【離婚失敗談】離婚の成立リアル事情 みかこ(33)のケース

離婚なんて口では言っても、実際はなかなか踏み込めない。実際私もそうだった。

離婚の意思を固めるまでに時間がかかって、夫のことを見切るまでに半年もかかった。

どんなことを決めたのか、離婚後どんなことを考えたのかを紹介したいと思う。

私が離婚を決めた理由

どうして離婚を考えたのか。離婚を考えた理由は、いろいろありすぎてどれかわからない。多くの理由のうち、あえて挙げるといえばふたつ。

  • モラハラ
  • 隠しごと

【モラハラ】

夫は美容にすごくこだわりがある。月に数回メンズエステに通ってたし、全身脱毛もしていた。だから、お肌はわたしよりつるつるだし、パーソナルトレーナーのもとでレッスン受けてたから、身体も均整がとれてた。

対して私は、仕事が忙しく、その上家事や育児を全部やらなくちゃいけなかったから、結婚前よりもだらしなくなってたことは否めない。そんな私に対して、「ブス」「豚」「女失格」と悪口を言った。

また、私は家事が苦手だ。特に料理は本当に苦手…。でも、美にこだわる夫だから、一汁三菜は意識して料理を作ってた。「それをまずい」と言って食べなかったり、料理の入っている皿を投げられたりした。

結婚後1年経ってこんな感じで。次第に「お前働いているんだから生活費払えよ」って言われた。

モラハラを受けている当初は夫の行動が普通だと思ってて、声を上げられなかった。

【隠しごと】

結婚から半年たった後。衝撃を受ける隠しごとがあった。それは、夫の弟の存在を隠されていたこと。

結婚報告の顔合わせでも結婚式でも、会うことのなかった夫の弟。夫ももちろん、義両親も弟の存在を口にしたことが無かった。

だから、当然夫には兄弟がいないと思っていたのだけれど…。子ども、両親の介護といった将来の話をしていると、夫がおもむろに、弟がいるということを伝えてきた。

「弟には精神疾患があって、ひとりでは日常生活が送れない。だから、先の話にはなるけど、親が年を取ったら俺が引き取って一緒に暮らしたい。弟の世話は大変だと思うけどよろしくな」

…当然のように私が世話をすると言ってくる夫。夫との生活に違和感を覚えていた私は、おかしいと思った。弟がいてもいい、精神疾患を持ってても仕方ない。「弟の世話に協力してほしい」と言ってくれたなら、協力できた。でも、家族を隠すことって有り得ない。大事なことを言わない家族なんて、夫なんて…。もうだめだと思った。

モラハラや隠しごとは有責事由になる可能性もあるが、証明が難しい

みかこさんが離婚を決めた理由であるモラハラは、夫婦関係の破綻の原因になる可能性が高いです。一方で、精神疾患のある弟を隠していた自体が、有責行為に該当する可能性は低いでしょう。

ただし、心情的には「裏切られた気分」になると思いますので、夫婦関係の破綻の間接的な理由にはなると思います。

モラハラや隠しごとは、その行為の程度や期間、重大さによって有責行為として判断されるケースがあります。

しかし、ふたつの共通点として、有責行為があることを証明するというのは、とても難しいです。

最も有力な証拠として、「動画」や「録音」などが考えられます。また、モラハラの内容や隠しごとを自白された時の状況などを記載した日付入りの日記やメモなども証明になりえます。

とはいえ、モラハラでの離婚の可否を問うたり、慰謝料を請求し、勝ち取ることはかなり困難と言えます。

相手の両親と交えて話し合いの末、決裂

弟の存在を隠されていたことが決め手となり、私の中で「夫と離婚したい」という気持ちが大きくなってきた。そうすると、今まで受けていた夫の行動や言動はモラハラだったんだと気づくことができた。

