ひとのセックスレスを笑うな!!~女性としてみてくれない夫と離婚したい~

夫との仲は別に悪くない…

子どもとも遊んでくれるし、家事にも協力的だ。

理想の夫だと思う、ある一点をのぞいては…

私たち夫婦は娘が生まれてから、夜の行為がほとんどない

私が誘うと、「いい年してみっともない」とか、「母親だろう」と言ってくる。

母親のくせに、いい年のくせに、「セックスレス」で離婚を考えるのはおかしいのかな…

 

セックスレスってどんな状態なの?

Selective focus of sad young woman sitting alone on her bed, heartbroken and sulking.

夫に「今夜どう?」と問いかけた。「疲れてるから」、「そんなにしたいの?」と断られてばかり。友達に言えば、「子どもがいるならそんなもんだよ」とセックスが無くても、別に構わない様子…

私って性欲強いの?かれこれ、1年以上していない…。これって普通?セックスレスじゃないの…?

セックスレスの定義はひとそれぞれ!

セックスレスとは、特別な事情が無く、性行為や、性的交渉がなくなった状態のことを指します。1994年に定義づけられたセックスレスといえる期間は、「セックスが1か月ない状態」だそうです。

とはいえ、夫婦の事情はそれぞれ。「夫が単身赴任だから、帰ってくるタイミングで3か月に1度になる」というひとは、帰ってくるたびにセックスをしているのだから、セックスレスとは言えないですよね。

また、夫婦のあいだに、子どもが生まれ、お互いの性欲が薄れ、セックスをしなくなったという状態も、どちらかが性欲を我慢しているわけではないので、セックスレスと言い切るには難しいでしょう。

では、どういうことなのか。セックスレスとは、夫婦のうち片方が性行為を望んでいるのにもかかわらず長期間にわたっておこなわれない状態のことを指します。つまり、期間は1か月と定義されていましたが、期間が半年であっても2週間であっても、相手方が答えてくれないことに不満を覚えているならば、セックスレスといってもよいのです。

セックスレスを理由に離婚なんて…ある?

セックスレスを解消するために努力をした。

子どもが生まれて以来、10キロ太ってしまった体重もダイエットをして元に戻しつつある。

それでも夫の答えは「No」。しかも、「毎回毎回相当好きなんだな」なんて…。

セックスが好きなんじゃない!

全然キスもハグもないじゃない。

「愛されている実感」が欲しいんだよ。

…子どもがいるのにこんなことで離婚なんて出来るの…?

《セックスレスそのものでの離婚は、相手が納得してくれなきゃ難しい…

離婚には協議・調停・裁判の方法があります。といっても、「仲が悪いから裁判で決着を付けよう」と気軽に選択できるわけではありません

日本の離婚は、調停前置主義です。つまり、原則として離婚調停をおこなわないと裁判をすることが出来ません。また、裁判するにも離婚原因が、法定離婚事由に該当しなければなりません。

  • 不貞行為
  • 悪意の遺棄
  • 3年以上生死不明
  • 配偶者が重度の精神病で、回復を見込めない場合
  • その他婚姻を継続し難い重大な事由

 

セックスレスが該当するとすれば、上記の「その他婚姻を継続したい重大な事由」になると思います。とはいえ、これに当てはまるには、「セックスレスによって婚姻関係(夫婦関係)が破綻した」ことを証明する必要があります。夫側がよほどひどい拒否の仕方をしない限り、「セックスレス」を理由に離婚するのは難しそうです。

一方で、協議離婚や調停離婚は、法定離婚事由にあてはまらなくとも相手の合意が得られさえすれば離婚することが可能です。セックスレスに本気で悩んでいるのに。夫がまともに取り合ってくれない時には、家庭裁判所に申立てをして調停をおこなっても良いかもしれません。

魅力を感じないなんて嘘?~セックスレスに隠されているかもしれない本当の理由~

「疲れているから」といつも夜のさそいに断りを入れてくる夫…。

子どもが生まれてからというもの、ベッドも別々だ。

この前、しょうこりもなく、夫の部屋に入ろうとしたら…見てしまった。

スマホの画面を見ながら、自己処理してる。

私の誘いは断っても、他の女のひとには性欲はあるんだね…。

むなしくて仕方がない。

「性欲が無くなった」は本当…?~妻だけEDの実態~

「女性として見られなくなった」「子どもに愛情がうつってしまった」このような言葉は、セックスレスの夫婦で、良く聞く断り文句です。確かに、子どもが生まれ、父性が強くなったことで、「性に関する行為」を嫌悪的に見てしまう方もいます。

また、愛情のキャパシティはひとそれぞれですので、子どもにほとんど注ぎ込み、「性愛」の余地が残っていない方もいるかもしれません。加えて、自己処理や他の女性には反応するのに、妻には性欲がわかないひともいます。家族の感覚が強すぎて、妻だけに反応しないという方は少なくありません。

こういう場合は、夫婦で性生活の工夫をしたり、病院でカウンセリングを受けることによって改善するケースもあります。更に付け加えて言えば、男性は女性が思っている以上に繊細なので、反応しなくても責めないことが大切です。

「今日はここまで出来た」とよろこんだ方が夫婦の関係が良好に保たれることが多いです。このように、妻だけED=「愛情がなくなった」、「ほかに女がいる」と考えるのは時期尚早です。言いにくい話題でもありますが、即離婚と考えるのではなく、まずは話し合いをしてみたほうが良いでしょう。

こんなセックスレスは離婚が成立する…!?

