夫の不倫相手はまさかの○○…~同性と不倫された場合のアレコレ~

2015年に東京の世田谷区、渋谷区で同性パートナーシップ証明制度(※)が施行されました。
以降、年を経るごとにパートナーシップ制度を取り入れる自治体が増えてきています。
性別にとらわれない恋愛が出来るようになったのだなと感じる反面、同性の不倫も増えてきているそうなんです。
今回は、夫の不倫相手が同性だった、もしくはそれが疑われる場合の対処法について考えていきましょう。
※2020年4月時点で日本の13自治体が取り入れている制度です。
異性との婚姻と同等であることを承認し、自治体独自の証明書を発行しています。

LGBTの割合は○○と同じくらい!? ~結婚しているのになぜ同性と不倫?~

LGBTとは…?

LGBTとは比較的、新しく出来た言葉で、以下のような意味で成り立っています。

L…レズビアン。女性同性愛者のこと。
G…ゲイ。男性同性愛者のこと。
B…バイセクシャル。男性、女性どちらも恋愛対象になるひとのこと。
T…トランスジェンダー。心の性(※)と体の性がかみ合っていないこと。
※性同一障害と混同されがちですが、トランスジェンダーの「性」は男女の性別だけでなく、無性や間性も含みます。
無性は性が無いこと、間性とは雌雄同体、つまり女性であり男性でもあるということです。

ストレートの人がLGBTだったということはあり得るの…?

日本でのLGBTはおよそ8.9パーセントと言われています。
このパーセンテージは、左利きの人と同じくらいの割合です。
結婚してるということは、ストレートでしょ?」と考える方もいらっしゃるでしょうが、それは思い違いかもしれません。
「性」とは、一見身体と一致しているようにみえるけれど、実は結構あやふやなものなんです。
同性愛と言えば、古代ギリシャではイニシエーション(※)としてみられている部分がありました。
また、著名な小説家であった三島由紀夫はゲイとして知られていますが、結婚して子供もいます。
自分の心の性のことを性自認と言いますが、これは環境や年齢などによって変化することも考えられるのです。
つまり、結婚していたとしても、同性と不倫しないとは限らないのです。
※イニシエーションとは通過儀礼のことです。

同性との不倫は不貞行為に当たる?

前章ではLGBTについてお話をしてきました。今回は、パートナーが同性と不倫していた場合、「不貞行為」あたるのかを考えていきましょう。
民法では性行為を含む不倫のことを不貞行為として、法定離婚事由に定められています。
ただし、一般的な不貞行為の定義として、「配偶者以外の異性と性行為、もしくは性行為に準ずること」とされています。

結論から言うと、同性との性行為を含んだ不倫を、「不貞行為」として認めてもらうのはかなり難しいと言えます。
というのも、法律が定められた時点では、同性との不貞行為を取り締まる想定が無かったからです。
LGBTの認知や、性の多様化への許容は、比較的最近広まってきたものだと言えます。
そのため、法の整備が追い付いていないのが現状だといえるでしょう。

では、パートナーが同性と不倫をした場合、何の手立てもないのか。
そんなことはありません。
法定離婚事由のひとつである、「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に該当する可能性が高いです。

不倫相手が男性であれ女性であれ自分以外の人と関係を持った場合には、精神的苦痛を受け、またパートナーを信頼できなくなると思います。
結果、夫婦関係が破綻したときには、相手事由での離婚は充分可能だと考えられます
とはいえ、先ほどもお伝えしたとおり、同性との不倫は、認められにくいことが多いです。
何故なのかは次章で詳しく説明していきたいと思います。

同性との不倫が発覚したときの対処法

パートナーが同性と不倫したときの衝撃はかなり大きいでしょう。
異性との不倫でも許せませんが、パートナーが同性も恋愛対象であったなら、普段は気にしない、友人同士での付き合いにすら疑心をいだいてしまうことが多いと思います。
そんな時は以下の点を踏まえて、対処するといいと思います。

① 証拠を集める

男女かかわらず、パートナーに不倫をされた場合には、まず証拠を集めることが一番の対処法になるだろうと思います。
いくら相手が不倫をしていても、それを客観的に証明できるものが無ければ、離婚事由として認められないからです。
加えて、証拠がないと言い逃れされて、ことを優位に運べない可能性もあります。
しかしながら、ここからが難しいところです。
異性との不倫の証拠を掴むのも困難ですが、同性となると輪をかけて難しくなります。
一般的な不貞行為の証拠として、「ラブホテルに入る写真」や「性行為をにおわせるメールやチャットなどの内容」というものがあります。
特に、「ラブホテルへ入る写真」は、異性との不倫に関して言えば、かなり有力な証拠になり得ますが、同性の場合は必ずしも当てはまるとは言えません
したがって、より直接的な証拠、たとえば行為中の写真や動画などがないと、証明できないケースもあります。
そのため、同性との不倫には具体的にどのような証拠が有効なのかを弁護士などの専門家に相談した方が良いかもしれません。
また、探偵や興信所を利用するという手段もありますが、こちらも依頼する業者や日数によってはかなり高額になる可能性があります。
また、残念ながら探偵の中には、悪徳業者もおりますので事前に確認して利用するようにしましょう。