なんていうんだろう。今までは「夫だから仕方ない」っていうフィルターを貼っていたけど、それがなくなった感じ。

そこで、離婚も視野に話し合おうと夫に伝えると、なぜか義両親を呼んで4人で話し合うことになった。

話し合いは最悪の結果。

まずモラハラなんてしてないの一点張り。義両親もそれに乗っかって、「出来が悪いんだから教育してやってるんだ」「まずい料理食わせてどうするつもりだ」とさんざんだった。

弟の件に関して話せば、「結婚前に言ってた」とか「介護だってそもそもお願いしていた」と言ってくる。ほんと最悪。

夫と義両親にフルボッコ状態の私…。話にならな過ぎて最低。メンタルだけ削られた「話し合い」は、こうして幕を閉じた。

双方が感情的になりがちであれば調停の検討を

離婚の話合いをする場合、当事者が冷静になるため、両親や友人に立ち会ってもらうケースがしばしば起こりえます。

確かに、冷静に物事を見られるひとであれば、双方の立場を客観的に判断してくれるでしょう。しかし、今回のみかこさんのケースのように、立ち会ったひとが、どちらかの肩を持っている場合にはお話が違ってきます。

冷静な話し合いの場ではなく、一方的な展開になってしまうこともあるのです。このような場で、いくら建設的な話し方をしても収拾がつきませんし、むしろ正論を言うことで火に油の状態になることも考えられます。

そのため、立ち合いをしてもらう際は、フラットな立場のひとにお願いすると良いと思います。また、双方がヒートアップし、感情的になった場合には、日を改めて話し合うといったルールをあらかじめ決めておくのも手段のうちです。

それでも、話し合いに収拾がつかない場合には、裁判所に調停の申し立てをおこなった方が良いでしょう。

いざ、別居を敢行

1度目の離婚の話合いの失敗を踏まえ、あれから何回か夫婦ふたりで離婚やモラハラについて話し合いを重ねた。けど、やっぱり平行線で、話し合いと言うより感情のぶつけ合い。ふたりで解決するのは、もう無理だと思ったし、離婚の話合いを進めてからというもの、夫の態度はますますひどくなった。

「ブス」とか「豚」とかの暴言の他に、私の両親を侮辱するような言葉や、「死ね」や「殺してやる」といった言葉も交じるようになった。

更に、ものに当たるようになって、クッションや置時計、インテリアの小物などを投げつけるようになった。

身の危険を感じ、もう限界だと思った。

そこで、女性専用のDVセンターに連絡し、相談したところ相談員のひとが、「それはまぎれもなくDVです。余力があるなら別居を考えてください」と言われた。こんなこと友達には相談できないし、義両親や夫は否定ばっか。涙が出てきた。

その言葉に後押しされて、私は別居することを決意。夫に、「こんな生活は耐えられない。別居する」と伝えた。すると夫は、「なら、出てけ。早く出てけよ。すぐ出てけ」と怒鳴られた。

ほんの少しだけ残ってた愛情がなくなり、言われた通り必要最低限の荷物をまとめて出ていった。もう二度とこの家に戻ってくるもんかと誓った。

別居の方法を間違えると有責配偶者になる可能性があるので注意しよう

離婚といっても、相手方がすんなり納得してくれて成立するケースはあまり多くありません。別居は、相手が離婚に同意してくれない等のケースでとても有効な手段になります。

ただし、特別な事情なく相手に黙って別居すると、こちらが夫との生活を放棄したとみなされ、有責配偶者になってしまう可能性があります。したがって、極力相手に黙って別居するのは避けましょう。

一方で、下記のような場合は相手の同意を得ず別居しても、有責行為には当たりません。

  • DV行為を受けていた場合(精神的DV等も含む)
  • 子供に虐待していた場合

上記の他、夫の行動によって身の危険、命の危険を感じたときには、別居をしてください。モラハラなど自分で判断が難しい場合には、弁護士に相談することも検討してみてください。

