離婚の決め手は何?相手が別れる意思を固めたあと関係修復は図れるか

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約2分に1組の夫婦が離婚している、結婚した夫婦のうち約3組に1組の夫婦が離婚しているという日本。多くの夫婦が何を決め手に別れているのか、あなたは気になってはいませんか?今回は、男女間のトラブルや人間心理に詳しい桔梗さんから聞いたお話をもとに

  • 夫婦が離婚する原因
  • 夫が離婚を考え出すきっかけとは?
  • 妻が離婚を考え出すきっかけとは?
  • 離婚を考えるきっかけを経験したあとに、離婚の決め手になることとは?
  • 離婚を決意したパートナーとの離婚を回避する方法とは?
  • 離婚を決意したパートナーと別れずに済んだとして、結婚生活はうまくいく?

について取り上げます。離婚意思を固めた相手との婚姻関係継続について興味のある人も、ぜひチェックしてみてくださいね。

夫婦が離婚する原因


夫婦が離婚をする際には、大きくわけて2つの原因があります。これらを把握しておけば、パートナーとの関係を良好に保つために役立つかもしれません。そこで、夫婦が離婚する原因について、まとめました。

性格の不一致・価値観の相違

夫婦が離婚する原因の中で一番多いとされるのが、性格の不一致や価値観の相違です。結婚した経験がない人にとっては、「結婚前に性格が合わなかったなんて気づくでしょ?」と思う人もいるでしょう。ですが結婚後、一緒に暮らしはじめた途端に豹変してしまったというケースもあります。

お互いに気が合って結婚したとはいっても、別々の人間です。なので、多少の性格の不一致や価値観が違うというのは仕方がないこと。

ですが、「結婚前は見えなかった相手の意外な一面が見えた」とか、「交際中は優しくて、気持ちに寄り添ってくれたのに、結婚後は話も聞いてくれなければ協力もしてくれなくなった……」ということもあり、離婚の原因になるケースがあるのです。

精神的または肉体的虐待

今は男性よりも女性のほうが強くなっている傾向にあるので、男女関係なく、パートナーからDVやモラハラをされるというケースがあります。パートナーからの暴力に耐え切れず離婚にいたってしまうケースはまだまだ多いのです。

パートナーの浮気や不倫

パートナーの浮気や不倫が原因で離婚する場合には、確実な証拠が必要です。それを掴むきっかけとしては、複数のパターンを挙げることができます。

たとえば、「パートナーが浮気をしているかもしれないので調べてほしい」と探偵事務所に依頼するケースや、たまたまパートナーの携帯電話に浮気相手からのメールやLINEの連絡がきて、見てしまったというケース。また、浮気や不倫の現場に遭遇するケースなどがあります。

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夫が離婚を考え出すきっかけとは?

夫が離婚を考え出すのは、妻のせいで、穏やかな気持ちになれないと感じるときです。夫が離婚を考え出すきっかけについてまとめたので、さっそく見ていきましょう。

喧嘩が多くなってきたとき

男性の多くは、家族を養うために仕事へ行き、疲れて帰ってくるため、「家はくつろいで疲れを癒し、英気を養う場所」と考えています。それなのに、妻から毎日のように不満を言われたり、細かいことを指摘されたりすると、うんざりしてしまいますよね。

ひとつひとつの小言は些細なものだったとしても、夫は家族のことを思って頑張っているので、家に居てもくつろげず、日々そのストレスが蓄積されていくと、離婚を考えてしまうのでしょう。

言葉の暴力に耐えられなくなってきたとき

子どもがいる場合、妻も育児に追われて、日々疲れています。なので、自分のことしか考えられず、ついほかの夫と比べてしまって、自分の夫に不満としてぶつけてしまうことがあるのです。

こういった言葉の暴力を受けた夫は、「家族のために頑張ってるのに否定された」と感じます。いったい何のためにあくせく働いているのかわからなくなって、「離婚したほうがいいのかな」という考えにいたるケースがあるのです。

妻が離婚を考え出すきっかけとは?

