パートナー以外と恋愛 ~ダブル不倫の危険性とは…?~

「ホリデイラブ」や「あなたのことはそれほど」など、ドラマや漫画の題材にもなっているダブル不倫。
人間ですから、時には、パートナー以外の人に恋してしまうこともあるでしょう。
しかし、不倫もさることながら、ダブル不倫は周囲の人を傷つける行為です。
今回は、現在ダブル不倫をしている方に向けてお話をしていきたいと思います。

大好きな人は既婚者 ~ダブル不倫って何?~

そもそもダブル不倫とは、どんな場合のことを指すのでしょうか。
ダブル不倫とは、自身が結婚しており、また不倫相手にもパートナーがいる状態のことです。
つまり既婚者同士の不倫がダブル不倫になります。

では、実際にどのような行為をすると、法律で定められている離婚理由(以下法定離婚事由)にあたる不倫になるのでしょうか。
以下、項目別にまとめてみましたので、参考にしてみてください。

①手をつなぐ

手をつなぐだけでは、離婚事由としては認められません。
パートナーから疑いの目を向けられるかもしれませんが、相手とそれ以上の行為が無ければ、有力な証拠にはなり得ないでしょう。

②ハグ

①同様、離婚事由としては認められません。
お酒などで気持ちが高揚し、思わずハグをしてしまったとしても、そこまで重大な事態にはならないでしょう。

③キス

①や②は許せても、キスは許せないという方は多いのではないでしょうか。
しかし、キスも離婚事由には当たりません
軽いものでも、深いものでも、「キス」そのものでは、法律で定められている「不貞行為」には当たらないのです。

④デート

③同様、「デート」自体は離婚事由になりません。
したがって、パートナー以外の人と、海や動物園、水族館やテーマパークに行っても、有力な証拠とはなり得ません。
ただし、行く場所によっては不倫として認められることもあります。

⑤ホテルに行く

「ホテルは完全にアウトでしょ」と考える方がほとんどでしょうが、厳密には違います。
ラブホテル以外のビジネスホテル、旅館などは「行った」という事実だけでは、不倫の証拠としては弱いものがあります。

⑥性行為をおこなう

離婚事由として認められます。
直接的な挿入だけでなく、挿入のためにおこなう準備にあたることも、不倫の有力な証明になりえます。
不倫の線引きは人それぞれですが、法定離婚事由になるのは、⑥の要素が含まれているかどうかになります。

じゃあ、①から④までは問題ないのかと言われればちょっと微妙です。
少しややこしいかもしれませんが、法定離婚事由がなくとも、夫婦の話し合いでの協議離婚や、家庭裁判所に申し立てる調停離婚は成立するからです。
法定離婚事由とは、基本的に離婚訴訟になったときに必要になります。
また、夫婦関係が破綻するとわかっていて、①から④の行為をおこなった場合には、法定離婚事由の「その他婚姻を継続し難い重大な事由」にあたることもあるので注意しましょう。

ダブル不倫にご用心!甘い蜜には見合わない大きなリスクをご存知?

ダブル不倫…~メリットとデメリットとは~

前章ではダブル不倫がどんな状態のことなのか、また法定離婚事由にたる不倫とはどんな行為なのかを説明しました。
今回はダブル不倫のメリット・デメリットについてお話していきたいと思います

ダブル不倫のメリットとは?

1.女性を感じられる機会が増える
「女性として扱ってくれる」人に対して、悪い感情を持つ方は少ないでしょう。
また、婚姻関係が長きにわたっていくうちに、「妻」や「母親」の役割としての自分ばかりが多くなり、「女性」である自分が希薄になりがちです。
そんな時に、「女性の自分」を肯定してくれる人がいると、ストレスが軽減されることもあると思います。

2.割り切れる
お互いが既婚者なわけですから、「パートナーと別れて、結婚してほしい」と言われるリスクが少ないことが挙げられるでしょう。
本気の恋愛となると気力を使いますが、「遊び」であれば、楽しいどこ取りを出来るかもしれません。

3.非日常を感じさせてくれる
ダブル不倫をする男性は、比較的に高収入の方が多いです。
したがって、普段家族では行けないところや、滅多に行かない食事など日常と離れた体験ができるかもしれません
相手の男性が高収入でなくとも、「不倫をしている」というスリルを感じることも挙げられると思います。

ダブル不倫のデメリットとは?