② 話し合う

不倫にかかわらず離婚をする場合には、夫婦間で話合うことがとても大切です。
こちらの章でもお話しましたが、心の性が変わることは決して珍しくありません
結婚後にパートナーがゲイやバイセクシャルになったとしても何ら不思議はないのです。
パートナーがゲイやバイセクシャルになったとしても、夫婦が互いに価値観をすり合わせ、歩み寄ることによって離婚を回避することも可能です。
とはいえ、同性と不倫した事実が発覚した場合、大きな衝撃を受けることが予想されます
なじりたくなる気持ちは充分理解できますが、ヤケになったり、パートナーの性を中傷したりする行為は避けてください。
相手方が逆上したり、委縮したりして十分に話し合えないことがあります。
また、話合いにのぞむときには、自分が何を話したいのか、最終的にどうしたいのかを固めておきましょう。

例えば、自身の気持ちが以下のどれに当てはまるかを考えてみてください。
1.夫婦が互いの「性」を理解し、受け入れることが出来たうえで、婚姻を継続したいのか。
2.パートナーの「性」を理解できるが、「不倫」そのものが許せないため、離婚したいのか。
3.パートナーの「性」受け入れられることが出来ず、また不倫も許せないため離婚したいのか。
自身の1・2・3、どれに当てはまるかで話し合う内容や、論点が変わってきます
そのため、自分自身の意向をしっかりと把握しておくと良いと思います
以上が、同性と不倫された場合、主に取る行動でした。

体験談

今まで、同性の不倫やLGBTなどについて説明をしてきました。
次に紹介するのは、実際、パートナーに同性と不倫された女性の体験談になります。

パートナーが不倫…~相手は私の知り合い(男)~

妻:たかこ(33)職業:栄養士 年収:400万円
夫:とおる(34)職業:スポーツインストラクター 年収:600万円
子どもの有無:なし 共有財産:100万円程度、婚姻期間:3年

夫のとおるは、私が実業団でバスケの選手としてプレイしていたころの、チームのインストラクターでした。
当時私は、ひざの故障を繰り返しており、それを支えてくれていたのが彼でした。
結局、膝の調子が治らず、また選手としては高年齢であったため、引退しましたがそのタイミングで、彼が告白をしてくれ付き合い始めました。
長年の付き合いで、お互いの性格を熟知していたので、交際1か月でプロポーズされ、3か月目に籍を入れるというスピード結婚でした。
その後は、大学の頃に取得していた栄養士の資格を活用して、他の競技の選手の栄養サポートの仕事に就きました。
お互いチームの遠征など同行するため、忙しくはありましたが公私ともに充実し、幸せな毎日でした。
しかし、結婚して1年ほど経った頃から、夫が私との接触を避けるような行動をし始めました。
性行為はおろか、キスや手をつなぐという行為も拒否するのです。
いぶかしく思い、問い詰めると私も知っている男性と関係を持ったというのです。
夫から、「君は悪くないけれど、もう女の人は触れたいと思えない」と言われてしまいました。
私は彼が好きであったのもあり、離婚をどうにか回避したく、気持ちを変えようとしましたが、彼は私のことを恋愛対象として見られないようでした。
かたちだけの夫婦にいることは空しいので、離婚を了承しました。
気持ちにけじめをつけるためと、離婚の条件についての話し合いは1年以上に及び、先日ようやく離婚が成立しました。
夫婦の共同財産はすべて私が取得し、慰謝料として100万円を貰いました。
話し合い中、夫はいっかんして自分の非を認めておりましたが、離婚したいという主張もまた、最後まで変わりませんでした。
金銭的にみると、私に優位な離婚条件だと思いますが、心情的にはただ哀しい気持ちでいっぱいです。
ただ、家族や友人が元気づけてくれているので、なんとか立ち直って頑張っていきたいと思います。

まとめ

今回はパートナーが同性と不倫した場合についてさまざま考えていきました。
不倫が発覚した場合、「離婚したい」と考える方もいれば、「相手を嫌いになれないので再構築したい」と思う方もいるでしょう。
ただ、パートナーが同性愛者になった場合には、そもそも「女性」が恋愛対象でなくなってしまうため、難しい部分があります。
したがって、心の傷を抱えて離婚し、その後PTSDやうつ病を発症してしまう可能性があります。
離婚までのプロセスも大切ですが、離婚後の自身のメンタルケアもしっかりとおこなうことも大切です。
頑張ることは重要ですが、自分をいたわることもまた同じくらい大事ですので、ひとりで抱え込まないで頂ければと思います。

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