嘴平伊之助は、大人気漫画の『鬼滅の刃』の主要キャラクターのひとりです。
伊之助は自分で努力し、「獣の呼吸」を会得して、主人公の竈門炭治郎や我妻善逸と共に行動をします。
漫画やアニメでは猪突猛進な点がとても魅力的に描かれている伊之助ですが、実際彼のような男性と夫婦になった場合、どのような理由で離婚を考えることになるでしょうか。
さっそく考えてみましょう。
嘴平伊之助の性格は?
嘴平伊之助の特徴は、なんといってもイノシシの被りものをしているところです。
伊之助は実母から崖に落とされ、イノシシによって拾われ、以来人間ではなく、イノシシと一緒に山で暮らしていました。
実際のところ伊之助の実母は、鬼から彼を守るため崖から落としたのですが、長い間真実を知ることなく生きていました。
人間社会と隔絶したところで暮らしていた伊之助は、良くも悪くも直情的で人間に染まっていない性格になりました。
漫画の登場人物としては、非常に魅力的なキャラクターですが、現実に照らし合わせるとどうなのでしょうか。
伊之助の長所
伊之助の長所として以下のようなものが挙げられます。
素直である
伊之助は素直な性格です。
自分が認めた相手に対しては素直に意見を聞くことができます。
弱肉強食の野生の世界で育った伊之助は、強いことが偉いという明快な価値観を持っているため、強いものを惜しみなく称賛することができます。
また、伊之助は情緒面が未発達です。
強いことに喜びを感じることはできるのですが、他人から受けた優しさに対して強いこととは異なる喜びを感じたときに、自分の心の動きに戸惑いを覚えます。
心の動きに戸惑いを覚えるとどのように表現していいのか分からず、押し黙ってしまったり、思ってもないことをいってしまうことがあるのですが、伊之助の場合、喜びを「ホワホワ」すると表現します。
戸惑いを覚えながらも初めて触れる心の動きを素直に受け止め、素直に表現できる点は大きな長所といって良いでしょう。
仲間意識が強い
伊之助は味方だと認めた人間に対しては、仲間意識を強く持つことができます。
伊之助はイノシシに育てられた背景があります。
イノシシというと猪突猛進、ひとを襲うなど何となくネガティブなイメージを持つ方も少なくないと思いますが、実際のところ愛情深い面もあり、仲間が罠などにはめられると損得関係なく助けることがあります。
伊之助も同様、一度仲間だと認めた人間が危機に陥ると「守ろう」という思いを強く持ちます。
鬼滅の刃の中で、行動を共にしている炭治郎や善逸などの性格は伊之助の性格とかなり違いますが、それぞれの価値観を認め、尊重できる柔軟さがあります。
伊之助の短所
伊之助の短所として以下があります。
常識や社会のルールが通じない
伊之助の短所として人間の常識や社会的なルールが通じない点が挙げられます。
山育ちでイノシシに育てられたため、人間社会のルールになじめていない点もあるでしょう。
常識や社会的なルールに囚われない考え方は、状況によって長所にもなりえます。
しかしある集団の中で秩序を守るために決められたルールを破ると、統制が取れなくなったり、命の危険にさらされることがあります。
常識や社会のルールがすべて正しいとは限りませんが、その場の感情でルールを無視することは短所といって良いでしょう。
好戦的である
伊之助は、非常に好戦的な性格の持ち主です。
作中でも、当初伊之助は主人公炭治郎の妹の禰豆子を始末しようとすることもありました。
理由があれば誰とでも戦う、人間的な善悪の型にはまらない側面があります。
基本的に単純明快な性格なので、味方と戦う苦悩を持たず、ただ純粋に戦闘を楽しんでいるのだと思われます。
漫画のキャラクターとしては、後先考えずに純粋に戦いを楽しむことが魅力的に感じるかもしれませんが、現実にいたとしたら周囲の者はたまったものではありませんね。
強さでひとをはかろうとする側面がある
伊之助の短所として、強さでひとをはかろうとする側面がある点です。