1.意外と会うチャンスが少ない
お互いに家族がいると、会う約束を取り付けにくいことが挙げられるでしょう。
また、お子さんがいたり、幼かったりすると更に時間が狭まります。
不倫相手に会いたいがため、育児をないがしろにすると最悪、親権を取れないケースもあるので留意しておきましょう

2.割り切れないと泥沼
メリットの2で割り切りが出来るとしましたが、女性のなかには割り切りが苦手な方もいらっしゃいます。
ダブル不倫にはほぼ未来が無いといって良いので、相手に本気になるとはっきりいって泥沼です。
女性は性行為をともなうと、情がわいてしまいがちになります。
したがって、遊びと割り切れ無くなったら、早々に手を切っておいた方が良いかもしれません。

3.バレる確率が高い
不倫相手が独身であった場合、その知人や友人に目撃されても、独身者自身の不利益を考慮してくれ、口をつぐんでくれることが多いです。
しかし、お互いが家族を持っているダブル不倫の場合には、同情の余地がなく、露見してしまう可能性が高くなります

以上がダブル不倫のおもなメリットとデメリットになりました。
ダブル不倫はハイリスクハイリターンです。
デメリットやバレた時のことを考慮し、自分が何を一番に大切に思っているのかを改めて考えてみると良いでしょう。

ダブル不倫になりやすいケース

前章ではダブル不倫のメリットとデメリットについてご説明させていただきました。
今回は、ダブル不倫に発展しやすい関係や場所についてお話していきたいと思います。

会社の同僚、上司

家族と同等、場合によってはそれ以上の時間を共有するのが会社の同僚や上司です。
ダブル不倫をしている方の中には、社内恋愛で今のパートナーと結婚し、不倫相手も会社内というケースもあります。

習い事の先生

自身の習い事、またお子さんの習い事の先生と不倫関係に発展するケースも少なくないそうです。
自分の興味を持っている分野を優しく教えてくれ、また知識を持っている男性は、不倫かかわらず魅力的に感じられると思いますので、納得と言えば納得かもしれませんね。

婚活アプリなど

婚活アプリや恋人探しのアプリを利用して、ダブル不倫に発展するケースが多くなってきています。
アプリであれば、友人や知人からパートナーにバレるという可能性が低くなり、また関係を切りたいと思えば、比較的簡単に連絡を絶つことができるからだと考えられます。
不倫を恋愛でなく発散手段として割り切っている方や、パートナーが多忙でさみしさを感じている方が多く利用しているように思えます。
以上がダブル不倫に発展する場所や関係などの紹介でした。

まとめ

今回はダブル不倫に焦点をあててお話をしてきました。
ダブル不倫限らず、不倫もですが自身や相手の立場や状況を考えて、うまく立ち回ると長続きする傾向にあります。
ただし、酷なことをいうようですが、不倫にほとんど未来はありません。
また、仮に不倫相手とうまくいき、結婚に至ったとしても、不倫をしているときのときめきやスリルを感じられるとは限らないのです。
加えて相手のパートナーに不倫がバレた場合、慰謝料を2人分支払わなければならない可能性もはらんでいます。

更には、不倫を理解できる年齢のお子さんがいらっしゃった場合には、大きな傷を残し、恋愛に関して過剰に潔癖になったり、奔放になってしまうこともあります。
したがって、ダブル不倫をするメリットはなんなのか、先を見すえて考えて継続するか、関係を断つかを決めた方が良いでしょう。

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