ソトヅラだけは良いサイコパスな夫と離婚したい!

内面が魅力的で、いわゆるデキル男な夫。例にもれず、私も結婚。

でも、いざ結婚して一緒に暮らしたら、違和感が…。

この人、人の痛みもわからないし、平気でうそをつく。

離婚したいけどどうすればいいの?

サイコパスって何?

サイコパスというと、なんとなくネガティブな響きがあり、「凶悪殺人犯」や「犯罪者」といったイメージが先行してしまうかもしれません。

確かに、「ハンニバル」のレクター博士をはじめ、漫画や小説、映画などさまざまな作品に「サイコパス」である人物がフィーチャリングされています。

とはいえ、サイコパスにもさまざまな分類があり、また程度もいろいろあります。そのため、サイコパスの性質を持っているからと言って、必ずしも社会に溶け込めないなんてことはないのです。

サイコパスの分類

サイコパスと呼ばれる人は、以下の表にあるような、性質を複数持ち合わせています

サイコパスのチェックリスト
口達者/表面的な魅力 誇大的な自己価値観 刺激を求める/退屈しやすい 病的な虚言

 

偽り騙す傾向/操作的(人を操る)
良心の呵責・罪悪感の欠如 浅薄な感情 冷淡で共感性の欠如 寄生的生活様式 行動のコントロールができない
無責任 放逸な性行動

 

幼少期の問題行動

 

現実的・長期的な目標の欠如

 

衝動的

 

自分の行動に対して責任が取れない 数多くの婚姻関係

 

少年非行

 

仮釈放の取消

 

多種多様な犯罪歴

 

1項目2点として、30点以上がサイコパス20点以上がサイコパスの傾向があるといわれています。ご覧いただければわかる通り、サイコパスにはネガティブな部分もありますが、自分自身を魅力的に見せることにも長けています。

また、サイコパスは目的達成までに手段を選ばないので、社会的に成功しているひとに多いという話もあります。

夫のサイコパスを理由に離婚できるのか?

自分の夫がサイコパスである場合の離婚の可否については2通りの選択があります。

  • 夫と話し合い、お互い合意の上で離婚する
  • 法定離婚事由に当てはまっているので、同意なしに離婚する

夫と話し合い、お互い合意の上で離婚する

夫がサイコパスだと分かった場合、夫婦同士の話し合いで、相手方の同意を得ることができれば、離婚が可能です。

方法にはふたつあり、裁判所を介さずに離婚する協議離婚か、家庭裁判所に申し立ての必要がある調停離婚になります。

サイコパスは、口達者であることが多いです。また、人の心をコントロールすることに長けていることもあるので、夫婦同士のみで話し合いをおこなうと、丸め込まれてしまうリスクがあります。加えて、調停で決着をつけるといっても、必ずしも申立人の意図通りに進むわけではありません。

そのため、サイコパスの夫と離婚したい場合には、離婚したい理由を明確化し、それを裏付ける証拠を用意すべきだと思います。

法定離婚事由に当てはまっているので、同意なしに離婚する

法定離婚事由とは、民法770条で定められている、裁判を起こせる離婚理由のことを指します。法定離婚事由は、以下の通りになっています。

  1. 不貞行為
  2. 悪意の遺棄
  3. 3年以上生死不明
  4. 配偶者が強度の精神病で、回復を見込めない場合
  5. その他婚姻を継続し難い重大な自由

 

サイコパスにあてはまりそうな項目と言えば、「4」を選択する方が多いかもしれません。確かに、サイコパスは先天性、遺伝性(※)のもので、現状(2020年11月現在)では、治療法も確立していません。

しかし、前述したとおり、サイコパスであっても犯罪行為を起こすとは限りません。また、問題なく日常生活を送れていることがほとんどですし、夫婦同士のコミュニケーションが取れないわけでもありません。

4が定義する強度の精神病と言うのは、重度のうつ病や、認知症で夫婦間の意思疎通が取ることができない場合に限ります。

更に、離婚するためには、精神病をわずらった配偶者に対して、親身な療養介護をすることや、相手方の離婚後の生活が確立できるかどうかなどさまざま考慮されて判断されるのです。そのため、ただ単に夫がサイコパスと言うだけでは離婚は認められない可能性が高いでしょう。

※精神医学の観点からサイコパスを先天性・遺伝性としている説があります。本記事では、サイコパスを先天性、ソシオパスを後天性と定義づけ、論理を展開しています。

参考文献: 武蔵野大学学術機関レジポトリ(2018.3)人間学研究論集

あきらめない離婚!○○な時には認められるかも!

