【相談事例】子どもの学校の先生とのダブル不倫がバレて慰謝料を請求されたときどうすればいいの!

結婚したら夫や妻以外のひとと性行為してはいけないというのは、一般的な倫理観で当然のことといえます。

また法律上でも不貞行為という最終的に裁判で離婚できる事由にあたり、侵害した側は離婚されるだけでなく慰謝料を支払いもしなければならない可能性があります。

今回は、子どもの通う学校の先生とダブル不倫した女性の相談事例と見解について紹介していきたいと思います。

子どもの学校の先生とダブル不倫したら夫と相手の妻に慰謝料を請求された!

 

主人公:真理子(37)

夫:達也(39)

娘:奈々子(11)

不倫相手:大樹(29)

不倫相手の妻:由香(27)

 

 

娘が通う小学校の先生である大樹とダブル不倫をして、夫の達也と相手の妻である由香さんにバレてしまいました。

現在、達也から離婚を切り出され、慰謝料を請求されています。

また、由香さんからも慰謝料を請求されております。

離婚はもちろん、慰謝料もできれば支払いたくないので相談させてください。

まず、経緯を説明したいと思います。

達也とは結婚して、12年になります。

達也とはもともと幼馴染で私が中3のときから付き合いはじめ、以来一度も別れることなく結婚しました。

結婚して半年後には奈々子が生まれたので新婚生活を楽しむ間もなく子育てに追われました。

とはいえ達也とは結婚前からずっと一緒にいたので、生活の変化はあまりなかったため、2人の時間がないことに不満はなかったです。

奈々子が生まれるタイミングで会社を辞めました。

再びパートとして働き始めたのは、奈々子が5歳になったころで、現在も塾の事務として週に3日4,5時間勤務しています。

結婚してから今までというもの多少の不満はあるものの、達也とは良好な関係を維持できていました。

強いて不満があるのなら、長年一緒にいたせいなのか、完全に家族になってしまったことです。

私が最後に恋をしたのは達也なので、20年以上胸がどきどきするような感情は味わっていませんでした。

正直なところ、結婚前にもう1人、2人誰かと付き合えばこんな気持ちにはならなかったのかなとは思うこともありました。

しかし達也と離婚してまで他のひとと恋愛したいとも思わないし、「まあ仕方がないかな」という心情でした。

生活に不満もなく、夫との関係も良好で、義両親との関係も良いのに、なんて馬鹿なことをしたんだろうという後悔の気持ちでいっぱいです。

不倫関係になったのは、小学校の部活動で、奈々子が学校のミニバスに入り、顧問が大樹であったことがきっかけです。

ミニバス活動の連絡ために、大樹と保護者でグループLINEを利用していました。

奈々子のことが心配だったので、大樹のLINEを登録し、奈々子の様子を個人的に聞いていました。

初めのうちは、子どもの様子を聞くだけのつもりだったのですが、次第にLINEでのやり取りが多くなり、奈々子に関する相談だけでなく、個人的な悩みなども話すようになりました。