前章で、セックスレスを理由に離婚は難しいとお伝えしました。しかし、下記のような場合には話が違ってきます。

  • 性行為を含んだ不倫をしている
  • 性行為を含んだ性風俗に通っている
  • セックスレスを一方的に妻の責任にし、精神的暴力をおこなう

性行為を含んだ不倫をしている

セックスレスを理由に、夫が性行為を含んだ不倫をしていた場合は、完全アウトです。とはいえ、おどろくかもしれませんが、すべての浮気や不倫は法定離婚事由の不貞行為にはあたるわけではありません。

不貞行為は「配偶者以外との性行為、もしくはそれに準ずる行為」がないと認められないことを覚えておきましょう。

性風俗に通っている

通常、性風俗通いは、法定離婚事由として認められにくいです。しかし、長期間かつ、通っている頻度によっては、「貞操義務違反」に該当する可能性があります。

妻だけEDの場合、性欲のはけ口を求めて、性風俗に通うかたもいます。証拠としては、性風俗に出入りしている写真探偵事務所に依頼して作成してもらった調査報告書などが有力になり得ます。

セックスレスを一方的に妻の責任にし、精神的暴力をおこなう

セックスレスの解消には、夫婦、お互いの協力が必要不可欠です。とはいえ、夫が拒否をしている理由も言わず、妻の尊厳を傷つけるような言葉を吐く可能性も否定出来ません。

「そんなにセックスしたいなら、俺の言うこと、死んでも聞けよ」、「寄生虫のお前なんか抱けるか」

上記のような発言は精神的暴力、つまりモラルハラスメントにあたる可能性があります。セックスレス同様、モラルハラスメントの証明は難しいですが、暴言をいっている動画や音声データがあると、離婚できる可能性が高まります。

以上が、セックスレスで離婚できる可能性のある主なシチュエーションでした。

体験談

今回はセックスレスにまつわる離婚について、深く考えていきました。

本章では、セックスレス、妻だけEDが原因で離婚した1組の夫婦の体験談を紹介したいと思います。

マザーワイフウーマン~女性だけが抜け落ちた私~

妻:ちさと(35)

夫:しん(42)

娘:こころ(7)

 

夫のしんとは、共通の知人の紹介で出会い、結婚しました。結婚にこだわりのなかった私たちは、「別に籍を入れなくても良いよね」と言っておりましたが、娘を妊娠したことで、急きょ籍を入れることになりました。

事実婚でも、彼の娘として認められる方法はあったようですが、一種のけじめとして、お互い話し合い、籍を入れました。子育てに、仕事。毎日、大変でしたが、夫の支えもあってなんとかやってこれました。

彼は、私を妻として、娘の母親として大切にしてくれました。しかし、ひとつ問題点が…。それは、娘が生まれてからというもの、「キス」も「ハグ」もなくなってしまったことです。

当然、夜の営みもほとんどありません。娘が3歳になって、少しゆとりもでき、「今夜はどう?」と誘いましたが、「疲れているから」と断られてしまいました。

それから、何度か誘ってみましたが、「母親なんだから、もういいんじゃない?」と言われ、女である自分を諦めろと言われているようで、泣いてしまいました。慌てた夫は、私に対して性欲がわかないこと、家族としての安心感が先行するため、性欲の対象として見れないと言いました。

理由を知って少し安堵しましたが、たまには恋人の頃のように女性として、夫に接してほしいと気持ちを伝えました。夫は私の真剣な気持ちを汲み取ってくれ、「努力する」と言ってくれました。

それからというもの、ふたりでシチュエーションを変えたり、カウンセリングにいったり、何とかセックスレスを改善しようとしました。しかし、どれもうまく行かず、試してみても最後までは至りませんでした。私は、努力してくれていることがうれしく、結果はそこまで重要視していなかったのですが、夫の方は違いました。

セックスレスの改善を提案してから2年。夫とまた、行為を試してみましたが、駄目でした。

すると、ぽつり。「ちさとは、もう僕の性対象じゃないんだよ。女性として、見られないから無駄な努力は止めよう」2年間は私が諦めてくれるまでの準備期間だったようで、私は夫にとって「オンナ」でなくなってしまったのかと改めて実感させられました。

こんなこと言ってしまうと、あれですが、女性として愛されなければ、結婚した意味がないと思いました。そこで、離婚を切り出したところ、最初は「いやだ」と拒否していましたが、最後には離婚を了承してくれました。

親権は私。養育費は7万円と取り決め、今後は娘の「父親」と「母親」として仲良くしていこうと約束しました。離婚後、私は実家に戻り両親の力を借りて娘と暮らしています。夫との面会交流は、2週間から1か月頻度で、ときどきお泊りもします。

離婚をしたら、誰か夫以外のひととセックスをしたくなるのかと思いましたが、そうではありませんでした。私が、セックスをしたいのは、夫ひとりだけだったのだと気づきました。しかし、離婚して期待と落胆が無くなった分、今は妙にすっきりしています。今後のことはまだ見えてきませんが、娘に不自由させないよう頑張っていきたいと思います。

まとめ

セックスレスの問題は、夫・妻の精神に大きなストレスを与えます。体験談のちさとさんのように、努力をしてくれる夫はそこまで多くありません。

拒否するだけで、セックスレスを重大な問題として取り扱ってくれないひとも少なくないです。子どものこともあるので、なかなか難しいとは思いますが、この先夫とセックスをしないまま夫婦生活を送れるのかをしっかり考えた方が良いかもしれません。

性の相性は、夫婦が人生を共にするうえで、かなり大切な問題です。とはいえ、親に相談するというのも気が引ける話題ですよね…

そんなときは、友人に相談したり、夫婦関係調整調停(円満)の申立てを検討した方が良いかもしれません。また、離婚の可否の方向性が決まっているならば弁護士に相談しても良いでしょう。

 

 

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