【体験談】夫の不倫が発覚~離婚したいけれど踏み切れない場合どうすればいいの?~(前編)

夫の不倫が発覚しても、すぐに離婚という選択ができない方も少なくないと思います。家族関係が良いと思っているときに不倫が発覚した場合、かなりショックを受けてしまうことでしょう。今回は、前後編で信頼していた夫に不倫されていた女性の体験談と対処法についてお送りしたいと思います。

後編はこちらからご確認ください。

【体験談】夫の不倫が発覚~離婚したいけれど踏み切れない場合どうすればいいの?~(後編)

夫の不倫が発覚

<登場人物>

 

主人公:まりか(32)

夫:ただし(36)

娘:ゆりか(4)

 

 

夫婦仲は悪くなかったと思う。ほんと、普通に幸せだった。子どもと夫と私三人で、理想的な家庭だったと思う。

不倫っていうと、すごい最低な夫で女遊び大好きな男がやることで、うちの旦那に限って有り得ないと思っていた。家事もやってくれるし、育児にだって積極的だ。別にセックスレスでもなかったし、借金とかアルコール依存症だとか、モラハラとか暴力的とかそんな悪いところも全然なかった。理想の父親であり、大切なパートナーだった。

だから、不倫と言われてもピンと来なかったんだと思う。

不倫が発覚したきっかけは、夫の会社のひとからの連絡だった。家にも何回か来たことのある夫の後輩で、二人は仲が良かった。そのひとから、私のLINEに連絡がきた。夫と、会社の女性がふたりで歩いている動画。

仕事なら別に二人で出歩くこともあるだろうし、食事の約束だってするだろう。こんな動画で不倫とか、この人は何言ってるのと、ばかばかしくて取り合っていなかった。家庭クラッシャーかよ。こんなんで私たち夫婦は壊れないけど。と考えてた。

相手方に私が不倫なんてありえないと考えていることが伝わったのか、「それなら、今週の金曜日、急に残業が入ったと言い出すと思うので、その時に一緒に居てください。ノー残業デイなんで、残業なんて嘘ですよ。嘘ついて不倫してるんで」

あまりの物言いにムカついた。夫が不倫しているはずない。その物言いにムカつき、相手の挑発に乗った。私は、両親に子どもを預け、彼に同行することを了承した。不倫を疑ってのことではない、この後輩の言葉を否定するためだった。

後輩の連絡した通り、夫は木曜日に、「明日は残業になるかもしれない」と言ってきた。ノー残業デイとか言ったって、急ぎの仕事があれば残業になるのは仕方がない。後輩の言うとおり、残業と言ってきたのには、ちょっと思うところあったけれど、それでも別に不倫しているとは思わなかった。

夫の会社の定時は18時。私は、幼稚園から戻ってきた娘を両親に預け、夫の後輩と合流した。夫と鉢合わせしては、むしろこちら側の方が疑われると思い、こそこそと建物の陰に隠れて観察する。18時を10分ほど過ぎて、夫が会社から出てきた。夫の隣には、あの動画の女性もいない。「やっぱり嘘じゃん」というと、「不倫するんだから、一緒に会社出てくるなんてありえないでしょ」と言われた。

仕方なく夫の後についていく。少し違和感だったのは、駅方面とは反対方向に歩いたこと。まっすぐ帰るつもりがないのか、どこかで仕事をして帰るつもりなのか。ここでも私は、夫のことを疑っていなかった。しかし、私の信用はあっさりと裏切られることになる。

歩みを止めずにいた夫がコンビニの前で止まった。誰かを待っているようだった。5分くらいだろうか。夫に駆け寄る女性がいた。夫は女性と手をつなぎ、少し笑ってから歩き出した。なんとなく嫌な予感がした。またしばらく歩くと、ラブホテルやいかがわしい店が並んでいる一角に着いた。夫は迷うことなく、ラブホテルに入っていく。

衝撃だった。まさかラブホテルに入って、仕事の話のわけない。うん。つまり、夫の後輩の言っていた話は本当だったのだ。感情が頭についていかない。一つ言えることは、不倫してたということ。日常が全部崩れた瞬間だった。

