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あなたは、離婚するべきかどうかについて悩んでいませんか?離婚すると、その後の人生が大きく変わるうえに、悪い状況になってしまうこともあります。そこで今回は、男女間のトラブルに詳しい桔梗さんから、離婚するべきかどうかという話題に焦点を当てて解説をしていただいたことをもとに
- 離婚するべきかどうかを考えるきっかけとは?
- 離婚せずに解決できることと、その理由
- 離婚せずに問題を解決する方法
- 離婚を考えたほうが良い状況と、その理由
- 離婚するべきかどうかと迷う理由
- 離婚をしない場合に、夫婦関係を修復する方法
- 離婚をすると決めた場合にすべきこと
について紹介します。パートナーとの婚姻関係を解消するべきかどうかで揺れている女性は、ぜひチェックしてみてくださいね。
離婚するべきかどうかを考えるきっかけとは?
離婚のきっかけはさまざまですが、大きくわけて以下の4つの原因があります。離婚するべきかどうかと悩むきっかけを知ることは、適切な対処法を判断するために役立つので、詳しく見てみましょう。
性格の不一致
離婚するべきかどうかと考えるきっかけで男女共に一番多いのは、性格の不一致です。恋愛していたときには見えていなかった相手の部分が、結婚して一緒に暮らすようになると、少しずつ見えてくるようになります。これまでまったく違う家庭環境で育ってきた者同士が一緒に暮らすため、生活習慣や価値観の違いなどが目に見えてわかり、衝突しやすくなるのです。
DV・モラハラなどの暴力行為
暴力行為というと、男性からの暴力のみが取り上げられがちですが、近年では女性から男性への暴力も多くなっているのが現状です。そのため男女共に、身体的暴力や精神的暴力に耐えかねて離婚するべきかと考えることが多くなっています。
相手の浮気や不倫などの不貞行為
相手の浮気や不倫が発覚すると、「裏切られた」と感じるため離婚するべきかと考える人はたくさんいます。とくに、まだ子どもがいない場合は、離婚する可能性のほうが高くなるでしょう。
セックスレスになったとき
セックスレスになると、肉体的にも精神的にも満たされないと感じやすくなるもの。とくに、男性は性的欲求を発散できないと不満を感じることが多く、セックスレスが原因で離婚をするべきかと考えるケースは少なくありません。
ただ、セックスレスを不満に思う時期は男女で違います。女性は子どもができると育児に忙しく疲れてしまい、性的欲求が減るので、男性が欲求不満となってしまうケースが多いと言えます。そんな女性は、子どもが成長して育児から手が放れてきたときに、「夫が仕事で疲れて相手をしてくれない」といった理由で不満や寂しさを感じ、離婚するべきかと考えてしまうのです。
離婚せずに解決できることと、その理由
パートナーが離婚を考えても、あなたの対応次第では離婚せずに解決できることがあります。夫婦関係を良好にするためには、いったいどうすれば良いのでしょうか?さっそく、確認していきしょう。
性格の不一致・セックスレス
性格の不一致がきっかけの場合、もし生活習慣などで相手に直してほしいことがあるなら、落ち着いて自分の気持ちを伝えることが大切です。お互いに改善できるところを直していけるように話し合い、本音を言うことで、相手に自分の気持ちが伝わり、改善する可能性が高くなると考えられます。
セックスレスがきっかけの場合にも同じで、きちんと話し合うことが大切です。夫婦間における問題の多くは、お互いの気持ちのすれ違いから起こるため、自分の本音をしっかりと相手に伝える必要があります。
DV・モラハラ
DVやモラハラがきっかけの場合ですが、相手の言いなりになるのではなく、一度強く反論してみることです。なぜかというと、ただ相手になめられているから暴力を受けている可能性が高いから。毅然とした態度を見せることで、あなたへの接し方を見つめ直すことになり、パートナーの態度が変わることがあるのです。
相手の浮気・不倫
浮気や不倫をされたことがきっかけの場合、相手が不貞行為をしたという事実や自分の気持ちと向き合う必要があります。なぜなら、相手の行為を責めていても何ひとつ解決しないからです。
