不倫サレ子の逆襲~子どもと妻を裏切った夫に鉄槌を~

結婚して15年。

パートで働きながら、子どもの塾代を支払って、家のことをして。正直くたくた。

ある意味フルタイムで働いているのと同じ。けれども家族のためと歯を食いしばって頑張ってきた。

その結果、バカ夫が若い女と不倫した。浮気は文化?くそくらえだこのやろう!

どうにか復讐してやりたい。でも相談先がわからない。どうすれば良いの…?

意外に多い不倫している男女~その割合は○○?~

毎年毎年、テレビドラマや映画になるように、不倫の話題に興味を持つ方は少なくありません。

とはいえ、ほとんどの場合、対岸の火事としてとらえられているのが現状です。

しかしながら、家庭裁判所が発表した離婚の理由のデータによると、男女ともに高順位に位置しています。

他の理由も気になる方がいらっしゃると思いますので、以下をご確認ください。

男女別離婚の原因

性別 1位 2位 3位
男性(夫) 性格の不一致 異性関係(不倫) 性の不一致
女性(妻) 性格の不一致 暴力 異性関係(不倫)

平成30年度 婚姻関係事件数  申立ての動機別申立人別  全家庭裁判所参考

男性は2位、女性は3位という結果になりました。夫婦になっても、意外と夫(妻)の異性関係に悩んでいる人が多そうです。

また、避妊具メーカーの大手、相模工業ゴム株式会社が、2018年に全国で大規模なアンケートをおこなったところ、不倫や浮気の回答は以下のような結果になりました。

男女別 浮気・不倫をしている人の割合

※相模ゴム工業 『日本のセックス 2018年版』参考

上記を見ていただくと分かるとおり、女性よりも男性の方が浮気や不倫する割合は大きいです。

アンケートの対象者が既婚者だけではないので、正確に不倫の割合をはかることは出来ません。しかし、年齢があがるにつれ、既婚者の割合は増えていくので、実態とかけはなれた数字ではないと言えると思います。

不倫は男性の本能?

良く、不倫は男の本能だというセリフを耳にすることがあります。確かに、生物のオスには、複数のメスと交尾をして、自分の遺伝子を残そうとする本能があります。

しかし、それを言えば、メスの方にもより優秀なオスと交尾をすることで子孫を残す本能があります。

また、先ほどお伝えした、「不倫・浮気」のアンケート結果でもわかるとおり。男性のおよそ7割は浮気や不倫をしていません

つまり大多数の方は本能よりも理性を優先していることが解ります。

したがって、「不倫は男性の本能だから仕方ない」という言い訳は、あやまりだと考えられます。

不倫サレ子は証拠を抑えたい~有効になる証拠とは…?~

前章では、不倫についていろいろな観点から考えてきました。

さて、冒頭でもなげいていた「不倫サレ子」さんのお話をしていきましょう。

14歳の息子を持つ彼女は、一つ上の夫に不倫をされていました。

しかも、休日出勤や残業とサレ子さんに嘘をつき、相手と会っていたようです。

このように、相手が不倫をしている場合、離婚することが出来るのでしょうか。

不倫で離婚するための条件は?

相手の合意なく離婚するためには、離婚したい理由が民法で定められている法定離婚事由に該当しなければなりません。

法定離婚事由とは、下記のような理由です。

  • 不貞行為
  • 悪意の遺棄
  • 3年以上生死不明
  • 配偶者が強度の精神病で回復を見込めない場合
  • その他婚姻を継続し難い重大な事由

 

不倫は、上記の不貞行為に相当します

ただし、どんな不倫でも不貞行為にあたるわけではありません。

不貞行為に該当するためには、「配偶者以外の異性と性行為、もしくはそれに準ずる行為」が無ければなりません。

つまり、サレ子さんの夫と不倫相手が、キスやハグなどの行為しかしていなかった場合は、「不貞行為」として認められるのは難しいのです。

 

そこで、サレ子さんは夫が眠っている間に、彼のスマホをチェックしました。

すると、写真フォルダーの中には、ホテル内で撮ったと思われる写真や、性行為を匂わすLINEのやり取りがありました。

これはクロ確定。やっぱり不倫だったと怒りに震えた彼女ですが、ふとテレビのワイドショーでの言葉がよみがえります。

 

―――あれ、不倫で離婚するには証拠が必要なんじゃなかったっけ?―――

 

彼女の言う通り、不貞行為の証拠はのちのちとても大切になってきます。

とはいえ、具体的にどのようなものが証拠になるのでしょう…?

