離婚後の子どもの保育園はどうする?円滑な入園や転園のアドバイス

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離婚に伴って保育園に入園したり、転園したりしなければいけなくなり、どのように手続きを進めればいいのかと悩む人は少なくありません。今回は、男女間のトラブルや精神的なケアに詳しい桔梗さんからお話を伺ったうえで

  • 離婚に伴う入園・転園の手続きの流れと必要なものとは?
  • 保育園探しのポイント
  • 保育園に入りやすい条件
  • 保育園探し・入園・転園にベストな時期
  • 離婚によって入園・転園することになる子どもへの配慮・ケアとは?

を紹介します。離婚による子どもの保育園への入園・転園に関する疑問を解消したい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

離婚に伴う入園・転園の手続きの流れと必要なものとは?

離婚をすることで子どもを保育園へ入れなければいけない場合や、転園させなければいけない場合、手続きの方法がわからなくて悩んでしまうという人がいます。そこで、離婚に伴う入園・転園の手続きなどについて、確認しておきましょう。

入園手続きについて

これから保育園に入園させる場合は、その地域の役所に相談する必要があります。地方であれば保育園に空きがあるところも多く、比較的スムーズに入園できるのですが、都心部になると入園が困難となる可能性があるでしょう。ただし、ひとり親家庭は優先的に入園できるようになっているため、近隣の保育園に直接連絡をして聞いたり役所へ行って相談したりすると良いでしょう。

基本的に入園手続きに必要なものは、入園希望登録書と入園要件を証明するための母親(または父親)の就労証明書と認印です。入園希望登録書は、市区町村の役所に行けば窓口でもらえますが、地域によってはホームページからダウンロードできるようになっているところもあるので、調べてみると良いでしょう。また、必要書類に関しては自治体によって違うので、実際に役所や通わせたい保育園へ問合せをして聞いてみることをおすすめします。

転園手続きについて

今まで通っていた保育園を退園してほかの保育園へ転園させる場合は、現在通っている保育園に相談すれば必要な手続きや書類など教えてくれますよ。ただ、離婚に伴って住所を変更する場合には、住民票の異動手続きなども発生するので、市区町村の役所へ問い合わせると良いでしょう。

保育園探しのポイント


入園・転園にかかわらず、保育園を探す際には情報収集が必要不可欠です。また、実際の雰囲気を見ると印象が変わることもあるので、保育園の入園を決める前に、必ず何件か見学に行きましょう。

保育園の利用時間については、保護者の就労時間によって異なるため、見学へ行った時に開園時間と閉園時間を調べて、気になることがあれば保育園に聞いておくといいですよ。離婚をしてひとり親家庭となると、保育園の利用時間が長くなる可能性が高いので、必ず延長する際に保育料がどれくらいかかるのか、事前に確認しておきましょう。

保育園に入りやすい条件


保育園には、入りやすい条件があるということを知っていますか?家庭の事情によって、保育の重要性が高いと判断された場合は入園しやすくなるので、その条件について確認しておきましょう。

ひとり親世帯(母子家庭・父子家庭)

母子(父子)家庭の場合、仕事に行っているあいだはどうしても子どもを預けなければなりません。そのため、保育園への入園可否の判断基準となる点数に加点される数が多くなるので、優先的に入園できるでしょう。

ただし、親と同居している場合は加点が少なくなり、落選する確率が高まってしまうので、注意が必要です。

希望している保育園に兄姉が通っている


仕事をするために子どもを保育園に預けるので、兄姉と別の保育園に通わせるとなれば、親の負担が増えることは容易に想像できます。朝の慌ただしい時間帯に、子どもを連れて複数の保育園に送っていかなければならないとなれば、時間的にも体力的にも親の負担はかなり増えてしまいます。

そのため、希望している保育園に兄姉が通っている場合は加点される可能性が高く、入園しやすくなると考えられるのです。

未就学の児童が3人以上いる

自治体によって異なりますが、仕事をしながら多くの子どもを養育するのは困難となるため、未就学の児童が3人以上いる場合には、高確率で加点されると思っておいて良いでしょう。

未就学の児童が3人以上いる場合、1人でも保育園に入れられなければ、親が働きに出ることが難しくなってしまいます。そういった事情を考慮して、加点をしてくれる自治体があるので、市区町村の役所で相談することをおすすめします。

保育園探し・入園・転園にベストな時期


保育園を探す際や、入園・転園をする場合、いつが良いのでしょうか?できる限りスムーズに入園するためにも、この機会にベストな時期を把握しておきましょう。

保育園探しにベストな時期は離婚前

保育園探しは、できれば離婚前にしておくほうが良いでしょう。離婚のあとは新しい生活に慣れておらず、大変な時期になるからです。時間や体力に余裕がない状態で保育園を探すと、思わぬ落とし穴にはまってしまったり、普通なら気がつくようなことを見落としてしまったりすることがあるので、注意しましょう。

認可保育園に入園・転園する際には2月~3月を避ける


認可保育園の場合は、途中入園の申し込みはできても2月~3月は、入園できないところが多いということに注意してください。計画的に考えてから離婚しないと、保育園への入園でつまずく確率が高くなってしまいます。

ひとり親家庭は入園しやすいとはいっても、入りたい保育園に空きがなければ入園することはできません

認可外保育園に入園・転園する際のベストな時期は離婚前

認可外保育園にしても、都市部は空きが少なく入園困難となっているため注意が必要です。入園・転園についても、離婚前のほうが時間や体力に余裕があるケースが多いので、離婚前に準備を整えておくことをおすすめします。

離婚によって入園・転園することになる子どもへの配慮・ケアとは?

離婚によって子どもを保育園に入園させたり転園させたりする場合、子どもに対する配慮が必要です。生活環境が変わることで精神的に不安定になることもあるので、子どもに対するケア方法について押さえておきましょう。

離婚に伴う保育園への入園・転園は子どもにとっても負担がかかると認識する

子どもが幼いうちはとくに、心のケアなどの配慮が必要となります。

親のほうは離婚の準備や手続き、引越しやその他役所への手続きなど、やることも多く心に余裕がなくなりがちです。また、環境が変わることによって、さらに疲れてしまいやすいのですが、親だけが大変なわけではありません。子どももしんどいのです。

離婚が原因ではなかったとしても、保育園への入園や転園は子どもにとってストレスとなります。そのため、離婚に伴う保育園への入園・転園は、さらに大きなストレスになると考えたほうが良いでしょう。引っ越しやひとり親家庭での生活など、新しい環境に慣れるまでには、子どもに対して大きな負担をかけるということを把握しておいてください。

不安定な気持ちを察して安心させるような対応をする

子どもは心が不安定になると、不安から親を困らせるようなワガママを言ったり、甘えん坊になってしまったりすることなどがあります。そんなときに頭ごなしに怒ったり、脅すような言葉を言ったりするのは傷口に塩を塗りこむようなものなので避けてください。

子どもの心を安心させるための配慮をしましょう。

まとめ

離婚することで保育園へ入園したり、転園したりする場合には、早めに準備に取り掛かることが大切です。とくに離婚後は、生活環境がガラリと変わることがあるので、時間的にも体力的にも余裕がなくなってしまうことがあります。場所によっては希望通りの保育園に入れないこともあるので、あとになって慌てることがないよう、離婚前に準備を進めておきましょう。

また、新しい環境に飛び込むことは、子どもにとっても大きな負担となると考えられるため、しっかりとケアをして安心させてあげることが重要です。離婚後の生活をより安定させるためにも、当記事で取り上げた内容を役立ててくださいね!
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