大切なのは、なぜ夫(妻)は浮気をしたのかに目を向け、浮気をされて自分はどんな気持ちになったのかを相手にきちんと伝えること。あなたの気持ちが伝われば、パートナーも問題にしっかりと向き合ってくれる可能性があります。
離婚せずに問題を解決する方法
離婚するとその後の人生がガラリと変わり、状況が悪化することも珍しくありません。離婚後にパートナーを失う辛さや、経済面での困窮に苦しむことに不安を感じ、離婚を避けたいと考える人は少なくありません。そこで、離婚せずに問題を解決する方法についてまとめました。
その都度話し合って問題の解決に取り組む
性格の不一致で離婚するべきかどうかを考える場合、コミュニケーション不足が原因となっていることがほとんどです。遠慮して相手に言いたいことを言わずにガマンしていると、不満はどんどん蓄積され、やがて爆発してしまいます。大切なのはガマンすることではなく、その都度相手と話し合い、改善していくことなのです。
パートナーに反論する
DVやモラハラの場合、怒鳴ったり暴れたりする人は劣等感の強い人が多く、自分の劣等感を隠すために相手を攻撃するという心理があります。そのため、突然相手にブチ切れられて逆に攻撃されると、途端におとなしくなる人が多いのです。ただし、もし命に関わるような激しい暴力を受けている場合は、一日も早く家を出て自身を守ることをおすすめします。
自分にも原因があると受け止め、相手とのコミュニケーションを充実させる
浮気や不倫をする男性は、「妻から認めてもらえない……」という悲しさから、外に自分を認めてくれる女性を探しに行くという心理があります。また、女性が浮気をする原因には、「夫が私のことを見てくれない……」という寂しさがあるのです。
つまり、男女共にコミュニケーション不足が原因となって浮気につながることが多いので、「浮気をしたパートナーだけでなく、自分も悪かったのだ」ということを認めることが大切なのです。そして自分の、「悲しかった……」という気持ちを相手にしっかり伝えたうえで、お互いに歩み寄って関係を改善できるように努めましょう。
自分の気持ちと向き合い、本音で話し合う
セックスレスの場合ですが、こちらも多くはコミュニケーション不足が原因です。自分の気持ちをきちんと相手に伝えていないことで、気持ちのすれ違いが起きてしまったのでしょう。
そのため、自身の気持ちとしっかり向き合い、話し合う機会をつくって、きちんと本音を相手に伝えましょう。お互いの気持ちさえ通じ合えたら、離婚せずに解決できる可能性が高いのです。
離婚を考えたほうが良い状況と、その理由
状況によっては、無理をして夫婦関係を続けるよりも、離婚を考えたほうが良いこともあります。お互いのためだけでなく、子どものことを思うからこそ離婚したほうがいいケースもあるので、しっかりと確認しておきましょう。
ひどい身体的暴力を受けている場合
DVという身体的暴力がきっかけの場合、離婚を考えることをおすすめします。とくに、命の危険に関わりそうなほどの暴力を受けているなら、抵抗しても無意味だと考えられます。自身の身の安全を一番に考えて、離婚を考えましょう。
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浪費癖が激しい場合
生活に影響が出るほど、多額のお金がかかる趣味に没頭していたり、ギャンブルにハマッて借金までしてしまったりする場合、離婚を考えたほうが良いでしょう。こういったケースでは、この先どれだけの年月が経ったとしても、相手の浪費壁が直る見込みはありません。それどころか、あなたまで借金を背負わされてしまうかもしれないので、離婚するべきと考えることをおすすめします。
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子どものためを思って仮面夫婦になっている場合
相手に対してまったく愛情がなく、ただ子どものためと思い一緒にいるなら、離婚するべきと考えましょう。夫婦の不仲は子どもに悪い影響しか与えません。そのため、本当に子どものためを思うなら、お互いのためだけでなく、子どものことも考えて離婚したほうが良いでしょう。