不貞行為の証拠とは…?

不貞行為の証拠として、以下のようなものが有力だとされています。

 

【有力になりそうな証拠】

行為中の写真や動画・ラブホテル内で撮影された写真や動画・ラブホテルに出入りしている写真や動画

動画や写真は有力な証拠になり得ます。とはいえ、何故「ラブホテル」なんでしょう。限定しなくても、「ホテル」で良い気もします。

「ラブホテル」と限定しているのにはちゃんとした理由があります。というのも、「ホテル」とはそもそもさまざまな利用方法があり、そこでの宿泊や休憩はかならずしも性行為目的ではありません。

対して、「ラブホテル」は名前からもわかるとおり、性行為を目的としたホテルです。そのため、ビジネスホテル等にふたりで出入りしている写真は、「不貞行為」の証拠としては有力とは言えません。しかし、「ラブホテル」は来た目的がはっきりしているので証拠性が認められるのです。

【証拠になるかもしれないもの】

LINEやメールでの性行為を匂わせる会話・ラブホテルへ行った領収書やレシート・夫や不倫相手からの自白

LINEなどのSNSでのメッセージのやり取りやメールで、「今日は気持ちよかった」や「何回もやったのにまたシたくなっちゃった」など直接性行為を示す言葉が無くても、それを匂わす会話は証拠になる可能性があります。

また、領収書やレシートも同様で、通常ラブホテルはひとりで休憩するために利用する場所ではありません。LINEの会話などと照らし合わせると不貞行為の証明になることもあります。また不倫の自白は、両者ともに不貞行為の証明に役立つことがあります。

ただし、直接会話での自白は「言った」「言わない」の押し問答になるため、自白を録音したり、第三者に立ち会ってもらう等、策を講じた方が良いかもしれません。

不倫サレ子は養育費を取り決めたい~養育費を徴収するためには?~

不倫サレ子さんは、パートを休んで、証拠集めにいそしみました。結果、夫と不倫相手がラブホテルから出てくる写真や、SNSでのやりとりなどを手に入れることが出来ました。

これで、離婚が出来ると思った彼女ですが、また、問題が出てきました。

 

―――これで離婚することは出来るけど、子どものことはどうしよう。―――

 

サレ子さんと夫の間には、今年で14歳になる息子がいます。息子は、来年高校受験。まだまだお金がかかる時期です。

更には、大学の進学を希望した場合、またたくさんのお金がかかります

。パートとして働いているサレ子さんではとてもまかないきれません。どうすれば良いのでしょうか。

養育費の請求は…?

子供のいる夫婦が離婚をするとき、親権(もしくは監護権)を持っていない親は、持っている方に養育費を支払う必要があります。養育費が発生する期間は、原則的に子供が0歳から20歳までとされています。

とはいえ、現代の日本では大学の進学率が50パーセントを超えています。そのため、子供が4年制以上の大学を希望した場合は、夫婦間で話し合いをおこない養育費の支払い期間の延長をすることも可能です。

また、離婚する上で養育費の金額の取り決めも大切なことです。といっても、養育費の相場…。いくらになるのかわからないですよね。

養育費自体は、年収にかかわらず、夫婦間の話し合いで自由に金額を取り決めることが出来ます。ただ、離婚時に決めた養育費が相手方の収入能力を超えていたときには、滞納の原因にもなりかねません。したがって、裁判所で公表されている「養育費算定表」を参考に取り決めをすると良いでしょう。