伊之助の価値観は、「強さこそすべて」です。
話が進んでいくうちに情緒面が育ってきて強さばかりがすべてではないと感じるようになりますが、それでも今まで持っていた価値観がすべて払拭されるわけではありません。
強者に対して惜しみない称賛できること、強者からのアドバイスなら聞き入れられるということは、伊之助が素直に受け入れられる条件として「強さ」が前提にあるということです。
伊之助が思い描く「強さ」を持ち合わせていないひとの長所やアドバイスを認めない可能性があります。
情緒面が成熟していけばある程度緩和されるのでしょうが、それでも幼少時から培われた考え方は根深いものですので短所といってよいと思います。
【漫画シリーズ】竈門炭治郎のような夫と意見に食い違いがあって離婚したい嘴平伊之助のような男性の妻になったとき離婚を考えるケース
嘴平伊之助のような男性の妻になった場合、離婚を考えるケースとして次の2つが考えられます。
モラハラで離婚する
伊之助の性格は良くも悪くも直情的です。
好戦的で負けず嫌いなので、「自分の価値観に沿わない」と判断した場合、言葉で打ち負かそうとしてくる可能性があります。
とはいえ、感情的であるため口喧嘩では妻に軍配が上がることもあるでしょう。
そのようなときに、直接的な暴力ではないものの、物を投げたり、物を壊したりして自分の怒りの発露を抑えようとする可能性があります。
また、自分の怒りをうまく制御できないため、暴言を吐いたり、自分のルールに従わないものに対して辛辣な態度をとることも考えられます。
学習能力は高いので根気よく妻側の意見を伝えれば、理解を示してくれる可能性もありますが、それ以前に伊之助のような夫の言動に恐怖してしまい、話し合いができなくなってしまう可能性も否定できません。
性格の不一致で離婚する
伊之助のような性格の男性は、常識や社会のルールに固執せず、自分のルールに則った生き方をしている方が多いと思います。
型破りな性格は、社会のルールを守って生きてきた方にとって疎ましくもあり、魅力的な存在です。
疎ましく思うか魅力的に思うかは紙一重であり、夫婦生活を送るうちに「魅力的」と感じていた部分を不快に思ったり、疎ましく感じてしまう可能性があります。
傍からみれば、魅力的であっても実際に型破りな性格の男性と生活するのは大変です。
そのため、「安定的な結婚生活を送りたい」、「穏やかな夫婦関係でありたい」といったことを優先したい方にとっては、性格の違いをまざまざに感じてしまい、離婚を選択するケースがあります。
【漫画シリーズ】自己肯定感の低い我妻善逸のような性格の夫と離婚を考える嘴平伊之助のような夫のモラハラが耐えられないので離婚したい
夫:伊一郎(いいちろう)31歳
妻:葵(あおい)33歳
夫の伊一郎は「猪突猛進」を実物にしたような性格の持ち主です。
目標に向かって日々邁進する姿や、常識に囚われない柔軟な考え方ができるところ、またストレートに愛情を表現してくれるところに魅力を感じ夫婦になりました。
好きなひとと結婚できたら、幸せな生活ができるだろうと思っていたのですが、理想と現実は異なり、結婚して1年半ですでに離婚を考えています。
離婚を考えるきっかけとなったのは、モラハラです。
実際私が伊一郎から受けているものが本当にモラハラなのか分かりませんが、現在彼から受けていることを伝えたいと思います。
- 納得いかないと直ぐに怒る
- 喧嘩をしたときにものを投げる
- 機嫌が悪いと壁を殴る
- 私の大切なものを壊しても謝らない
- 自分の思い通りにいかないと直ぐに切れる
伊一郎は直情的な性格なので、すぐに怒ったり、乱暴になったりします。
暴力こそ振るわないのですが、機嫌が悪いと食器を壁や床に投げつけます。
破片が飛び散って、何度か私がけがをしたこともあります。
私がけがをすると、さすがに「まずい」と思うのか、素直に「ごめん」と謝ってはくれます。
ただ自分の怒りをうまくコントロールできないため、ものに当たる癖が治りません。
