【失敬男】ナチュラルに失礼な言動をする夫と離婚したい

「自分が嫌になることはひとにしてはいけない」、幼いころから両親や幼稚園・保育園、小学校等でよく聞く耳にする言葉かと思います。

また、人間関係を作っていくためには、自分の考えをいうばかりではなく、場の空気を読んで発言を求められることは少なくありません。

今回は、人の気持ちを考えずに失礼発言を繰り返す男性と結婚した女性の相談事例と弁護士の見解を紹介したいと思います。

 

【俺の性格は国際規格】失礼な言動と自己主張を勘違いしている夫

 

相談者:華さん(32)職業:販売員(年収300万円)

夫:聖也さん(35)職業:公務員(年収500万円)

 

 

夫の聖也とは、コロナ禍前のクリスマスに恋人がいない男女で集まった飲み会をきっかけに付き合い、2年の交際期間を経て結婚しました。

付き合い始めたころに、世界的に新型コロナウイルスが流行したことを受け、日本でも緊急事態宣言が発令されたので、なかなかデートする機会もなく、主にZOOMやLINE電話等で仲を深めていました。

緊急事態宣言が解除され、新型コロナウイルスが未知の病気ではないという雰囲気になるまで、1年。

ようやく気兼ねなく会えるようになったときにプロポーズされて、舞い上がった私はふたつ返事でOKしました。

今思えば、恋人期間が2年といっても会えない時間が多かったので、どんな性格かしっかり把握せずにプロポーズを受けるべきではなかったと後悔しています。

 

聖也の対応に違和感を覚えたのは、同居するマンションに引っ越ししたときの態度でした。

引っ越し業者からは、元々14時に搬入するという約束をしていましたが、渋滞に巻き込まれたため約束していた時間より1時間ほど遅くなると私の方に電話が来ました。

割と都心に近いところにマンションがあるし、休日のため仕方ないなと私自身は思っていたのですが、夫は初めに約束した時間を守れないことに腹を立てたようでした。

引っ越し業者が来たときに、夫は「契約不履行なんで引っ越し代を3割引いてください。休日は渋滞すると予想できていたのにも関わらず、努力を怠って俺たちの時間を奪ったんですから当然ですよね」と突拍子もないことをいい出しました。

あまりの発言に目が点になりました。搬入された荷物は、別に破損しているわけでもなく、時間には遅れたものの、ちゃんと謝罪してくれたし、何なら事前に遅れることも連絡してくれていたのだから、聖也のいい分はいちゃもんだと感じました。

その場は、なんとか私の方で収めました。

後で「何であんな発言をしたの?」と聞いたら、「契約を破ったからだろ。口約束でも契約は契約なんだぞ。お前は知らないだろうけどな!」と。

思い描いていた幸せな新婚生活になるのだろうかと一抹の不安がよぎりました。

しかし、これはほんの始まりに過ぎなかったのです…。

 

聖也と3か月間同居して気づいたことは、とにかく彼が自分中心の考えのひとで、他人の気持ちを考えて行動することが少ない点です。

例えば、食事に行ったときのことです。

そのお店は、入店時マスクをすること、検温、手指の消毒がルールとして定められていました。

店員から「入店するならお願いします」といわれたところ、「どうせ食事するときにマスク外すじゃないか。マスクなんて意味ないだろ。マスクの着脱は自由なのに、なんで強制されなくちゃいけないんだ!あり得ない!人権侵害だ!」と怒鳴りだしました。

確かに矛盾があるような気がするのは理解できます。

でも、人権侵害とか正直何いってんのと思います。

私も接客業なので客がお店を選ぶのが自由なら、お店側だって客を選ぶ権利があると思います。

かならずこのお店でご飯を食べなくちゃいけないルールなんてないし、納得できないなら別のお店を探せばいいのに、人権侵害とかなんか意味が分からない…。

夫に私の考えを伝えて、説得を試みると、「お前自分で考えて行動することができないんだな。自分の主張を突き通すことを知らないんだな!典型的な日本人の思考だ。俺は違う。自己主張のできる国際社会でも通じる人間だ!」

自己主張できるからって、自分の考えを相手に押し付けて強制させたら、それこそ権利を侵害することになると思うけど…。

なんか権利、権利と自分の権利は強く主張する癖に、ひとのこと全然考えてなくて、本当無理だなと思います。

 