ちなみに、サレ子さんの年収は94万円、夫は700万円です。これを算定表にあてはめてみると、養育費の相場は月々12万円から14万円になります。

 

養育費の支払いは、途中で滞ることが多く、シングルマザーの3割程度しかもらえていないのが現状です。そのため、養育費の取り決めのある離婚協議書を強制執行付きの公正証書にするとよいかもしれません。

また、夫婦が揉めており、公正証書どころじゃない場合は、夫婦関係調整調停(離婚)の申立てをするのも手段のうちです。というのも調停調書などにも、同じく養育費が滞った場合給料差し押さえなどの強制執行が認められるからです。

子供の養育にはお金がかかるものなので、見切り発車ではなくしっかりと決めておいた方が良いでしょう。

不倫サレ子は逆襲したい~慰謝料が高額になる条件とは?~

裁判所のホームページや体験談などを調べた不倫サレ子さん。「養育費を請求するなら調停した方が良いかあ」と悩んでいる様子です。

とはいえ、右も左もわからない状態だったのに、ずいぶん離婚の知識を得られたような気分になっています。

 

―――自分の年収では養育費をもらっても、生活は厳しいかも。慰謝料もあるけれど…。ってあれ? 慰謝料っていくらになるんだろう。―――

 

離婚時に必ず慰謝料を請求できると考えている方もいますが、実際はそうではありません。

不倫サレ子は証拠を抑えたい~有効になる証拠とは…?~」で紹介した法定離婚事由が無ければ、相手方に慰謝料の請求は出来ないのです。とはいえ、不倫サレ子さんの場合、夫の不貞行為が理由なので、慰謝料を請求できると思います。

ただ、慰謝料の具体的な金額については、ケースによってまちまちなので、「○○円だったら、○○円」と言い切ることは出来ません。しかしながら、下記のような場合は、慰謝料が高くなると言われています。

  • 夫の収入が高い
  • 妻に発覚した後も、不倫を続けた
  • 不倫が一度ではなく複数回におよぶ
  • 不倫相手が妊娠・出産などをした
  • 不倫をしていたのに、「していない」と嘘をつく
  • 不倫の期間が長い
  • 婚姻期間が長く、夫婦円満だった

※慰謝料が高くなるケースは上述したものの他にも多数あり、すべてではありません。

慰謝料が高くなるケースは、夫・不倫相手に反省が見られなかったり不倫の期間・性行為の回数等が考慮されたりすることが多いです。また不倫による精神的苦痛から、精神疾患になったときにも慰謝料は増額されると予想されます。

不倫の慰謝料は夫婦によってそれぞれですが、大体50万円から300万円が相場とされています。なお、慰謝料は夫だけでなく不倫相手に請求できるときもあります。加えて、慰謝料は調停や裁判よりも協議離婚を成立させた方が高くなるともいわれています。

というのも、養育費同様、夫婦同士の話し合いであれば、慰謝料の金額を自由に決められるからです。とはいえ、第三者のはいらない夫婦の話し合いは、ついつい感情的になり長引いてしまいがちになります。

そのため、出来るだけ慰謝料を高くしたいと考えた時には、一度弁護士に相談して見ても良いかもしれません。

まとめ

今回は不倫された場合の対処法について、不倫サレ子さんの例を紹介しながら考えてきました。不倫は、夫婦にとって最大の裏切り行為ともいえるかもしれません。

そのため、サレ子さんのように、夫に復讐したいと感じる方も多くいらっしゃるでしょう。しかしながら、証拠を掴まないうちに、勢いまかせで、相手をなじり不倫をせめたてると、証拠を隠滅されてしまったり、水面下に潜られてしまう可能性があります。

したがって、自分の夫の不倫が発覚したときには、弁護士に相談してみても良いかもしれません。法テラス等を利用すれば、比較的安価に相談が出来ることもありますし、事務所によっては初回相談が無料であることもあります。

一度相談をしたうえで、依頼するかどうかを検討するのも良いと思います。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。