結婚生活から浮かぶ離婚トラブル~2人の女性にぶっちゃけた本音をきいてみた~

結婚というと、世の女性の多くがあこがれを持つイメージがあります。
とはいえ、実際に結婚してみると、「こんなはずじゃなかった」と思うこともしばしば。
今回は、離婚協議中の方とシングルマザーになった方、双方にインタビューをしてみました。
では早速、おふたりがどんな経緯で離婚にいたるのか、お話を聞いてみましょう。
※取材時の雰囲気お届けするため、取材者の視点で構成しております。

離婚(を考えた)のきっかけは?

今日は寒い。
既に5月も後半に差し掛かっているのにも関わらず、コートが必要なほどだ。
肩を震わせながら、都内にある個室居酒屋に向かう。
今回、取材に協力してくれた二人の女性に会うためだ。
どんな女性が来るのだろうと少し不安を覚えながら、予約の場所に向かった。

ふたりは既に到着しており、寒さで鼻が赤くなった私を優しく迎えてくれた。
―こんにちは。お待たせしてすみません。本日はよろしくお願いします。―

「かな(仮名)です。こちらこそよろしくお願いします」
「さきこ(仮名)と申します。よろしくお願いします」

―早速ですが、パートナーと離婚を考えるきっかけについてお伺いしても良いですか?

かな:「ハハハ。いきなり本題ですね。私は、ずばり子どもですね。といっても現在協議中で、はっきりと離婚は決まっていないんですが…。
結婚したら、とにかく子供が欲しくって。でも旦那はそうでもなくって。
妊活しようって言っても、協力してくれないし、だんだんセックスレスになっちゃって。なんだかなあって」
―さきこさんはいかがですか?―

さきこ:「うーん。私の場合は、元夫が幼児化したことがきっかけだと思います。
はじめは、かわいいものだったのですが、次第にエスカレートしてきちゃって。
はっきり言うと、疲れちゃったんですよね」

ふたりとも、離婚を考えるきっかけは、『子どものこと』から始まったようだ。
確かに、妊活に非協力的な態度は、女性としてのプライドを傷つけることだろうし、程度によって相手方の有責事由になることもある。
一方で、さきこさんの言う「夫の幼児化」も、「妊活」の件とは別の意味で大変だ。
自分の夫が、子どもと張り合っている姿は正直言ってかなり面倒だろう。
ただでさえ、慣れない育児のうえ、子どもが1人増えた感覚は精神的に来るものがある。
とはいえ、正面で談笑する彼女たちには影がみあたらない。
「お酒飲むなんてひさしぶり」と笑っている姿は、街中で見かける学生たちのように無邪気だった。

離婚という結論に行きついた女性…~百年の恋も冷める夫の一言~

Young female friends toasting glass after work

はじめに頼んだ一杯が底をつき、私たち3人は新しい飲み物を注文する。
生粋のビール党だというかなさんは、続けて生ビールを注文し、おっとりしたさきこさんは梅酒のお湯割りを頼んでいた。
私は仕事なので、当然のノンアル、ウーロン茶である。
しばしの雑談の後、緊張も解け、気分が上がってきたのだろう。
おもむろにかなさんが口を開いた。

かな:「結婚生活が長くなってくると、だんだん恋愛感情が薄れてくるじゃないですか?
いつまでも新婚じゃいられないみたいな。
悪い意味だけじゃなくて、落ち着いてきたってことでもあって。
自分の空間に相手が空気みたいになじむっていうか。
だから旦那の主張もわからなくはないんですよ。でも、ほんとデリカシーない言葉っていうか…」
歯切れ悪そうに話すかなさんに、さきこさんがああ相槌を打った。

さきこ:「分かります!相手には悪気はないんだけど、傷つけるようなセリフをいうんだよねえ」
― かなさんは、旦那さんに冷めた瞬間があるってことですか?―

かな:「まさにそうです!『もう家族になっちゃって、恋愛とかじゃないんだよねえ。妊活とか必死な感じだと逆に引く』とか言われちゃって。
いやーむしろその考えに引くわっていうか。
もともとのらりくらり交わされていた時も離婚を考えていたんですけど。もうこの一言で決定的ですよね。マジで無理」
かなさんは、当時の感情がぶり返してきたようで、出されたばかりのビールを一気にあおった。
あおりたくもなるだろう。
夫婦になると恋愛感情が薄れる場合が多いけれど、この発言は個人的にも腹が立つ。
彼女は、この発言をきっかけに、パートナーへ離婚を切り出したようだ。
はじめのうちは、相手方も離婚を拒否していたようだが、彼女の確たる意志を変えられないと悟ったらしい。
離婚を切り出してから1年経って、離婚の合意を得て、現在は共同財産について話し合っているらしい。