前章では、サイコパスを理由に離婚ができるかについて考えてきました。厳しい現実なようですが、夫がサイコパスであるということだけでは、離婚が認められないことが多いです。

そもそも論にはなってしまいますが、夫がサイコパスであっても、自分自身や子どもに対して害がない限り、あまり気にならないですよね。

サイコパス的な行動によって、離婚を考える場合がほとんどでしょう。では、離婚事由としてサイコパス的な行動とはいったいどのようなものなのでしょうか。

  • 妻に対して過剰なウソをいう
  • 共感性がないため、他人をおもんぱかれず、暴言を吐く
  • 衝動的、感情的になり、犯罪など重大なことを起こす
  • 自尊心が高いため、自分の過ちを認められず、すべて妻のせいにする

おもに考えられるのは、上記のようなケースだと思われます。早速、詳細に確認していきましょう。

妻に対して過剰なウソをいう

サイコパスの傾向として、良心の呵責や罪悪感を覚えることが少ないです。そのため、重要なことでも、結構平気でウソをつきます

また、借金などを妻に隠したり、ウソをついたりして、不倫をしているなんてこともあります。こういった場合には、不貞行為やその他婚姻を継続しがたい重大な事由として、離婚できる可能性があります。

共感性がないため、他人をおもんぱかれず、暴言を吐く

サイコパスの特徴として共感性の欠如があげられます。他人への配慮ができないために、心無い暴言を吐くことがあります。

犯罪をおこしたりといった、反社会性のないサイコパスをマイルドサイコパスと呼称することがありますが、彼らのなかでモラルハラスメントを行う人は少なくありません

共感性が欠如しているために、なぜ人が傷ついているのかイメージすることができないのです。

また、他人を支配したいという性質とも相まって、暴力や暴言などで人をコントロールすることがあります。

暴力はもちろんのこと、モラルハラスメントも、精神的虐待とも言われており法定離婚事由に当てはまる可能性が高いです。

衝動的、感情的になり、犯罪など重大なことを起こす

サイコパスの傾向として、自己の感情のコントロールが苦手だということがあります。つまり、「カッ」となると、衝動的に行動してしまうことが多いんです。特にアルコールや、薬(ものによってはすでに犯罪行為ですが)で気持ちが高揚している場合は、特にコントロールができなくなります。

衝動性によって、族を虐待したり、他人を傷つけたりした場合には、犯罪です。配偶者が犯罪行為を行っている場合、一概には言えませんが、「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に該当し離婚することができるケースあります。

自尊心が高いため、自分の過ちを認められず、すべて妻のせいにする

サイコパスの特徴として外責性というものがあります。外責性とは、簡単にいうと責任感がなく、他の人に責任を押し付けることを指します。

これは、自尊心が高いため、自分の誤りを認めたくないという作用が働くためです。理不尽に思われることでも、普通に妻のせいにしてきます。例えば、「雨が降ったのはお前のせい」や「電車が遅れたのはお前のせい」など。結構突拍子もないことを言ってきます。

はじめは、妻側も真に受けないことが多いですが、夫に支配されていくうち正常な判断ができなくなることが多いです。夫の言葉に違和感を覚えた時には、自分の感じたものを大切にしましょう。

押し付けられた責任や、夫の行動によっては、法定離婚事由である、「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に該当することもありますので、まず夫の行動についてメモや日記をつけておくことが良いと思います。

以上が、サイコパスの夫と離婚できる可能性のある行動の紹介でした。サイコパスは、前述のとおり生まれつきの性質なので、性格を矯正することは非常に困難です。

「三つ子の魂百まで」と言う通り、妻側の行動や意識で、彼らが良い方向に変わるのは、あまりないことと言ってもいいかもしれません。

体験談

今回は、「夫がサイコパス」というテーマで、「サイコパス」と「離婚」について考えてきました。本章では、サイコパスな思考の持ち主である男性と結婚した女性の体験談をご紹介したいと思います。

