【恋愛で失敗?】理想のひとだと思っていた夫と離婚したい!!

少女漫画のヒーローは年齢関係なく女性のあこがれです。

漫画を読んで「現実でこんなことされたらトキメキすぎて死んでしまいそう」なんて思ったことがある方は少なくないのではないでしょうか。

とはいえ、現実はそんなに甘くありません…。

今回は漫画に登場してくるような男性と結婚し、離婚したい方の体験談と弁護士の見解を紹介したいと思います。

 

 

【俺は○○になる!】夢追い人の家庭を顧みない夫と離婚したい

 

主人公:まなみ(31)

夫:あさひ(31)

 

 

夫のあさひの口癖は、「いつか世界中を回って貧しい子ども達の勉強のサポートをして、自分に誇れるような活動をしたいんだ!!」

この言葉に感銘を受けた私は、彼の人生をサポートしたいと思い、「他の誰が敵になろうとも私は彼の味方」を地で行っていた。

自分の給料をほぼ活動資金に使ってしまうあさひに、私の両親は危機感を覚えたのか結婚は大反対。それで火がついて、「結婚をみとめてくれないなら絶縁したっていい」と反抗し、両親の気持ちを考えずに籍を入れた。

付き合った当時も両親の反対を押し切って結婚したときも、「私だけはあさひの味方」と完全に自分に酔っていた。

あの頃の自分に何を言っても無駄かもしれないけど、とりあえずあの頃に戻れるなら、当時の自分に声を大にして言いたい!「この男は止めとけ!!!」と。

 

結婚して1年。私は完全に結婚したことを後悔してる。

理由は、「お金」。現在、生活に必要なすべてのお金を私の給料でまかなっている。

夫の給料は「世界をHAPPYに!」プロジェクトの活動資金にほぼすべて投資されており、家庭には1円も入れていない。

しかも私がお金を払っているのにも関わらず、家事も一切私任せ。

夫の考えは確かに志が高く、人としては尊敬できるのかもしれない。

とはいえ、世界のHAPPY考える前に、少しは自分の家庭を「HAPPY」にしろやと思ってしまう。

夫には何度か家計にお金を入れてほしいと頼んでいる。例えば、「食費くらいは入れてほしい」とか「将来子どもを産みたいと考えてるけど、お金が必要なんだから活動資金のいくらかを貯金に回してほしい」とか。せめて家事くらい少しは負担してくれと言ってみたけれど、全然理解してくれない。

私が不満をいうと、彼の答えはいつだって、「夢をかなえるためには、多少の犠牲はつきものなんだ。まなみは俺の最大の理解者なんだからすまん。ここは耐えてくれ!我慢は、いつかHAPPYにつながるんだから!」

私の人生は多少の犠牲かい!「HAPPY」、「HAPPY」ってすべての我慢が幸せにつながるなら、今頃世界はHAPPYであふれてるわ!!

私は、子どもも欲しいし、自分の給料をほぼ生活費につっこんで自分のことに使えない今の状態がツラすぎる。でも頭の中が花畑状態のときに「最大の理解者になる」とかほざいちゃったもんだから、今更約束を破って、「離婚」を切り出してもいいものなのか。

離婚ってなった場合、私が約束を破ったから慰謝料とか払わなくちゃいけないのかなと思いほんとどうすればいいのかわからない。

 

弁護士の見解

夫婦には、「同居・協力・扶助」の義務というものがあります。

簡単にいえば、夫婦になったら同居して、お互い協力し合って生活をしていきましょうという義務です。

そのため、理由もなく勝手に別居したり、家計にまったくお金を入れなかったりする行為は、夫婦関係の破綻の原因となりえます。

今回のまなみさんの場合、夫のあさひさんが夫婦の義務に反しているのかを考える必要があります。

前提として現在の状況であっても、夫婦双方が納得しているのであれば、生活が維持できているわけなので問題はありません。

しかし、お話を聞く限りまなみさんはあさひさんが家計に一切お金を入れず、家事の協力もほとんど行っていない状況を不満に思っています。

まなみさんはあさひさんに金銭や家事負担について不満を伝えていますが、あさひさんは、その不満を解消するための行動をまったく起こしていません。

これは、法律上の夫婦関係が破綻する事由に該当する可能性が高いです。

そのため最終手段として裁判で離婚の可否を問うことができるでしょう。

ただし、離婚裁判では夫婦関係が破綻した原因があさひさんにあることを客観的に立証する必要があり、また離婚裁判を起こす前には調停を経なければならず、相当の時間がかかると予想されます。

そのため早期の離婚を目指すのであれば、弁護士に相談し、協議で離婚を成立させる方法を考えた方が良いでしょう。

なお、慰謝料の支払い義務は夫婦の離婚原因を作った側に生じるので、お話を聞いた限りではまなみさんに支払い義務が生じることはないと思われます。

 