また、緊急の場合を除き、家具などの電化製品などを持ち出すのは避けましょう。家具や電化製品も夫婦の共同財産としてカウントされるので、後々のトラブルにつながる恐れがあります。

調停からの和解

別居して、私の精神は安定した。やっぱり、夫とは離婚するしかないと思った。夫の暴言や物への八つ当たりがどれだけ心にダメージを与えていたのかがよくわかった。

出来ることなら夫婦内で、なるべく円満に離婚したいと思っていたけれど、無理だった。だから私は、次のステップである調停を申し立てることにした。そして、モラハラを受けたので出来れば慰謝料をもらって離婚したいと主張した。しかし、周りのひとの反応は、「以前は仲良くやっていたのだからやり直せば?」だった。悔しくて腹が立って泣きそうだった。

…大して準備をせずに調停へ臨んだことを後悔している。私の勘違いしていた点は3つだ。

  • 調停が1回で終わると思ってた
  • 裁判所のひとたちは申し立てた側の味方をしてくれると思ってた
  • 証拠がなくともモラハラされれば、慰謝料を取れると思ってた

夫の方は、ちゃんと用意してきたのだろう。「結婚してから結婚前の財産が50万円ほど減ったので、それを補填するなら離婚に応じる」と言ってきた。

お金なんて支払いたくない。被害者なのに、なんで私がお金取られなくちゃいけないの。感情的になればなるほど、伝えたいことの半分も言えず1回目の調停が終わった。

次回は2か月後にまた開かれるらしい。次こそはちゃんと準備しなくちゃと弁護士に相談しようと思った矢先、夫から和解の連絡がきた。慰謝料の支払いをしなくても離婚に応じても良いという話だった。

私は疲れていた。離婚すれば、夫との縁が切れるなら、もういいやと思い、夫の提案に乗り離婚を成立させた。

離婚して、自由になってスッキリした反面、失敗したと思ったこともある。それは調停。元夫に大した制裁も出来ず、離婚してしまったのは少し後悔している。でも、もう過去には戻れない。だから夫への制裁は、私自身が幸せになることだと思い、日々生きていきている。

調停には準備が必要】独力で難しい場合には専門家に頼ろう

調停とは、正式には「夫婦関係調整調停(離婚)」と言います。調停は、裁判のように裁判官が離婚の可否を判断するのではなく、調停委員が夫婦のあいだに立って、話し合いで解決することを指します。

みかこさんが、勘違いしていた3点について考えていきましょう

 

調停が1回で終わると思ってた

調停が一度で終わることはほとんどありません。平均して3,4回程度調停を重ねていることが多いです。期間にすると、調停成立までに1年くらいと考えてよいでしょう。

裁判所のひとたちは申し立てた側の味方をしてくれると思ってた

調停では、主に調停委員というひとが、夫婦双方に事情を聞き、話し合いを進めます。調停員は、調停を申し立て側の味方をするとは限りません。それぞれの事情を聞いたうえで、どちらかの肩を持つということはあるかもしれませんが、味方になってもらうには、自身の状況や事情をしっかり伝えなくてはいけません。

証拠がなくともモラハラされれば、慰謝料を取れると思ってた

慰謝料とは、精神的苦痛を受けたときに支払われる損害賠償金のことです。慰謝料をもらうためには、原則として、神的苦痛を受けたことを客観的にわかる証拠が必要になります。今回の場合は、モラハラを受けたことを感情などの主観的なものではなく、動画や録音データ、診断書と言った形で提示した方が良かったのではないかと思います。

以上のように、調停は事前準備をしないと自身が不利な立場になってしまう可能性があります。そのため、調停が開かれる前までに、事の経緯を時系列順に記したメモ、相手方に有責行為があったときには、それを証明できるものを集めておくとよいでしょう。

とはいえ、ケースによっては独力で準備することが難しいこともあります。そういった場合には弁護士に一度相談してみることを検討しましょう。

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