【弁護士監修】恋愛結婚した夫と金銭感覚が違いすぎるから離婚したい!

独身のときと結婚後の大きな違いのひとつとして、お金の問題があります。

独身の頃は、自分で稼いだお金は基本的にすべて自分のために使うことができます。

一方で、結婚した場合、稼いだお金は自分のものではなく、夫婦のものになります。

夫婦の方針によってお金の使い道が決まるわけですが、双方の金銭感覚がまったく違うとトラブルに発展する可能性があります。

今回は恋愛結婚した夫との金銭感覚の違いに我慢できず離婚を考えている女性の相談事例と弁護士の見解について解説していきたいと思います。

恋愛結婚した夫の金銭感覚が変わらない!自分勝手すぎるので離婚したい!

 

主人公:信子(仮名)29歳

夫:修治(仮名)32歳

夫の修治とは上野の居酒屋で出会いました。

カウンター席しかない狭い居酒屋でたまたま隣同士になり、はじめのうちはぽつりぽつりと話すくらいだったのですが、話の流れでお互い青森の津軽出身であることが分かり、意気投合しました。

お互い上京したばかりで東京に知り合いがいないこともあり、休みのたび一緒に遊ぶようになって、距離が縮まり付き合うことになりました。

交際期間3年で修治からプロポーズされ結婚しました。

結婚からまだ2年ですが、すでに離婚を考えています。

理由は、修治との金銭感覚の違いです。

金銭感覚なんかで、と思われるかもしれませんがお金に関する考え方があまりにも違いすぎて、歩み寄りが難しいです。

私が修治の金銭感覚でわけがわからないと思うのは、

 

  • 自分の給料はすべて自分のものだと思っているところ
  • 貯金せずに毎月使い果たすところ
  • キャバクラの支出が多いところ

 

の大きく3つです。

修治は自分の給料は当然すべて自分のものと思っており、結婚前の約束を果たしてくれません。

結婚前の約束とは、家賃、生活費は折半で、貯金は毎月それぞれ5万円ずつ行い、残った分を自分のために使えるということと、飲み会やお祝いごとが続くなどで貯金が難しいときには都度報告するというものです。

修治は結婚当初こそ約束を守っていましたが、「結婚してお祝いの飲み会が多いから」という理由で、3か月経つ頃には、貯金をしなくなりました。

しかも家計に入れるお金は、「いれてあげてる」という感覚らしく、同じだけ負担しているのに、私にだけ感謝を求めてきます。

将来子どもができたときの為にダブルインカムなのだからできるだけ貯金したいと伝えているのに、修治にとって将来よりも現在の方がずっと大切なようで再三伝えても態度を改めようとしません。

しかも、貯金もせず給料を使い果たす理由は、付き合い(本人談)で行くキャバクラで多く支出してるためです。

別にキャバクラが悪いといっているわけではありません。

実際男性比率ほぼ100パーセントなので、付き合いで行くこともあるでしょう。

生活費と貯金して余った範囲でキャバクラへ行く分には問題ないんです。

そもそも料金も高いだろうし、私たちの稼ぎで1か月遊べるのなんてたかが知れているので。

それなのに自分の節度をわきまえずに、女の子におごったりするのが許せません。

結婚してから2年間というもの、「もうひとりじゃないんだからお金の使い方を考えて!」といっているのですが、「夫婦は支え合うものじゃん。信子がきちんと貯めてるんだからいいでしょ?」といわれます。

何がいいのかまったくわからないですし、そもそも真剣に伝えているのに茶化すような態度でいられると本当に腹が立ちます。

確かに私の趣味は読書なので、月々せいぜい使って2万円もいかないので、諸々差っ引いた分を貯金に回しています。

でも私たち同じくらい稼いでるのに不公平だと思います。

修治が自分の金銭感覚を改めてくれないのであれば、傷が浅いうちに離婚したいと考えています。

ただ離婚について調べていたのですが、財産分与する場合夫婦のお金は基本半分ずつでわけなければいけないと書かれていることが良くあります。

結婚後3か月は確かに、修治も貯金してくれていたので良いですが、残りの1年と9か月は私しか貯金してません。

修治は好き勝手に自分のお金を使ってたのに、私がこつこつ貯めた貯金を半分ずつにするなんてあまりにも不公平な気がします。

貯金口座は私名義ですが、財産分与しなくてはいけないのでしょうか。

また、財産分与の場合、結婚前の貯金も含まれますか?結婚資金として200万円ほど貯めている口座があるのですが、離婚する場合こちらも対象になるのでしょうか。

教えてください。

弁護士の見解

今回の相談者である信子さんは、夫の修治さんとの金銭感覚の違いを理由に離婚を検討していらっしゃいます。

離婚するにあたり、信子さんは以下の内容を心配されています。

  • 財産分与される際積極的に貯金を行ったことが考慮されるのか
  • 結婚前の200万円の貯金は財産分与しなければならないのか

それぞれ考えていきましょう。

財産分与される際積極的に貯金を行ったことが考慮されるのか

財産分与とは、夫婦が婚姻期間中に築いた共有財産を分けることを指し、特別な事情がない限り、半分ずつ分けることが基本とされています。

信子さんは、財産分与の基本的な考え方をみて、ご自身の財産分与にもそのまま適用されるのではないかと不安になられたのだと思います。

確かに財産分与は夫婦の共有財産を半分に分けることが基本です。

ただし半分ずつ分け合うという考えは、必ず適用しなければならないわけではなく、夫婦の話し合いによってお互い合意すればどのような比率であっても問題ありません

そのため、修治さんさえ説得できれば、好きなように割合を決めることができます。

とはいえ、修治さんが自身にとって不利な条件をのんでくれるとは限りません。

争いになり、離婚調停などにもつれ込んだ場合、修治さんのキャバクラ通いなどを立証できなければ、財産分与の割合が半分ずつで取り決められてしまうリスクがあります。

別の方法として財産分与をしないという選択もあります。

財産分与をしない場合、貯金などの財産は、それぞれの名義人のものになります。

財産分与の話し合いをしないで、離婚だけするというのも手段のうちかもしれませんが、こちらにもリスクがあります。

というのも、財産分与は離婚後2年以内であれば、財産分与請求が認められるからです。

出来るだけ有利に財産分与について進めたいのであれば、弁護士へ相談、依頼を検討した方が良いでしょう。

結婚前の200万円の貯金は財産分与しなければならないのか

信子さんが離婚するときの不安点として、結婚前の200万円の貯金が、財産分与の対象になるのかどうかです。

財産分与の対象となる夫婦の共有財産は、婚姻期間中に夫婦が協力し合って築いた財産であることが前提です。

そのため、夫婦であることが関係なく取得した財産は共有財産に含まれません

このような財産のことを特有財産といいます。

信子さんの200万円の貯金は特有財産にあたるため、財産分与の対象外です。

なお、特有財産には結婚前の貯金の他に、相続や贈与によって取得した財産も含まれます。

ただし、共有財産である貯金と一緒に管理していた場合、共有財産か特有財産か判別がつかず、共有財産とみなされる可能性があるのでご注意ください。

まとめ

今回は、恋愛結婚した夫と金銭感覚の違いによって離婚を検討している妻の相談事例と弁護士の見解を紹介していきました。

金銭感覚の違いは夫婦になって一緒に生活すると、恋人であったころより意識することになると思います。

散財する夫との離婚を考えていた場合、相手の言いなりになると財産分与などで不利になってしまう可能性がありますので不安な時には弁護士に相談してみると良いかもしれません。

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