【メンタルが弱い妻】精神面を理由に八つ当たりするのはモラハラ?共倒れになる前に離婚したい

夫婦のどちらか一方が精神的にきついときには、その配偶者がメンタルケアをして支えになれればいいですよね。

メンタルケアすることが一時的なものであればよいのですが、長期間に及ぶ場合、支えとなる配偶者の精神面にも支障がきたすようになり、共倒れになるケースもあります。

今回はメンタルが弱い妻を支え続けて限界を迎えてしまった夫の相談事例と弁護士の見解について紹介していきたいと思います。

メンタルが弱い妻のモラハラ的な八つ当たりに限界!自分が壊れる前に離婚したい!

 

相談者:隆一(32)

妻:瞳(29)

 

妻の瞳との離婚について相談させてください。

瞳とはコロナ禍中に籍を入れ、結婚期間は3年になります。

社内恋愛で、結婚前は2年ほど付き合っていました。

結婚した理由は、瞳を支えたいと思ったからというかなりシンプルな理由です。

瞳はいわゆる女性に嫌われやすい女性です。

なぜ嫌われるのかは、はっきりわかりませんがすぐ泣いたり、察することが下手だったり、他人に頼りがちな部分だったりするところかなとは思います。

瞳の両親は、一人娘である彼女のことを溺愛しており、超過保護家庭でした。

また大学まですべてエスカレーター式でいったため、周囲の友人が瞳の性格を熟知しており、かなり手厚くフォローしてくれていたようです。

まあ、いわば一種のムラ社会的なところにいたので、実際に就職してこれまでそれほど触れてきたことのない他人からの悪意や周囲が必ずしもサポートしてくれるわけではないことを知ったのだと思います。

当初、私はすぐに泣く瞳のことが苦手でした。

職場で感情をあらわにすることは、アンガーマネージメントというか自分の感情を制御できていないと思ったからです。

一緒のプロジェクトをするようになって、印象がかなり変わりました。

確かにすぐ泣くし、察しは悪いし、正直、仕事がすごくできるタイプでもないことも理解できました。

しかし、泣くものの自分の仕事は自分でこなせるよう努力しているし、要領が悪いなりに一度注意を受けたことについてきちんと気を付けようという姿勢、また女性社員との折り合いが悪くてもめげないで、プロジェクトが終わるころには、全員とはいわないまでも一定の女性社員は瞳に理解を示すようになりました。

瞳の大きな魅力のひとつとしてひたむきに頑張る姿があります。

実際、恋人期間中も結婚当初も彼女はその魅力を失いませんでした。

しかし結婚して1年経ったくらいからでしょうか。

部署異動した瞳は、そこでかなりかなりタチの悪い上司にパワハラまがいというか、いじめみたいなものを受けました。

自分の会社とはいえ、自分の妻に辛い目に遭わせる職場が許せず、妻に私の上司経由で上層部に伝われば、瞳の上司やそれに加担した奴が制裁を受けるはずだからやろうと伝えました。

が、彼女は「私なんかのせいで事を荒立てたくないし、隆一に敵を作らせたくない。ただもう辞めたい」といいました。

私の本心としては、瞳に辛い思いをさせたやつらに社会的制裁を受けてほしいと思っていました。

とはいえ、被害者である瞳自身が望まないことはしたくなかったため退職したいという意向を受け入れ、彼女はその1か月後に自主退職しました。

退職後、瞳は抜け殻のようになり、家事などもできなくなりました。

退職理由が理由なので、すぐに前向きになれないのは当然なので、瞳ができなかった家事の部分は私が担いました。

2,3か月ほどで少し気持ちが上向くかなと思ったのですが、全然ダメなようでした。

家事は一人暮らしで慣れていましたし、全然問題ないのですが、瞳が精神面で辛いのであれば治療した方が良いと感じ、メンタルクリニックを勧めました。

診断されて楽になることもあるし、病名が分かれば、私自身瞳に対してどのような発言に気を付けるべきかなどが分かると思ったからです。

しかし瞳は、とにかくメンタルクリニックにはいきたくないようで拒否しました。

「病院に行かなくても大丈夫になるから」といって、家事などをし始めました。

私は家の仕事をしろといっているわけではなく、メンタルの病気なんて誰でもなり得るのだから、元気になるために病院へ行ってほしいという意味もきちんと伝えたのですが、反対に彼女を追い詰めてしまったようでした。