当初は、「殴られるよりもましなのかも」とか「殴ったりしない代わりにものに当たって怒りを収めようとしているんだ」と思うようにしていたのですが、私が大切しているものも破壊対象なのかと思ったら、我慢する必要があるのかと思ってしまいました。
私の大切にしているものとは、「コーヒーカップ」です。
結婚前、喫茶店巡りが好きだった私はさまざまなかわいいコーヒーカップを集めています。
こだわりのある喫茶店で利用されているカップは、けっこう値段が張るものが多く、貯金を少しずつ溜めてはお気に入りのカップを購入していました。
私がコーヒーカップにこだわりがあることは、ずっと伊一郎に話しており、理解を示してくれていました。
実際、私の誕生日に国内では入手困難なベネチアングラスのカップをプレゼントしてくれたこともあります。
伊一郎の心遣いをとても嬉しく感じたのに、彼は怒りに任せてそのカップを投げつけて壊しました。
またコツコツ集めてきたコーヒーカップや友人から結婚祝いで貰ったものも関係なく壊しました。
私が「大切なものを壊さないで」といっても「お前だって洗っているときに割ったことあるだろ!」と理解してくれません。
はじめは、「きちんと伝えればわかってくれる」という思いで伊一郎と接してきましたが、最近では家に帰って気に入らないことがあると怒るようになりました。
怒っているとき以外は、多少粗雑でも優しいひとではあるのですが、正直繰り返しものに当たる姿を目の当たりにして、もう無理だと感じています。
モラハラを理由に離婚できるでしょうか。
弁護士の見解
今回の相談者である葵さんは、夫の伊一郎さんのモラハラ行動によって夫婦関係を続けるのが無理だと感じています。
モラハラは精神的DVのことをいい、ものを壊して相手を恐怖させるような行動もモラハラに含まれます。
また、相手の大切にしているものを壊す行為もモラハラになります。
そのため、葵さんに対する伊一郎さんの言動は、モラハラといえるでしょう。
モラハラは最終的に離婚裁判ができる離婚事由になりますが、家庭内で起こっていること、また精神的苦痛は目にみえるものではないこともあり、立証することが難しいものでもあります。
モラハラの証拠としては次のようなものがあります。
- モラハラ行為の一部始終が分かるような動画や音声データ
- モラハラ行為を詳細に記した日記やメモ
- モラハラととられるような言動が分かるSNS上やメールでのやり取り
- モラハラによって精神疾患になったことが分かる診断書
- 精神科や心療内科などの通院記録
モラハラを理由に離婚したい場合には、これらの証拠を収集すると良いでしょう。
ただし、証拠集めが伊一郎さんに知られてしまうと、逆上される可能性があるので注意が必要です。
モラハラの証拠が確保できない場合には、性格の不一致を理由として離婚を目指すことも手段のうちです。
しかしながら、葵さんが伊一郎さんと直接話し合って交渉すると、伊一郎さんが感情的になって話し合いにならない可能性があります。
そのため今回のケースでは、弁護士に相談、依頼して離婚の交渉を代理してもらった方が良いかもしれません。
弁護士に依頼した場合、葵さんの現状に合った作戦を立ててくれるので、離婚成立までスムーズに進むケースがあるので検討してみてください。
まとめ
今回は嘴平伊之助をテーマに、性格の長所や短所、また伊之助のような男性と離婚するケースについて解説していきました。
「猪突猛進」の四文字熟語は、「ひとつの目標に向かって突き進む」というポジティブな意味がある一方で、「向こうみずにすごい勢いで突き進む」というネガティブな意味もあります。
周囲を顧みずに突き進むことは、今回の紹介した事例のようにモラハラにあたるケースもあるので、夫や妻の言動に限界を感じ離婚を考えている方は、一度弁護士に相談することも考えてみてください。
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