【ステージ別】離婚を意識したときから離婚を切り出すまでの難しいポイントを知ろう

離婚を意識したとしても、その理由や状況はひとそれぞれ大きく違います。離婚自体は紙切れ一枚で成立しますが、それまでに多くのプロセスを経る必要があります。今回は、離婚を意識したときに何をすべきなのか、どこが難しいポイントなのかステージ別に分けて考えてみたいと思います。

ステージ1.本当に離婚すべきなのか?夫婦を続けるべきか離婚すべきかを考える

離婚を意識した場合、本当に離婚すべきかどうかを決めるのは、自分で決めることで、誰かに決めてもらうことではありません。当然のことだと思うかもしれませんが、実際本当に離婚した方がいいのかを決めるのは相当悩むことでしょう。自分の中で答えがでていないのに、その場の感情で離婚を切りだしてしまうと、「やっぱり離婚は回避したい」と思い直した時に、夫婦関係の修復が難しくなるケースもあります。

したがって、次のようなことを確認しつつ、離婚に踏み切るかどうかを決めてみてください。

 

  • 愛情や情があっても離婚したいと思っているかどうか
  • 配偶者側の言動が原因で離婚したい場合、話し合いで解決することが困難なのか
  • この先一生我慢して夫婦関係を続けられるのか

 

愛情や情があっても離婚したいと思っているかどうか

離婚に踏み切る決め手として、配偶者に愛情や情があっても離婚したいと思っているかどうかです。離婚を意識したからといっても、夫婦の愛情や情がすぐに消えるわけではありません。愛情や情が無くなったから離婚を意識する方もいるかもしれませんが、愛情や家族としての情を持ちつつも、離婚したいと考える方もまた、相当数いらっしゃると思います。

瞬間的な感情で離婚を切り出すと、後になって取り消しすることができないケースもあります。しっかり、自分の感情と向き合うことが大切です。

 

配偶者側の言動が原因で離婚したい場合、話し合いで解決することが困難なのか

配偶者側の言動が原因で離婚したい場合、話し合いで解決することが困難なのかを考えることが重要です。

不倫やDV等、明確に相手の言動に問題がある場合は、離婚に踏み切りやすいかもしれません。しかし、離婚原因は必ずしも明確な問題があるわけではなく、いろんな不満が重なって離婚を考えるケースもありえます。

不満の積み重ねで離婚を意識した場合には、相手と話し合って解決することができるのかを考える必要があります。夫婦間のコミュニケーションが足りないのであれば、しっかり相手に日々の不満を伝えることで、離婚せずに問題が解決する場合もあります。

自分の意思を伝えた上で、不満が解消せず、相手に見切りをつけられるのであれば、離婚を切り出しても良いかもしれません。

 

この先一生我慢して夫婦関係を続けられるのか

離婚を切り出すか決めるポイントとして、現在の配偶者とこのまま一緒にいて、不満を我慢し続けられるかを考えてみてください。

夫婦は離婚するか相手の一方が亡くなるかしない限りは、一生夫婦です。夫婦であったとしても別個の人間ですから、価値観や性格の違いによって、意見の食い違いが発生し、ケンカに発展することもあるでしょう。そこで発生した不満や違いに対して、自分がこの先妥協できるのかは、離婚を決意するうえで非常に大切なこととなります。

 

ステージ2.離婚を決めたら離婚後の不安な点について確認する

離婚の意思を固めた場合、離婚後の不安な点について確認する必要があります。何の用意もなく離婚を切り出し、取り決めもしないまま離婚を成立させると、後になって後悔するケースは少なくありません。

そこで、相手に離婚を切り出す前に、離婚後の不安について考えましょう。はじめのうちは漠然とした「お金の問題」とか「生活が不安」といったざっくりした不安で構いません。離婚問題に関わらず、不安を解消するためには、まず、その不安を具体化する必要があります。

しかしいきなり、「養育費」や「財産分与」等といったはっきりした不安の原因がわかる方は多くないかもしれません。

したがって、まずは、心の中にある不安を箇条書き等で書きだしていくことが大切です。

例えば、次のようなメモを残しておくといいかもしれません。

 

  • お金が心配
  • 離婚後子どもと暮らせるのか不安
  • 子どもと暮らした場合自分の収入で暮らしていけるのかが心配
  • 引っ越し費用どうしよう
  • 離婚するとなった場合、自分の家に住み続けられるの?

