【相談事例】夫の体臭が耐えられない!臭いを理由に離婚できるのか

恋愛において体臭は非常に重要な要素のひとつといわれています。

嗅覚はひとが持つ五感の中で、唯一本能や感情をつかさどる部分に直接伝達されるため、恋愛のような感情が大きく関係するものに関わりがあるのはうなずける気がします。

しかし一方で、臭いは本能にも直結しているため、「嫌な臭いだ」と感じたとき、大きな嫌悪感を覚えることも少なくありません。

今回は、夫の臭いに耐えられず離婚を検討している妻の相談事例と弁護士の見解を紹介していきたいと思います。

食生活と不摂生のせい?夫の臭いが我慢できない!体臭を理由に離婚は可能?

 

主人公:美恵子(31)

夫:正(34)

 

現在、夫の正との離婚を考えています。

理由は彼の体臭です。

とはいえ、元から正の体臭がきついと思っていたわけではありません。

私が28歳のときに結婚しました。

結婚してから半年くらい前までは、正の体臭がだめなんてことは、全然思っていませんでした。

むしろ「安心できる匂いだな」とか、他人の汗の臭いなんてあまり良いものとは思うことなんてないですが、不快に感じることはありませんでした。

正の体臭がきつくなった原因としては、ここ半年の不摂生や食生活が原因なのかなと思っています。

正は、ここ半年間大きな仕事を手がけており、かなりの激務です。

そのせいなのかわかりませんが、外食が極端に増え、家系ラーメンやインスタントラーメン、ポテトチップスなど、いわゆる味が濃く、油っぽい食事ばかりしています。

半年前までは野菜を中心としたあっさりしている食事を好み、また頻繁に私のルーティンであるウォーキングやジョギングなどに付き合ってくれていました。

別に家系とかのジャンキーな食べ物が悪いといっているわけではありません。

実際に私もハンバーガーやポテトフライなどのファーストフードが大好きです。

でも好きにも限度があると思うんです。

正は仕事のストレスを食事で解消しようとしているのか、家系ラーメンはほぼ平日毎日食べ、家に帰ってきて食事を用意しても「気分じゃないから」といってコンビニで買ってきたカップラーメンとチキン、「今日は控えめに」といった日でもアイスとポテトチップスをごはん代わりに食べます。

私のモットーは忙しくても何でもまずは健康を維持することというものなので、正の食生活は看過できませんでした。

もちろん初めは、仕事のストレスを食で解消できるならと思い様子を見ていましたが、1か月経っても食生活が元に戻ることがありませんでした。

食生活が荒れ始めて1か月が経ち、私が正に食生活やその他睡眠をとるべきときにスマホばかりみて寝ようとしていないことを指摘しました。

そのときは、本人も「今の生活になってからよく眠れなくなったし、体重とか肌荒れもひどくなったので徐々に直していきたいとは思ってる」と、危機感はあるようでした。

危機感を持っているひとに追い打ちをかけても仕方がないので、せめて週に3回は私が作ったご飯を食べてほしいことを伝え、正も承諾しました。

自分の気持ちを伝えてから2週間は、正も言葉通りに自宅でご飯を食べる回数を増やしてくれました。

が、やはりなかなかうまくいかないようで、しばらくするとまた家系ラーメンやインスタントラーメン、スナック菓子中心の食生活に戻りました。

この食生活のせいなのか、ストレスのせいなのかわかりませんが、今までやせ型だった正の体系は、20キロ以上太ってしまい、また肌も吹き出物でかなり荒れてしまいました。

また体臭もかなりきつくなり、今まで安心していた匂いだったのに、不快感を覚える機会が増えました。

更に、もともと半年前までは割とフットワークの軽い正でしたが、仕事に疲れているのか、「せっかくの休みだから」といってほぼベッドで過ごし、出かけることもほとんど少なくなりました。

私自身も正の体臭がどうしても我慢できず、一緒に過ごすことが苦痛で散歩やジョギング、買い物に誘うことがなくなりました。

また、今まで寝室にダブルベッドを置いて一緒に寝ていたのですが、徐々に正の体臭に耐えられなくなり、「生活リズムが違う」と言い訳をして、寝室を別にしました。

すると正は寝室に引きこもり、そこで食事などをするようになりました。

本当に夫婦としてのコミュニケーションがほとんどなくなり、残るのは夫の臭いばかりです。

正直こんな状況で夫婦を続けても無駄なので離婚を考えています。

ただ、先日妊娠3か月であることが発覚しました。

おそらく一時的に正が食生活を改めたときにしたのが最後なのでそのときにできたのかなと思います。

そこで相談なのですが、まず体臭を理由に離婚することはできますか?

