言葉が通じてない?話し合いのできない夫と離婚したい!

結婚する前は、相手のすべてに満足していたのに、いざ結婚生活を始めてみたら、「色々と問題点が見えてきてしまった」ということは、夫婦ならば十分にあり得ることです。

お互いの不満や問題点を話し合って、その夫婦にあったかたちを見つけられるのが理想です。

しかし、それはあくまで理想であって、現実的にはどうしようもない事態も考えられます。

理想の恋人だった夫が、「理想通りではなかった」ため離婚を決断した体験談を紹介したいと思います。

 

 

言葉が通じてない?話し合いのできない夫と離婚したい!

 

主人公:桃(33)

夫:万里夫(32)

 

 

夫の万里夫はジムのトレーナーです。

彼が当時勤めていたトレーニングジムに私が通い始めたことがきっかけで付き合うようになりました。

「筋肉と対話すれば必ず結果はついてくる」、と有言実行し、ストイックに自分の身体を鍛える彼に恋愛感情とともに尊敬の念も覚えていたので、彼からプロポーズされたとき、本当に嬉しかったことを覚えています。

大好きなひとと結婚できた喜びで、夫婦生活を始めた当初は、彼のいうことはなんでも聞き、逆らうことはありませんでした。

「桃が食事を作ってくれてるおかげで、今日は筋肉のキレがいい」といわれると、それだけで幸せな気分になりました。

結婚してから半年は「おかしいな?」と思うことがありつつも、私もまだ夫に対し尊敬や恋愛感情があったので一番幸せだった時期だと思います。

疑問を感じず夫のいうとおりにしておけば、もしかしたら今も幸せなままだったかもしれません。まあ、結局彼の異常性には気づいたと思うので、良かったのかもしれませんが…。

 

夫との結婚生活に影が差し始めたのは、彼が、「フリーランスになるから、今のジムをやめてきた」といってきたことからでした。

フリーランスでジムのトレーナーをやること自体は、別に私も働いているし、ある程度の見通しが立っているなら問題ないかなとは思いました。

しかし、事前にまったく相談もなく、「やめてきた」はないですよね?

「どういうこと?」と詳しい事情を聞こうとしたところ、「大丈夫!」と話を打ち切られました。

いや、全然大丈夫じゃないけど…。でも、しつこく食い下がると夫に嫌われてしまうかもしれないと感じ、そこまで深い追及をしませんでした。

その後、夫は宣言通りフリーランスとして、働き始めました。

正社員でジムのトレーナーをしていたときよりも収入が落ちてしまったので、今までの生活を維持するため、夫に相談のうえ、仕事に精を出すようになりました。

今までは家事等もあるので、あまり残業がないように18時には帰宅していましたが、忙しい部署に異動となったため、家に帰るのが20時過ぎになりました。

夫としては帰宅時間が遅くなるとは思っていなかったようで、「部屋が汚い」とか「手抜き料理が増えた」といってきました。

働き方をシフトするときにしっかり伝えたはずだったのに、「そんなのは聞いてない」「怠慢だ」と一方的にいうばかりで、こちらの言い分を全然聞いてくれませんでした。

夫の仕事柄、食生活についてはとてもこだわりを持っているのは知っていましたので、休みの日に作り置きして冷凍したりして対応していたのですが、「冷凍食品なんて俺は食わない」と怒って、お話になりません。

その癖、確定申告の時期になると、「計算が面倒くさいからやっといて」と仕訳していないレシートが入ったファイルをどさっと渡してきて、「自分でやれば?」というと、「俺が数字苦手なの知ってるだろ!」と怒り出す始末です。

せめて月ごととか種別とかでまとめてくれればよかったんですが、そんな気遣いもなく…。

「仕事忙しいから無理だよ」とはっきり断ると、「お前は、俺が税金を払わなくっていいっていうんだな。じゃあ税務署から連絡がきたら、お前のせいだっていうから」と怒鳴ってきましたが、普通に考えてそんな主張が通るはずありません。

税理士に依頼すればいいと伝えたところ、「お前がいったんだから、お前が金出せよな」と…。

結局税理士の費用については私が出しましたが、夫はそれでも不満のようで、この出来事がきっかけに夫婦仲は冷え切っていきました。

 

ひとの話を全然聞かない夫に対して、以前のような愛情を持つことができず、また家に帰っても疲れるばかりなので、「夫をこれ以上嫌いになる前に離婚したい」と伝えたところ、「いいよ、後悔しないならしてやるよ!」といわれました。

よし、言質は取ったと思い、結婚してからの貯金や家電等の家具のリストの作成をしました。

家具や電化製品は私が独身時代に使っていたものをそのまま使っていたので、そのまま持っていきたいことを作成したリストを渡して伝えました。

すると、「は、ケチくさ!物干しざおまで持っていくのかよ。大体、結婚生活で使ってたのは夫婦の共有財産だろ!独身時代に買ったからってなんだよ!お前が離婚を切り出したんだから、お前が家から出ていくべきだし、この家のものは全部俺のものだ!お前が悪いんだから貯金もぜんぶ俺によこせ」