 

上記のように、自分が思っている不安をありのままに書き出してみてください。大まかな不安を書くことで、自分の中で不安をはっきりさせていくことができます。

 

ステージ3.離婚の不安な点の解消方法を確認してみよう

大まかに不安を書きだした後、その不安な点をもっと具体的に確認していく作業を行いましょう。といっても具体的な例が無いと難しいと思いますので、以下をご参考ください。

 

例:離婚後、子どもと暮らす生活費が心配

離婚後、子どもと暮らす生活費が心配と感じた場合、その心配を解消するには大きく3つの方法があります。

 

◆1.転職等を検討し自分の収入をあげる

収入を上げたいと考えた場合、考えるべきなのは転職や雇用形態の変更、労働時間を多くする等の方法が考えられます。しかし現実的には、子どもの年齢が低いと、保育園や幼稚園のお迎え等があり、働き方に制約があり、なかなか実行しにくい難点もあります。

 

◆2.公的機関の給付金制度を利用する

離婚後の生活費が不安な場合、公的機関で受給できる助成金等の利用を検討してください。収入状況によっては、ひとり親の手当等を受給できる可能性が高いです。また自治体によっては、条例等で支援金を設定している場合もあります。

まずは、お住まいの地域の役所へ行き、離婚した場合どのような助成金制度を利用できるのか相談しておくことが大切です。

 

◆3.自分の給料以外から収入を得る

自分の給料以外から元配偶者に請求できるものとして、養育費があります。養育費は親権者や子どもがもらう権利を持ち、また親権を持たない親は必ず支払う義務を持ちます。

養育費は、離婚後でも取り決めることができます。しかし、離婚後に取り決めすると、原則として養育費を取り決める前に発生する分のお金を請求するのが困難となります。そのため、離婚後の生活費等、お金が不安ならば、離婚前に取り決めをしておくべきです。

 

上記のように、離婚後のお金について不安を覚えた場合、収入を増加させる手立てを考えることによって解消することができます。

ただし、養育費等、相手からのお金を頼りにする場合には、未払いを防止する策や未払いが起きた場合の対応方法について確認する必要があります。

ステージ4.配偶者が離婚にすんなり合意してくれるのかを考える

離婚を切り出すうえで重要になるのが、相手が離婚にすんなり合意してくれるのかどうかです。

基本的に、離婚は相手の合意を得る必要があります。事情によって、相手の合意なく離婚することも可能ですが、それは離婚裁判で勝訴するという意味です。離婚裁判は、法律で定められている離婚事由が必要であり、また前提として離婚調停でも解決ができないときに利用できる、いわば最終手段です。

したがって、配偶者が離婚に同意してくれなさそうな場合、すぐに取れる手段として、以下の3つが考えられます。

 

  • 合意が得られるまで夫婦ふたりで話し合いを続ける
  • 裁判所に調停を申し立てて話し合う
  • 弁護士に依頼する

 

それぞれ、どんなメリットやデメリットがあるのか確認していきましょう。

 

合意が得られるまで夫婦ふたりで話し合いを続ける

配偶者がすぐに離婚してくれなさそうな場合、合意が得られるまでとことん夫婦間で話し合いを行うことが挙げられます。夫婦間で話し合いを行えば、時間や場所等を気にすることなく、自分たちのペースで話し合いを行うことができます。うまく話し合いがまとまれば、役所に離婚届を出すだけなので、費用もかからない点はメリットと言えるでしょう。

しかしその一方で、当事者間の話し合いは、感情が先だって話し合いができない可能性が高くなります。離婚の話し合いは、財産分与や養育費、親権等さまざま話し合うことがありますが、その話題に行きつく前に言い合いになってしまい、なかなか離婚することができないデメリットがあることも念頭に入れておきましょう。

夫婦間で離婚の話し合いをするのであれば、感情的になると進まない可能性が高くなるので、夫婦間で話し合いのルールを決めておくと良いかもしれません。

 

裁判所に調停を申し立てて話し合う

配偶者がすぐに離婚に同意してくれなさそうな場合、離婚調停の利用を検討しましょう。離婚調停とは、裁判所が仲介となって、離婚問題を解決していくシステムです。

調停委員という役目のひとがそれぞれの事情を聞き、間を取り持ってくれるので解決しやすい方法でもあります。

ただし、調停は平日に開かれるので、仕事をしている場合には時間を融通させる必要があります。また、1度の調停で解決するケースは少なく、多くの場合複数回の調停を経て離婚が成立することを覚えておきましょう。

弁護士に依頼する

配偶者が離婚に合意してくれなさそうな場合、弁護士へ相談し、依頼することも検討しましょう。弁護士は、依頼者の代理人として最大限の利益が得られるよう交渉等を行ってくれます。調停においても、依頼者が有利な立場でことが運べるよう、便宜を図ってくれます。豊富な法知識と交渉術を持っているため、離婚が早期に成立する可能性が高くなります。

一方で、弁護士に依頼するには当然費用が掛かります。専門知識を取り扱っている職業のため、それなりの費用がかかることが予想されます。

弁護士に依頼する場合、費用の説明を良く聞いておき、また一括で費用の捻出が難しいのであれば、分割での支払いはできるか等しっかり確認しておくと良いでしょう。

 

まとめ

今回は離婚を意識して、離婚を切り出すまでの難しいポイントについて確認していきました。離婚は、多くのひとにとって一生に一度あるかないかの大変な決断になります。感情が先走ってよく考えないで、離婚を成立させてしまうと、後になって後悔する可能性もあります。そのため、離婚をすべきなのか冷静に考えることが大切です。そのうえで離婚を決断したのならば、目的を明確にして離婚の話し合いに臨みましょう

 

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