場合には、専門家を頼るのも良いでしょう。豊富な知識と経験であなたをサポートしてくれるはず。

離婚問題は今後の一生に関わるので、最適な選択をするためにベストを尽くしてくださいね。

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