不倫イコール不貞行為というわけじゃない

意外に思われるかもしれませんが、法律上、不倫と言う言葉はありません。代わりに、不貞行為という言葉を使います。

不貞行為とは、配偶者以外の異性と性行為、もしくはそれに準ずる行為のことを言います。つまり、手をつないでいても、キスしても、一緒に食事をしていても、性的な行為がない場合には、法律上の不貞行為には当たりません。

今回のまりかさんの場合、ラブホテルに女性と入ったところを目撃しましたが、このような場合、夫のただしさんのした行動は不貞行為と言えるのでしょうか。

ラブホテルの利用目的は性行為をすることです。したがって、ただしさんの行動は、法律的に不貞行為とみなされる可能性が高いでしょう。

ただし、不貞行為を立証するには、ご自身の目撃証言だけでは難しいです。不貞行為をおこなったと証明できるものが必要です。

今回の場合は、ふたりでラブホテルに出入りしている動画や写真などです。その他にも以下のようなものが証拠として有用になります。

 

  • 性的行為を撮影した動画や写真
  • メールやSNS上でやりとりされた性的行為を匂わせる会話
  • 夫・不倫相手の自白
  • ラブホテルや性行為に利用する道具のクレジット明細やレシート

 

上記のようなものがあると、不貞行為の信ぴょう性が増します。

不貞行為は、民法770条に定められている、裁判で離婚できる理由のひとつです。また、夫の行動によって、ご自身が精神的苦痛を受けた場合には慰謝料も請求することができます。

不倫現場を目撃した場合、相手方に詰め寄りたくなりますが、証拠を得ていない状態で不貞行為を指摘すると、言い逃れされたり、水面下に潜られてしまう可能性があるので、ある程度不貞行為を立証できるものを確保してから、切り出した方が良いでしょう。

離婚するための準備とは

夫が会社の女性と不倫していた。夫婦関係は良好だったので、事実を受け取るまでに時間がかかった。夫には、「不倫しているでしょ」なんて言えなかった。ラブホテルへ入っていくところを目撃したのに、やっぱり信じきれない自分がいた。

不倫が発覚したら、「離婚」というつもりだった。でも、夫への愛情もあるし、離婚してどうなるのか。私は、娘の出産を機に専業主婦をしてる。収入もない状態で、子どもを不自由なく育てることができるのか。

心配でたまらない。今だって、夫の協力を得て、なんとか子育てしてるし、ひとりで何もかもをやっていく自信がない。それなら、多少のことは目をつぶって、知らぬふりをしていた方がいいんじゃないか。本気なのかどうか分からないし。そもそも、何で不倫なんて教えてきたのか。知らなかったら幸せだったのに。夫の後輩に理不尽な怒りも覚えた。

ひとりでもんもんとしてて。なんとなく不倫していると思うとセックスもしたくなくなった。離婚した後のことを考えて、どう我慢するかを考えていた私だったが、夫の行動で離婚を決意することになった。それは、結婚記念日を忘れて、「残業」したこと。不倫現場をみて、夫の残業=ホテルと思うようになっていた私は、そのでき事で心がおれてしまった。日付が変わるころに、「遅くなってごめんね」とケーキと花束を渡されたけど、素直に喜ぶことができなくなった。本当に残業だったのかもしれないけど、信用ができない。夫婦を続けていたら、この先一生このもやもや感を持っていくのかと思うとダメだった。小さなことかもしれないけど、小さなことで疑心暗鬼になって、心が疲弊するのは嫌だった。

でも、離婚を決めたとしても、就職なんてすぐにできるもんじゃない。そこで、私は二つのことを重点に置いて行動を始めた。それは、…

①就職先を見つけること

②夫の不倫の証拠を掴むこと

 

目標が見つかると、漠然と「我慢しなきゃ」って思っていた時よりも行動的になれた。幸い、私の住む市には、離婚の相談窓口が市役所に設置されていた。なにもかもひとりでどうにかしようと思うよりも、誰かに相談した方が良いと考え、相談員のひとに離婚を考えていることや、就職のことなんかを相談した。