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離婚するべきかどうかと迷う理由
離婚を迷う人は、「子どもを父親のいない子にしたくない」とか、「離婚したら生活できるか不安」、「まわりからの偏見が怖い」など、さまざまな理由を口にします。ですが、離婚を迷う本当の理由はただひとつで、自分に自信がないからです。人は自分に自信がないと、なにかあったときに責任を取ることが怖いため、決断ができなくなるのです。
また、離婚するべきかと迷うということは、いま起きている問題が離婚を決断するほどの出来事ではないためだと考えられます。そのため、迷っている余裕がある場合には改善の余地があると考え、解決のために取り組むことをおすすめします。
離婚をしない場合に、夫婦関係を修復する方法
離婚への迷いがある場合や、離婚をするほど大きな問題に直面しているわけではないという場合には、夫婦関係を改善していく必要があります。より良い将来のために、どんなことに注意をして夫婦関係を修復すれば良いかについて、把握しておきましょう。
相手に歩み寄り、しっかりと話し合う
相手に夫婦関係を修復したいことを伝えて、離婚するべきかどうかをと悩んでいる原因に関して話し合いましょう。まずは自分から動くことで、話し合いまでスムーズに進めることができます。2人のあいだに生まれてしまった溝にはどんな原因があるのか、相手と向き合ってきちんと話し合うことをおすすめします。
しっかりとコミュニケーションをとる
コミュニケーション不足を改善することです。今まではガマンして言わなかったことや、遠慮して伝えなかったことなど、不満を溜めずに相手に伝えたり、相手の良いところを探したりする努力をしましょう。
また、相手の良いところを見つけたら、素直に褒めることも大切です。そのためには、言葉にしなければ思いは相手に伝わらないと考えると良いですよ。

離婚をすると決めた場合にすべきこと
離婚をすると決めた場合、どんな準備をすればいいのか知っていますか?あらかじめ準備しておかないと、離婚後に頭を抱えることになるかもしれません。そこで、離婚をすると決めたときにすべきことについてまとめました。
生活面の自立を考える
現在、専業主婦だったりパート勤めをしていたりする場合、離婚後はすべて自分で稼いだお金で暮らしていかなければならないため、経済面での自立が必要です。実家に戻れるとしても、この先ずっと両親の世話になるわけにもいきません。そのため、一人で生活していけるよう、経済的に自立できるようになってから、離婚の手続きを進めることをおすすめします。
離婚後の住居をどこにするか考える
現在あなたが賃貸に住んでいる場合、そのまま同じ場所に住み続けるにしても、一人で部屋の家賃を払い続けることができるかどうかをきちんとシミュレーションしましょう。また、引越しをする場合、住む場所や部屋を探さなければなりません。家電や家具に関しても、結婚後に揃えたものはお互いの財産となるため、どちらが何を受け取るのか話し合う必要があるでしょう。
離婚を急いでしまって後々困らないように、引っ越しにかかる費用、家を出て生活が落ち着くまでの生活費、子どもがいる場合は教育費など、離婚後にかかる費用を具体的に計算して書き出してみると良いですよ。
慰謝料の請求
DVやモラハラ、不貞行為などがあった場合、慰謝料の請求について考える必要があります。離婚後しばらくは、引越しやさまざまな手続きがあって忙しく、落ち着いた生活になるまでには時間がかかります。離婚後の生活費のためにも、事前に慰謝料をもらっておいたほうが良いでしょう。


まとめ
離婚するべきかどうか迷ったときには、どんな原因があるのかを把握することが大切です。直面している問題を認識することで、正しい対処法が見えてきます。離婚をするとそれまでの生活とはまったく異なるものとなるために、後悔する結果を招く人もいるので注意が必要です。
そのため、離婚するべきかどうかと悩んでいる場合は、しっかりと考えることをおすすめします。今回お伝えした内容をふまえて、離婚するべきかどうかという思いにしっかりと向き合い、より良い選択をしてくださいね。