案の定、家事をしてくれるものの寝たきりだったときよりもメンタルが不安定になり、次第にヒステリックになってきました。

話し合いをしてお互いの誤解を解こうとしても、「捨てないで」とか「どうしてわかってくれないの?」と泣きわめくので、そもそも本題にまで行きつきません。

それでも瞳のメンタルが弱くなっている状態だから仕方ないと自分に言い聞かせていたのですが、この生活が1年ほど続き、これでは私まで倒れてしまうと感じています。

メンタルクリニックへの通院はまったく拒否、だからといって症状が良くなっているわけではありません。

気分の上がり下がりが激しく、一度泣くともう手も付けられなくなり、私は諫めてもぽかぽかと胸を叩いたり、引っかいたりします。

暴言はいいませんが、私が溜息をつこうものなら、「なんでため息ついたの?私のこと嫌いになった?捨てないで」。

1年もずっと繰り返しなので、うんざりしてもう離婚したいです。

瞳のことは嫌いではありませんが、いくら心が傷ついているとはいえ治療も拒否し、泣きわめくばかり…。

これって、もはやある種のモラハラなのではないでしょうか。

治療を受けてくれるのであれば、結果いかんに関わらず歩み寄りを見せてくれていると思えるので離婚はしない方向で考えてはいます。

でもそうならない場合には、うんざりして嫌いになる前に離婚したいです。

ただ精神病を理由に離婚するのはかなり難しいと聞きました

また離婚する場合、慰謝料などの名目で瞳の生活が落ち着くまでは、生活費を出そうと考えていますがそのようなことは可能なのでしょうか?

こころの病を理由に離婚を切り出された!精神病は離婚事由になるのか

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弁護士の見解

今回の相談者である隆一さんは妻の瞳さんのメンタルの不調からくる言動から、状況によっては離婚を検討しています。

また離婚する場合、以下の不安を感じていらっしゃいます。

  • 妻の精神的不安定を理由に離婚することができるのか
  • 離婚後妻が生活に困窮することないよう生活費を渡すにはどうすればいいのか

それぞれ考えていきましょう。

妻の精神的不安定を理由に離婚することができるのか

離婚調停を行っても当事者同士で折り合いがつかない場合に離婚する手段として、離婚裁判があります。

離婚裁判には、夫婦関係が破綻している事由が必要です。

確かに、隆一さんがおっしゃるように裁判上の離婚事由のひとつである、「配偶者が強度の精神病で回復を見込めない場合」を理由に離婚することは難しいです。

また、隆一さんのケースでは、そもそも瞳さんが病院で診断を受けていないので、現段階で回復の見込めない強度の精神病を理由に離婚することはできません。

このような場合、できうる手段としては別居が考えられると思います。

長期間の別居は夫婦関係の破綻を示す証拠になりえます

ただし、いきなり別居をすることで瞳さんのメンタルがさらに悪化し、突発的に自傷行為をすることなども考えられます。

そのため、協力が得られるのであれば瞳さんのご両親や医療機関にあらかじめ相談、連携して別居した方が良いでしょう。

なお、メンタルを理由に瞳さんは隆一さんに対し、叩いたり、引っかいたり、泣きわめき自分の意思を通したりという言動をとっていますが、こちらが頻繁にあるようならばモラハラなどDV行為にあたるため、裁判で離婚できる事由のひとつになりえます。

ただし、証拠を得ることが非常に難しく、また主張した場合夫婦関係を完全に破綻させる結果になりかねないので、慎重に判断する必要があります。

離婚の意思を固め、自身で判断が難しい場合には、弁護士への相談を検討した方が良いかもしれません。

 

離婚後妻が生活に困窮することないよう生活費を渡すにはどうすればいいのか

離婚後、配偶者が困窮することが明らかな場合、扶養的財産分与といって月々生活費を渡す財産分与の方法があります。

隆一さんは慰謝料の名目で相手に対してお金を渡すことを考えていらっしゃいますが、慰謝料は精神的苦痛に対する損害賠償金のため、後のトラブルを防ぐためにも使わない方が良いでしょう。

なお扶養的財産分与で渡す生活費については収入や状況などによって異なりますので、こちらも弁護士に相談するよいと思います。

まとめ

今回は職場トラブルなどを経てメンタルが弱くなってしまった妻と離婚を考えている夫の相談事例と弁護士の見解を紹介していきました。

夫婦は支え合うものとはいえど、メンタルが弱い妻や夫のサポートを長期間行うと、サポートしている側のメンタルも不調になってしまう可能性があります。

冷静に判断できない相手に対し、話し合いで解決しようとするとかえってトラブルが大きくなるケースもあるので限界を感じたときには弁護士への相談を検討してみて下さい。

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