実際、どうにもならないこともあるけれど、誰かに伝えることで頭の中が整理され、離婚に向かって行動的になれた。離婚を決意して4か月ほど。何社も受けてようやく、ようやく就職が決まった。

就職活動のかたわら、夫の動向チェックも忘れなかった。夫は不倫相手のやり取りを、SNSのDMを使っていたようで、彼が寝ているときにスマホを確認して、やり取りを自分のスマホで取った。また、母親に事情を話し、「不倫の証拠を得たいから」といって、夫と不倫相手が会う日には、数時間娘をみてもらうことにした。周囲の協力により、順調に証拠を集めることができた。

 

離婚を切り出す前に、離婚後の生活の不安を明確にし、対処法を考えよう

不貞行為が発覚してもなかなか離婚に踏み切れない方は少なくありません。夫への愛情によって決断できないこともありますし、現実として就職や収入、子どもの預け先といった問題も立ちはだかります。とりわけ女性は、結婚や出産等のタイミングで、仕事を辞めたり、パートになったりするケースが多いです。

感情やその場の勢いで離婚を成立させると、離婚後の生活が困ってしまう場合もあります。したがって、まずは、離婚後を見据え、子どもと二人で暮らしていくには、どのような問題があるのかを考えていくことが大切です。

まりかさんの体験にもあった、就職や収入のほか、次のような事柄を考えておくとよいかもしれません。

  • 離婚後の住まい
  • シングルマザーが受けられる控除やサービス
  • 両親など親族が近くに住んでいた場合、育児の協力を得られるかどうか

当たり前のことですが、離婚すると、日常生活において夫の協力を得ることができません。まりかさんの夫のように、家事や育児を積極的に協力してくれていた男性であると、離婚後、なかなか生活がうまくいかないケースもあります。

そのような時には、ひとりで思い悩むのではなく、周囲に助けを求めることが大切です。もちろん頼りすぎたり、「手伝ってもらって当然」という態度は、周囲との軋轢を生む可能性があるので、感謝の言葉を忘れずに伝えてください。

また、お住まいの地方自治体によっては、女性の悩みの相談窓口や、離婚等の相談を無料でできるサービスを提供しているところもあります。就職支援にのってくれたり、離婚後の生活について相談するところもあったりするので、ひとりで悩まず相談することも大切です。

前章でもお伝えしましたが、離婚すると決めたのであれば、不貞行為の立証はかなり重要になります。

不貞行為の証拠がないと、離婚を切り出して相手方に拒否された場合、「やった」「やってない」の水掛け論になってしまい、離婚の話合いが長引いてしまうこともあります。

また、夫婦の話合いで折り合いがつかない場合に行われる離婚調停、調停でも決着がつかなかった時の離婚訴訟でも、不貞行為の証拠は非常に大切です。裁判所の手続きによって離婚する場合、不貞行為があったとする客観的な証拠があるとないとでは、結果が大きく異なる可能性が高いです。

更に付け加えると、不貞行為で慰謝料を請求する場合も、証拠があるとないとでは、受け取れる慰謝料の金額が左右されるケースが多いです。

立証するものが乏しいと、相手方へ制裁もできないので、しっかりつかんでおくことが大切です。

まとめ

今回は、円満だった家庭で、夫の不倫が発覚し、妻が離婚の意思を固めるまでをお送りしてきました。離婚は、人生で何回も経験するものではありません。離婚するかどうか。離婚するのであれば事前に準備を行ってきたかどうかで、今後の生活の大きなターニングポイントになる可能性があります。

そのため、その場の感情や勢いに流されず、ご自身で冷静に現状を把握し、決断することが必要になるのです。

後編では親権や養育費等について考えていきたいと思いますので、ぜひご確認ください。

後半はこちらからご確認ください。

【体験談】夫の不倫が発覚~離婚したいけれど踏み切れない場合どうすればいいの?~(後編)

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