いや、今の家、家賃払っているの私だし、名義も私だし、何いってるのかわからないんだけど…。

確かに結婚生活中の財産は、夫婦のものだということは知っています。

でも、それなら私の取り分もあるはずですし、そもそも結婚前の家具や家電なんかも対象になるものなのでしょうか。

離婚すること自体は決まっていますが、財産分与についての折り合いがつかなさそうなのです。

正直、理不尽にも思えますが、要求をのんで、この面倒くさい夫とさっさと離婚したいという気持ちもかなり強いです。

どうすればいいのか教えていただけると幸いです。

 

弁護士の見解

恋人関係や結婚当初から取り巻く環境が変わり、夫婦関係が悪くなってしまうことは少なくないと思います。

桃さんのケースでは、万里夫さんが相談なくフリーランスになったことから、夫婦関係が崩れました。

今回の相談の中で、桃さんの希望としては次の2点あるかと思います。

 

  • 正当な金額を財産分与したい
  • できるだけ離婚を早く成立させたい

 

それぞれ確認していきましょう。

 

①正当な金額を財産分与したい

夫婦が離婚する場合、結婚生活のあいだに夫婦が協力して築いた共有財産を、それぞれの貢献度に合わせ、分配して財産分与する必要があります。

財産分与の貢献度は、収入だけではなく、家事や育児の実績も含まれますので、夫婦の片方の年収がかなりの高収入等、特別な事情がない限り、半分ずつ分け合うことが基本です。

ただし、「半分ずつ分け合う」というのはあくまで基本的な考え方で、夫婦の話し合いによって、妻が多く財産を取得したり、反対に夫が多く取得したりする場合もあります。

 

今回のケースでは、夫の万里夫さんは、桃さんが離婚を切り出したことを理由に、夫婦の共有財産をすべて取得したいと主張しています。

桃さんが、万里夫さんの主張を受け入れるのであれば、共有財産すべてを万里夫さんが取得することも可能ですが、納得できないのであれば拒否してもかまいません。

桃さんが離婚を切り出したことは、法律で定められている夫婦関係を破綻させる行為には該当しませんし、そもそも財産分与と慰謝料の問題は、本来性質が異なるお金なので、別々に考える必要があります。

 

また、夫婦生活の中で利用していた結婚前に桃さんが購入された家電製品や家具が共有財産にあたるのかどうかですが、基本的な考えとしては共有財産に該当しません。

というのも、共有財産とは前述したとおり、夫婦で協力し合って築かれた財産です。

婚姻前の財産は、夫婦で協力して築いた財産ではないので、共有財産にあたりません。

したがって家電製品や家具を置いていく必要はありません。

ただし、万里夫さんに黙って持っていくと、「自分のものだったのに」と所有権を主張してくる可能性もあるので、できれば購入した明細等、結婚前から所有していたものであることを証明できるものがあるといいかもしれません。

 

②できるだけ離婚を早く成立させたい

桃さんは、万里夫さんとできるだけ早く離婚を成立させたいという希望を持っているかと思います。

離婚の成立は、基本的に夫婦双方の合意が必要です。

なるべく早く離婚を成立させたいのであれば、離婚協議で成立させることを目指した方がよいでしょう。

とはいえ、いくら離婚を早く成立させたいからといって、万里夫さんの提示した財産分与の条件をのんで離婚してしまうと、後になって「しっかり財産分与をすればよかった」と後悔してしまう可能性が高くなります。

まずは離婚を成立させて離婚後に財産分与を行う方法もあるにはありますが、話し合いの場を持つことが難しく、泣き寝入りになったり、こじれてしまい調停や訴訟にもつれこんでしまうケースも少なくありません。

更にいえば、離婚の財産分与には時効があり、離婚成立後2年以内に相手方に請求するアクションを起こさないと、時効が成立してしまい、請求自体ができなくなってしまう可能性があります。

そのため、離婚の成立を急ぐあまりに財産分与をおろそかにすることは避けた方が良いでしょう。

離婚をなるべく早めに成立させたいと思うのであれば、弁護士に離婚交渉を依頼することをおすすめします。

当事者同士で離婚協議がととのわない場合でも、弁護士が代理人になり協議することによって離婚が成立する可能性が高くなります。

また、万が一双方の意見がまったくの平行線の場合には、調停を利用する等、その後の見通しを教えてもらうことができますので手段のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

今回は話し合いができない夫と離婚したい女性の体験談とその見解についてご紹介しました。

夫婦双方が離婚に同意していても、今回紹介した財産分与や親権、養育費等の折り合いがつかずなかなか離婚できないことが少なくありません。

離婚協議を当事者同士だけで行った結果、双方が感情的になってしまい、なかなか収拾がつかなくなってしまうケースもありますので、そんな時は弁護士への依頼を考えてみてください。

 

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