また仮に出産する前に離婚するとなった場合、子どもの父親はいないことになるのでしょうか。

離婚するとなるとひとりで子どもを育てることになります。

私自身フルタイムで働いてはいるものの、今までのような働き方はできなくなるので、きちんと父親になってもらい、養育費を支払ってほしいと考えています。

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弁護士の見解

今回の相談者である美恵子さんは、夫である正さんの体臭をはじめ、夫婦生活のずれによってコミュニケーションが希薄になり、離婚を考えるようになりました。

美恵子さんは離婚を考えるうえで下記の疑問を抱えています。

 

①体臭を理由に離婚することが可能か

②子どもを出産する前に離婚した場合子どもの父親はどうなるのか

③子どもを出産する前に離婚した場合養育費はどうなるのか

それぞれ確認していきましょう。

体臭を理由に離婚することが可能か

日本では、夫婦が話し合いを行いお互いが離婚に同意すれば離婚が成立します。

つまり原因がどんなものであっても、お互いが合意さえすれば離婚することが可能です。

ただし美恵子さんが離婚したいという気持ちを持っていたとして、正さんも同じように離婚したいという意思があるとは限りません。

そのため美恵子さんが離婚を望むのであれば、まず離婚に同意してもらえるよう正さんを説得する必要があります。

話し合っても正さんを説得できない場合、家庭裁判所を仲裁役として話し合う離婚調停を行うという手段があります。

ただし、離婚調停はあくまで話し合いによって解決を目指す場なので、正さんの意思を変えられない場合最終的に裁判で離婚を成立させることになります。

日本の離婚において裁判は最終手段であるため、裁判上の離婚が認められるためには夫婦関係が破綻していると裁判所に判断してもらう必要があります。

美恵子さんの場合、正さんの体臭が夫婦関係を破綻させる理由とはいえないので、別居するなどして実績を作っておく必要がありそうです。

ただし調停や裁判を使った場合、離婚するまでの期間が協議離婚に比べて長くなる可能性が非常に高いので、自力で解決が難しいと感じた段階で弁護士に相談することを検討した方が良いでしょう。

②子どもを出産する前に離婚した場合子どもの父親はどうなるのか

美恵子さんは現在妊娠されており、お子さんが生まれた場合の父親がどうなるのかを心配されています。

原則として、女性が妊娠中に離婚した場合、その子どもの父親は自動的に元夫となり、認知などの特別な手続きは必要ありません

認知が必要となるのは、事実婚などで法定婚をしていない男女のあいだに子どもが生まれた場合です。

仮に正さんが、「父親ではない」と拒否したとしても、法的な手続きを行い、認められない限りその子どもの父親は正さんです。

③子どもを出産する前に離婚した場合養育費はどうなるのか

子どもが出産する前に離婚したとしても、夫は法律上の父親となるため、養育費の支払い義務が生じます。

ただし、出産前に離婚すると子どもの父親であることの自覚が乏しいため、口では「子どもが生まれたら養育費を支払う」といっていたとしても支払ってくれないケースもあります。

そのため、養育費の取り決めは口約束ではなく書面で行うことが大切です。

また滞納された場合でも、給料差し押さえなどの強制執行ができる条項が盛り込まれた公正証書で取り決めておくべきです。

まとめ

今回は生活の乱れによって体臭がきつくなってしまった夫と離婚したい女性の相談事例とその見解を紹介していきました。

離婚に至る経緯は、体臭が耐えられないという理由もですが、そもそも夫の生活リズムが変わりコミュニケーションが取れなくなってしまったことが挙げられるのではないでしょうか。

今回紹介したようなケースで離婚を切り出された場合、理解できず当事者同士の話し合いでは離婚が成立するまでの時間が長くなる可能性があります。

離婚成立までの期間が長いと精神的な負担も重くのしかかるため、1人で解決できそうにないと感じたときには、早めに弁護士へ相談することをお勧めします。

 

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