【俺以外の男とはしゃべるの禁止!】束縛系俺様夫と離婚したい

 

主人公:ゆめこ(27)

夫:ただし(32)

 

 

私はいわゆるカカア天下の環境下で育ちました。その影響なのか、母の言うことばかり聞いて、自分の意見を言わない父のことを情けないと感じていました。

私が結婚するときは、男らしく私のことを引っ張ってくれるひとと結婚したいと幼いころから思っていました。

とはいえ、なかなかリードしてくれる男性とは巡り合えないまま。周囲では「彼氏にプロポーズされた」とか「同棲することになった」なんていう話題が多くなり焦りを感じてた時に出会ったのが今の夫ただしでした。

デートするときは常にリードしてくれ、なんでも先回りして決めてくれるし、嫉妬深いのも愛されている証拠。まさに少女漫画にでてくるような俺様系の性格をしていた夫は私の理想そのものでした。

こんなひと今捕まえないとこの先絶対現れないと思い、付き合ってから半年で結婚しました。わずか半年後に結婚したことを後悔するのも知らずに。

 

結婚当初は、理想の王子様と結婚できたわけですから本当に幸せな結婚生活を送っていました。

私に相談無く新居等を全て決めてしまったり、異性の友人との連絡先を削除しろと言われたときは、「あれ?」と思いつつも、恋愛フィルターで全部ポジティブに変換していました。

我に返ったのは、仕事上で付き合いのある男性との連絡先を消されたときです。

やりとりを見れば、ほぼほぼ仕事の連絡だと分かるはずなのに、「二人にしかわからない暗号を使って浮気してるんだろ!」とめちゃくちゃ怒鳴られ、私のことを突き飛ばしました。

いわれもないことを疑われたので私が反抗すると、「そんなに他の男に色目を使いたいのか!これ以上反抗するなら仕事を辞めさせて家に閉じ込めてやる!お前は俺のものなんだよ!勝手に行動するな」と言いました。

私はここでようやく自分の間違いに気づけました。

このひとは別に私の事が好きなのではなく、自分の思い通りにできる誰かが欲しかっただけなのだと。

理想の男性を見つけたと思ったのに、とんだ事故物件でした。

離婚したいですけど夫が納得してくれないなら無理だろうと諦めています。

でも、カッとなるとすぐに手を上げそうですし、今後子どもができたときが心配でなりません。本当、どうすればいいんでしょう…。

 

弁護士の見解

夫婦のDVやモラルハラスメントは周囲が気づきにくい問題のひとつです。

今回のゆめこさんのお話を聞く限り、直接的な暴力行為は1度しかありません。

しかしながら連絡先を削除するなどして交友関係をせばめ、社会から孤立させるようなただしさんの行為はモラルハラスメントに該当する可能性が高いです。

モラルハラスメントは法律上の離婚事由である「その他婚姻を継続し難い重大な事由」にあたります。

ただし、モラルハラスメントは離婚事由のなかでも非常に立証が難しいもののひとつです。というのも、どこが夫婦喧嘩の範ちゅうで、どの地点を超えると「度の超えた言動」になるのかの線引きがわかりにくいからです。

ゆめこさんの場合、ただしさんの高圧的な態度によって離婚を切り出し、夫婦間で話し合いをすることが難しいかもしれません。

そんなときは、まず別居を考えてください。

別居して物理的な距離を置くことで、ただしさんがゆめこさんにとった言動が客観的に見ておかしなものなのか冷静に考えられると思います。

DVやモラルハラスメントの被害者は、精神的なダメージを軽減するために、異常なことを正常だとバイアスがかかってしまうケースが少なくありません。

そのため、まずは別居することを考え、そのうえで離婚するかどうか判断すると良いと思います。

なお、別居する場合、「相手の了承を得なければ別居できない」と思っている方も少なくないと思います。確かに夫婦には同居義務があるので、正当な理由が無く相手に黙って別居をすることは法律上許されていません。

モラルハラスメントを理由とした別居は十分に正当性のある理由です。

そのため、相手に黙って別居を行ったとしても、法律上問題はありません。

とはいえ、相手方が「モラハラなんてないのに勝手に出て行った!」と主張してくることもあるでしょう。そんなときのためにメールやSNSの相手のやり取りを残しておくことや、相手にどんな言動をとられたのかのできるだけ詳しくメモしておくことが大切です。

 

まとめ

今回は漫画にでてくるようなヒーローと結婚し、失敗した2人の女性の体験談をご紹介しました。

結婚してからも恋愛しているときの同じ熱量を持ち続けることは難しいです。熱量が無くなってからは、夫婦が双方の価値観の違いに折り合いを付けながら生活していくことがほとんどだと思います。

冷静になって相手の価値観がどうしても許容できないときには別居や離婚するのも手段のうちです。自分で手に負えないと思った時には弁護士に相談することも検討してみてください。

 

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