マスク以外でも、電車の優先席でももめました。

夕方、帰宅時間が合ったので一緒に帰ることになったのですが、満員電車の中で優先席だけ2つ空いていました。

聖也は、まわりの状況も考えないで「帰宅ラッシュ時は椅子取り合戦だ」といって座ろうとしました。

しかし、近くに松葉杖でついてるひとがおり、また腰の悪そうなお年寄りもいました。

本当に必要なひとに譲るべきだと私が伝えたところ、「何でだ?俺は疲れているんだ。朝から夜まで働いて疲れてる。大体足が悪かったり、年寄りはラッシュ時間をさけて電車に乗るべきだろ。なんで俺が譲らなくちゃいけない?」

仕事が忙しくて両足で立てないほど疲労困憊しているなら別ですが、普通に健康なのに。自分よりももっと優先されるべきひとがいるという考えになぜ至らないのか謎です。

というかおそらく、仮に自分が足の骨とかを折って、松葉づえをついた状況になったら、手のひら返しで、「なぜ足の悪い俺のために優先席を座らせない!!もっと考慮しろ」というに違いありません。

 

具体的に私が何かされたかといわれればそういうわけではないし、夫婦なら価値観の違いをすり合わせていかなくちゃいけないのかもしれません。

ただすり合わせしたとしても、私は歩み寄るつもりはないです。

歩み寄るって、聖也のように自分勝手で、失礼な人間になるってことじゃないですか。自分の失敗とか配慮の足りなさには、「失敬、失敬!」とかいって軽く謝罪するだけで、失敬じゃねーよ、失敬男め!と思ってしまいます

一緒に同居してまだ時間はそんなに経っていませんが、聖也の言動が本当に無理すぎて、離婚を考えてます。

私から離婚を切り出したら、「慰謝料払え」とかいい出してきそうです。

失敬で失礼な男と結婚したことは私の最大の失敗で、反省すべきところですが、慰謝料を支払うようなことはしていないと思いますので、一円たりとも払いたくありません。

こんなことで離婚するなんてと思われるかもしれませんが、離婚できるのでしょうか。

また、慰謝料を求められた場合応じる必要はあるのでしょうか。

 

弁護士の見解

結婚後に相手の性格や価値観の違いを目の当たりにし、離婚を考える方は少なくありません。

2020年に同居期間1年未満で離婚した夫婦は1万973組でした。
離婚件数が、約20万組程度なので、およそ20分の1が1年未満で離婚していると考えられます。

今回の相談者の華さんは、交際期間中が新型コロナウイルスの流行時期と重なってしまい、夫の聖也さんと充分に会うことができないまま結婚に至りました。

夫婦の同居生活では、双方の価値観を考慮して、すり合わせを行いながら一緒に暮らしていくのが理想ではあると思います。

しかし、花さんのように「聖也さんの価値観を認めたくない」と考える方もいるでしょう。

離婚したい場合、どのような行動を起こせば良いのでしょうか。

 

離婚の方法は、夫婦双方の合意によって成立するか、離婚裁判で決めるかのいずれかになります。

離婚裁判を行うには条件がありハードルが高いです。

今回の花さんの場合、現時点で離婚裁判を行える条件を満たしていないため、聖也さんの了承を得て離婚することを目指した方が良いでしょう。

離婚協議や離婚調停で離婚の話し合いをする場合、しばしば争点となり得るのが財産分与です。しかし今回のケースは婚姻期間が短く、対象となる共有財産が少ないと思われます。

そのため、聖也さんが離婚に同意してくれさえすれば、婚姻期間が長い夫婦に比べれば取り決めも少なくて済むと思われます。

 

また、慰謝料とは不貞行為等によって精神的苦痛を受けたとき対する損害賠償金なので

離婚を切り出された側が必ず請求できるものではありません。

つまり華さんが不貞行為やDVといった夫婦関係を破綻させるような行為をしていない限り、聖也さんに慰謝料の請求権は生じません。

 

慰謝料とは別に解決金を支払うことで早期の離婚成立を目指す手段があります。

解決金を利用する状況として、聖也さんが離婚を拒否しているときが考えられます。

現状、華さんは聖也さんに対してどんな名目でもお金を支払いたくないと考えているかもしれません。

しかしお金を支払うことによって早期の離婚成立が見込める場合もあるので、視野に入れてもよいのではないかと思います。

 

まとめ

今回は夫のモラルのない言動で離婚を考えている女性の相談例と見解を紹介しました。

相手の言動が原因で離婚したいのに、なぜお金を払って離婚しなければならないのかと不思議に思う方もいるかもしれません。

お金は離婚後でも稼ぐ手段があります。

しかし、話し合い等に割いた時間は、一生取り戻すことはできません。

もちろん和解金額にもよりますが、時間とお金のどちらに優先順位を置くのか考えることも大切です。

とはいえ、ひとりで和解金等の交渉に当たるのは難しいケースもあるため、お悩みの方は弁護士に相談することも検討してみましょう。

 

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