大樹は親身になって私の話を聞いてくれたり、さりげなく私をほめたりしてくれたので、10数年ぶりに心がときめきました。

それでもその時点では、家族が大切なので大樹への恋心は自分の中にしまっておこうと決めていました。

それなのに、まさか大樹から告白されるとは思いもしませんでした。

達也は良い夫であり父親でもありますが、いつも親身になって話を聞いてくれる大樹は男性としてとても魅力的でした。

大樹も結婚していることは知りつつも、彼に惹かれる自分の気持ちを抑えきれず、2人で飲みに行く約束をしました。

多分ここが分かれ目で、飲みに行かなければ関係を持たなかったかもしれません。

結局私は家族に嘘をつき自宅から1時間離れた知り合いのいない場所で大樹と飲みました。

お互い好意を持っている者同士、飲みで終わるはずもなくラブホに行って関係を持ちました

それからは、転がり落ちるような早さでお互い秘密の関係にのめり込みました。

短い時間でも会いたいという気持ちが強く、週に2回はふたりで会い、関係を持ちました。

のめり込んでいたとき、自分勝手ではありますが、達也や奈々子には絶対に知られたくないと思い、必死で隠していました。

が、久々の恋愛に浮かれており、おそらく家族からみたら様子がおかしいと思われたのでしょう。

不倫をはじめてから半年ほどで達也にバレてしまいました

しかも、最悪なことにはじめに不倫を疑ったのは、娘の奈々子だそうです。

また、すでに大樹の妻である由香さんにも知られており、慰謝料請求されることを告げられました。

達也には裏切られたという気持ちが強く家族には戻れないから離婚しようといわれました。

更に慰謝料100万円の請求することや奈々子の気持ち次第で親権を取得するつもりだといわれました。

翌日内容証明郵便というものが届き、由香さんから100万円の慰謝料請求をされました。

慌てて大樹に連絡しましたが、全く返信がありませんでした。

私が悪いことをしたのは重々理解できますが、今まで一度も浮気も不倫もしてこなかったので許してほしいとは思っています。

奈々子も最近は私に冷たく、正直耐えられません。

以前のような関係に戻りたいのですが、離婚を受け入れなければならないのでしょうか。

また慰謝料の支払いを拒否することができますか。

奈々子に関しては、「離婚するならお父さんと暮らす」と言われていますが、親権は母親がとるものだと思うので私は取得できますよね。

諸々回答をお願いします。

ダブル不倫にご用心!甘い蜜には見合わない大きなリスクをご存知?

弁護士の見解

今回の相談者である真理子さんは大樹さんとのダブル不倫が知られてしまい、次のような状況に置かれています。

  • 夫の達也さんに離婚を切り出され慰謝料100万円を請求されている
  • 大樹さんの妻である由香さんから慰謝料100万円を請求されている
  • 大樹さんから娘の奈々子さんの意思によっては親権を取得するつもりだといわれている

早速それぞれ確認していきましょう。

夫の達也さんに離婚を切り出され慰謝料100万円を請求されている

真理子さんは達也さんから離婚を切り出され、慰謝料を請求されていますが、再構築を希望されています

離婚の成立には、原則として夫婦の合意が必要なので拒否することもできます。

ただし、その場合話し合いの余地がないとして達也さんから離婚調停を申し立てられ、そこでも成立しない場合には、最終的に裁判で離婚の可否が決まります。

真理子さんと大樹さんのダブル不倫は、不貞行為といって法的な離婚事由になります。

そのため、達也さんの離婚の意思が固い場合には離婚を回避することが難しいかもしれません。

また、慰謝料に関しても支払いを拒否しても良いですが、調停や裁判と進み、達也さんの主張が通った場合、支払わなければならなくなる可能性があります。

大樹さんの妻である由香さんから慰謝料100万円を請求されている

ダブル不倫は、自分の配偶者と相手の配偶者に対して違法行為を行っているため、不倫された側は、慰謝料を請求することができます。

真理子さんは由香さんから内容証明郵便で慰謝料の請求を受けています。

内容証明郵便自体に法的な効力はありませんが、由香さんに慰謝料を請求する意思を証明するものなので無視した場合、民事訴訟などを起こされて最終的に慰謝料を支払わなければならなくなることもあります。

そのため、無視はせず金銭的に支払いが難しい場合には、慰謝料の減額交渉や分割支払いなどを提案し同意してもらう必要があります。

大樹さんから娘の奈々子さんの意思によっては親権を取得するつもりだといわれている

親権は協議離婚の場合、夫婦の話し合いによって決まります。

そのため、真理子さんが同意しなければ達也さんが親権を得ることはできません。

ただし、離婚調停などに進んだ場合、どちらの親と暮らした方が子どもにとって利益になるのかという観点から判断されます。

乳幼児など子どもの年齢が低い場合、確かに真理子さんのおっしゃるように母親が親権を取得する割合の方が高いです。

しかし、子どもがある程度自己判断できるとみなされた場合には、その子がどちらの親と暮らしたいかということが非常に重要な要素となります。

奈々子さんは直接母親と自分の通う学校の先生が不倫をしていることを知っていました。

そのため父親と暮らしたいという意思を示した場合、親権を得られない可能性もあります。

パートナー以外と恋愛 ~ダブル不倫の危険性とは…?~

まとめ

今回は子どもの通う学校の先生と不貞行為をした妻の相談事例と弁護士の見解を紹介しました。

ダブル不倫で慰謝料を請求された場合、相手が証拠を持っていると、どんなに支払いを拒否しても最終的に裁判によって支払いを命じられる可能性があります。

裁判となると解決までに長い期間かかる可能性があり、また家族との関係がよけいこじれてしまう可能性があるので、離婚協議の段階で減額交渉などを行った方が良いです。

とはいえ、減額を自力で認めてもらうのは非常に困難なので、そのような場合には弁護士に相談した方が良いでしょう。

弁護士に相談したい方はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です