虚言とウソと、ひとの気持ちを理解しない夫との離婚

夫:ひろただ(34)職業:会社員(営業部)年収:700万円

妻:かおり(32)職業:専業主婦 年収:無

娘:ひな(2)

夫のひろただは、私が会社に勤めていた時の先輩でした。明るく、優しく、おまけに仕事もできる彼を好きになりました。社内ではかなり人気のあるひとだったので、告白してくれたときはとてもうれしかったです。

交際中も、積極的にリードしてくれて、ユーモアもあって、本当に魅力的でした。付き合って2年ほどたって、彼からプロポーズを受けたときには、すごく幸せですぐにOKしました。

しかし、幸せは束の間。いざ結婚生活がはじまると、彼は今までの態度を一変させました。「女は家にいるもの」と決めつけ、有無言わさず会社を辞めさせました。すこしおかしいなと思いましたが、急に冷たくなった彼の様子が怖くて何も言えませんでした。

それから、私の生活はすべて、彼中心になりました。指示通りに従わないと、びっくりするぐらい感情的になり、怒るからです。

結婚前や人前の柔和な態度は鳴りを潜め、気に入らないことがあると「人間のくず」「俺の給料を当てにしてる家畜だろ」と激しくののしったり、ある時は気が済むまで無視をしたりしました。

しかし、そんな彼も子どもが生まれれば変わるだろうと思い、ひたすら我慢していました。そして、結婚して2年経ったくらいに娘のひなが生まれました。

彼も人の親になったのだから、と変わることを期待していた私は、現実との差に打ちひしがれました。「働いていないのだから、育児はお前の仕事」「子どもよりも俺を優先しろ」と。子どもが夜泣きをしたり、彼の居る場所で授乳をしようとすると、「うるさいから、早く目の届かないところにいけよ」だの「子どもを泣かせて、母親失格だな」と笑いました。

あまりのことに泣きながら抗議をすると、「その顔みにくくて、最高に面白い」と言いました。

もう無理だと思いました。でも、彼の対外的な対応は完ぺきで、私が友人に相談しても、「私が悪い」ということになっていました。自分の親からも、「あんな立派な人はいないんだから、少しのことは我慢しなさい」と言われる始末です。

すべてに絶望的な気分になって、死にたくなりました。そんなとき、娘が「ママ、いたいの、いたいのとんでいけ」と言い慰めてくれました。

そこで、はっと目が覚めました。あんな男に私の娘は任せられない。そこから私は、保健センターや地域の支援センター女性センターなど手当たり次第に連絡し、相談をおこないました。

はじめは、うまくいきませんでしたが、そのなかで親身になってくれた相談員さんのすすめで、法テラスに連絡。弁護士の先生に依頼して、夫と交渉をしてもらいました。その際、日々日記をつけていたことや、暴言の動画データあったことで、慰謝料50万円。養育費を月々9万円支払うことを約束し、離婚することができました。

また、養育費については不払いになる可能性があるとのことで、弁護士の先生に相談して取り決めを取り立てできるような公正証書にもしました。

正直、されたことに対しての慰謝料は低いと感じざるを得ませんでしたが、それよりなにより、夫と別れることができたことにほっとしています。

今は、独身時代の貯金と、もらった共同財産でやりくりしながら、就職活動をしています。娘の保育園や就職のこと、いろいろ考えると頭が痛いですが、彼と離れられて良かったです。今後は、娘のためにも頑張っていきたいと思います。

まとめ

サイコパスの男性って、一見すると魅力的です。交際中、違和感を覚えることがあっても、他の部分で補われてしまうので、なかなか気づきにくいかもしれません。

サイコパスの傾向にある方は、他人への共感が欠落していても、相手の「望む」ことがわかったりするので、結構厄介です。

繰り返しになってしまいますが、自分の違和感を大切にしてあげてください。そして、相手方は口がうまいことが多く、あなたを周囲から孤立させようと画策している可能性があります。

仲の良い友人や家族等に自分の考えを否定されてしまった場合、公的機関や法テラス、女性相談センターなど、第三者に相談することも検討すると良いでしょう。

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