妻が離婚を考え出すのは、余裕がなくなることがきっかけになるケースが多いです。家事や育児、仕事などで忙しく過ごしているうちに、心の余裕がなくなり、夫への不満が大きくなるのです。そこで、妻が離婚を考え出すきっかけについて、まとめました。

相手の嫌な一面が見えてきたとき

交際していたときには見えていなかった一面が、結婚して一緒に暮らしはじめたら見えてくるということは、よくあります。とくに子どもが生まれて育児に追われ、忙しくなると、心に余裕がなくなり、今までは気にならなかったことでさえ、不満を感じるようになることがあるのです。

そして、子どもに関する心配事などを夫に聞いてもらいたくても聞いてもらえなかったり、しつけなどに対する意見が食い違ったりして衝突したときに、離婚を考えます。

家庭を顧みない態度を見たとき

妻は基本的に家事や育児があるので、自分の好きなことをする時間をなかなか作れません。近年では共稼ぎの夫婦も多いので、余計に趣味などの時間を作るのは難しいでしょう。

それなのに、休日になるとゴルフに出かけたり、友人に誘われて飲みに行ってしまったりする夫を見ると、妻のストレスは溜まる一方です。そんな家庭を顧みない夫の態度を見たとき、妻は離婚を考え出してしまいます。

離婚を考えるきっかけを経験したあとに、離婚の決め手になることとは?

離婚を考えはじめたあと、何が離婚の決め手になるのかを知っていますか?これを把握しておけば、大切な結婚生活を守れるかもしれません。そこで、離婚の決め手が何なのか、確認しておきましょう。

話し合いをしても分かり合えなかったとき

長い結婚生活を考えると、一番近くにいるパートナーと分かり合えないのは何よりも苦痛ですよね。そのため、「この先、この人と一生添い遂げられるのかな……」と考えることが、離婚の決め手になるケースがあるのです。

昔は我慢の時代だったので、気持ちが冷めていても我慢して一緒にいる夫婦が多かったのですが、現代では自分の人生を優先して、離婚の決め手とする人が多くなっています。

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離婚を決意したパートナーとの離婚を回避する方法とは?

夫婦の一方が離婚を決意し、もう一方に離婚の意思がない場合、婚姻関係の解消を回避するための方法はあります。しかし、実際に結婚生活の継続が叶うケースと、叶わないケースがあります。詳しく見ていきましょう。

離婚を回避できない場合

離婚を決意した相手との離婚を回避できないケースとして多いのは、すでに相手の気持ちが離れてしまっているケースです。この場合、一緒にいることも苦痛で、家を出て行ってしまい、別居状態になっていることもあります。

相手が拒絶してしまっているこの状態では話し合いが困難ですし、一方が離婚を拒み続けても、離婚を回避するのは不可能と思ったほうが良いでしょう。

離婚を回避できる場合

離婚を決意したパートナーとの婚姻関係解消を回避できるケースとして主なものは、相手としっかり話し合い、今後、改善していくなどの交渉が成功した場合です。相手が不満に感じていることや、改善してほしいと思っていることなどを聞いて、直していく努力の意思を示すことで、離婚を回避できる場合があるのです。
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離婚を決意したパートナーと別れずに済んだとして、結婚生活はうまくいく?

離婚を決意した相手と別れるのを回避できたとしても、その後の暮らしがうまくいかなければ、お互いにとって良くありませんよね。離婚を避けつつ、その後の結婚生活を良いものにするためには、どうすれば良いのでしょうか?

婚姻関係の解消を回避したあとのパートナーとの生活については、うまくいく場合とうまくいかない場合があるので、あらかじめ把握しておきましょう。

うまくいかない場合

どんなに話し合いをして和解できたとしても、その後、元の状態と同じようになってしまう場合には、やはり離婚を突きつけられてしまうでしょう。悪いところを直すと約束したのに、結局は何も変わらなかったと判断され、パートナーに別れを確信させてしまいます。

うまくいく場合

一度は一方が離婚を決意しても、もう一方が過去の失敗を反省して心を入れ替えることにより、その後の結婚生活がうまくいくことがあります。これまでと違うということを口だけでなく行動で示して、相手と新たな信頼関係を築くことができたら、結婚生活はうまくいくようになる可能性が高いでしょう。

ただし、人が変わるためには、とてつもない努力が必要です。「パートナーと離婚せずに、一生添い遂げたい」と本気で思うのであれば、しっかりと行動で示して相手からの信頼を取り戻すことが大切です。

まとめ

離婚しようと思う場合、そこには何らかの原因があります。性格の不一致・価値観の相違や精神的・肉体的虐待、浮気・不倫といった具合に、それぞれの夫婦で原因はさまざま。ですが、相手がどんなときに離婚を考え出し、その後、離婚の意思を固めるのかを把握しておけば、未然にリスクを抑えられるかもしれません。

また、離婚を決意した相手との婚姻関係解消を回避する方法や、その後の結婚生活の送り方についても前もって把握しておけば、よりうまく対応できると考えられます。今回お伝えした内容を参考にして、より良い未来を掴んでくださいね。

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