―財産分与というと、何となく難航しそうなイメージがありますが、かなさんの場合はいかがですか?―
かな:「うーん。そうですねえ、思っていたよりはすんなり決まったかなーと。
まあ、私の場合、婚姻期間が3年で貯金と、車だけだったんで。でも、分譲マンションとか、一軒家を持っている人はちょっと大変みたいですね。
車は通勤に使うっていうんで、旦那が所有することになって、私は貯蓄していた金額をもらう予定です」
―そこまで決まっているのに、離婚届を出さないんですか?ー
かな:「結婚の合意をもらって、ちょっと冷静になりました。
離婚の意志は変わらないけど、旦那にとっては酷だったかなあって。
最低なセリフを言われたけど、彼自身は嫌いではないですからね」
―そうすると、離婚を取り止める可能性があるのでは?―
かな:「ないですね。確かに同情はしています。でも、愛情は無いんで。
期間を決めないで同居していると、なあなあになっちゃうんで、期限を決めてあるんです。
すでに、署名とか押印してもらった離婚届も持っていますし、離婚後の住む予定のアパートに荷物を運んで行っています」
―好きで結婚していた男性と離婚する未練はありますか?―
少し、意地悪な質問をしたと思った。
かなさんは、怒った様子もなく少しだけ考えた後、口を開いた。
かな:「未練や後悔って、絶対に残るものだと思うんです。でも、それを少なくするために、たくさん考えて、時間をかけて選択してきました。
これで感じてしまうような後悔はもう仕方がないかなと
そう言って笑う彼女の目には、吹っ切れたような光が浮かんでいた。

離婚後、大変だと感じたことは?

ひととおり、かなさんの話が終わった後、触発されたのか、さきこさんが話し出す。

さきこ:「私の場合は、結構大変だって感じてるよ」

―さきこさんは、10歳になる娘がいらっしゃいますよね?
「ですね。今年で小学4年生です。ただ、私が夫と離婚したのは、娘が4歳のときだったので、大変でした」

―どんな点が大変でしたか?―
さきこ:「まずは仕事ですね。離婚前は専業主婦だったので、仕事を見つけるのが大変でした。
就活自体もなんですが、一番苦労したのは娘の預け先ですね」

―現在、ご実家でご両親と暮らしているとお伺いしましたが…?―
さきこ:「ハハ。一見すると私の両親が面倒みてくれそうですよね。
当時、私の両親はまだ定年前で、娘をみてもらうことが難しかったんです。
何にも考えず、就職する前に離婚しちゃったんで、保育園に入れるのも一苦労でした。
仕方がないので、一時保育に預けて就活しました。
ただ、ラッキーだったのは、就職が決まった後、預入の保育園が決まったことですね」

―現在、待機児童の問題も取りざたされていますもんね。他に困ったことはありましたか?―
さきこ:「今はそうでもないんですが、離婚後は娘がよく体調を崩していました。だから、仕事を突然お休みすることが多くて、職場の方にはずいぶん迷惑をかけてしまいました。
配慮してくれる方が結構いたので良かったですが、中には強烈な嫌味を言う方もいて、精神的にきつかったですね。
『今日は保育園からの呼び出しがありませんように』って毎回思ってました」

―仕事と育児の両立はとても大変ですもんね。夫である男性の幼児化を原因に離婚されたとのことですが、後悔したことはありませんか?―
さきこ:「そうですね。あんまりないですね。
幼児化した後、失礼な話ですがもう夫を受け入れることが難しくて、一刻も早く離婚したかったんです。
離婚直後は、夫から解放された爽快感を覚えたくらいでした。
離婚自体は後悔していませんが、離婚協議は慎重に進めるべきだったかなあと。
実は、元夫からの養育費が滞っていまして…。
催促しても、一向に支払われないんです。口約束で○○円って決めて離婚してしまったので、『離婚協議書』とか約束を『公正証書』にしてなくて。」
―では、養育費はあきらめるのでしょうか?―
さきこ:「いえ。これから、娘も学費にお金がかかる時期になるので、出来るだけのことはやってみようかなあと。
場合によっては、弁護士を介して、交渉してもらうつもりです。
この前相談したら、不払い分の養育費の支払いは難しいけれど、将来の養育費の契約をすれば、支払ってもらえると聞いたので!」
『今度は、失敗しないように頑張ります』と言った、さきこさんの顔は、まぎれもなく母親の表情で、改めて「母は強し」と感じた。

まとめ

Two hand connecting jigsaw puzzle. Concept of partnership and teamwork in business strategy

今回は二人の女性に離婚についてお話をうかがいました。
パートナーとの離婚は今までの生活が一変します。
したがって、『離婚後の生活』の準備が必要になります。
また、お子さんがいらっしゃる場合には、離婚後に決めるのでは遅いという事柄もあります。
したがって、パートナーと離婚したい時には、事前に細かく確認し、準備することが大切でしょう。

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