【相談事例】夫が室内全裸主義|服を着てくれないことは離婚事由になる?

みなさんは、旦那さんの行動で「ここは許せない」と思うところはありますか?

例えば、「部屋を汚くする」、「洗い物がキチンとできない」、「靴下を玄関で脱いで放置する」等、気にされる方にとってはかなりのイライラポイントではないでしょうか。

今回は夫の行動が理解できず離婚したい女性の相談例について解説していきたいと思います。

 

夫が服を着てくれない!行動を改められない夫と離婚したい

 

相談者:たらこさん(29)

夫:きりやさん(30)

 

 

私と夫のきりやは、2019年の11月に結婚しました。

結婚後すぐに新型コロナウイルスの流行がありましたので、結婚式や新婚旅行はしていません。

もともと夫婦で話し合い、「コロナ禍が収まってから式や旅行をしよう」と決めていました。

先日、夫から「ワクチン接種も3回したし、世間的にも旅行しているひともいるし、結婚式と旅行いかない?」といわれました。

しかし、この3年間の結婚生活で夫と価値観が合わないことをまざまざと感じさせられました。私的には許容できないこともあるので離婚を考えています。

 

きりやとの夫婦生活で不満を覚えた最大の理由は彼が全裸主義だったことです。

彼は、2020年4月から2021年12月までフルリモートでした。

今年1月からは週3リモートで、会社に行くのは2日だけです。

彼は、仕事こそきちんとしていますが、家の中での恰好が本当に人に見せられるような状態ではありません。

というのも、PC片手に持ってリビングの椅子に座り、全裸で仕事をするからです。

彼だけが座る椅子じゃないし、パンツもはいていない状態で共有スペースにいられるのは苦痛です。

夫婦であっても羞恥心を持ってほしいと思っています。

 

夫は季節関係なく全裸で生活しています。

夏ならまだギリギリ理解ができます。

夫は暑がりで、私は寒がりなので冷房の設定温度が高いからです。

でも、冬は「足先だけは冷たくなるから」という理由で、靴下だけ履いて後は全裸です。

普通に服を着ればいいのに、黒い靴下だけ履くんです。

私は、そんな夫の姿を見ると、ばかばかしいやら情けないやらで涙が出てきます。

 

服を着ない理由を聞けば、「解放されている気がするから」といい、「誰にも迷惑かけてないし、公共の場でやってるわけじゃないんだから許容してほしい」と。

仕事には真面目で、一生懸命仕事をするからストレスが溜まるのはわかります。

全裸で仕事をすることが一種の彼のストレス発散方法であることは、なんとなく理解できます。

でも、現実問題として夫が全裸で生活していることで私は非常に大きなストレスを感じています。

夫が感じているストレスに私が向き合ってこなかったわけではありません。

今の会社に大きな不安を抱えているなら転職してもいいし、給料が低くなるなら私もフルタイムで働けばいいと伝えています。

それでもなお、全裸になることに解放感を覚えるなら、せめて下着は履いてほしいといいました。

しかし、夫は一度覚えた解放感を忘れられないようで…。

恥を忍んで仲の良い友人に相談してみましたが、「くだらないこと」と思われ、笑い飛ばされてしまいました。

本気で悩んでいるのですが、内容が内容だけに本気に取られません。

私だって、こんなことで離婚を考えたくないですが、現状本当に耐え難いです。

 

こんな状態で来年結婚式をしたとして、愛を誓えるとは思えません。

離婚したいのですが、こんな理由で離婚できるのでしょうか。

また、夫はきっと離婚の意思を伝えても、取り合ってくれないと思います。

どうすれば良いのでしょうか。

 

 

弁護士の見解

2020年から始まった新型コロナウイルスの流行により、今までの生活様式を大きく変わりました。リモート勤務する方が増えたり、WEB会議システムを導入する企業も増加しました。

2022年11月現在、リモート勤務から出社勤務に戻った企業もありますが、今回のきりやさんのように、リモート勤務を継続した企業もあります。

リモート勤務のメリットでもあり、問題となることがある点が、家族と過ごす時間が増えることです。

家族と過ごす時間が増えると夫婦仲が良好になることもありますが、今まで問題視していなかった価値観の違い等によって悪化する場合もあります。

また、急激な生活の変化によってストレスを感じてしまい、行動が変化することもあります。

夫婦の一方の行動に不満を覚えて離婚したい場合には、基本的に相手の同意を得なければ離婚を成立させることができません。

というのも、相手の意思関係なく離婚を成立させるということは、裁判訴訟を起こして勝訴するということだからです。

裁判で離婚する夫婦は、全体の2パーセントから3パーセント程度といわれています。

また離婚裁判は、いきなり裁判できるわけではありません。

訴訟を提起する前に離婚調停を行っていること、離婚事由が法律で定められた裁判上の離婚事由に当てはまっている必要があります。

これらを踏まえ、今回のたらこさんのケースを考えていきましょう。

 

たらこさんは、自宅できりやさんが全裸で過ごすという行為に対し、不満を覚えていらっしゃいます。

自宅内はプライベートの空間なので、裸で生活をしたとしても、法律に触れる行為とは考えにくいです。

きりやさんの行動がたらこさんにとって精神的な苦痛で、それによって夫婦関係が破綻した場合には、法律上で定められている「その他婚姻を継続し難い事由」とみなされる可能性もありますが、現実的に認められるのは難しいと思われます。

このことからたらこさんはきりやさんと話し合って離婚を成立させることを目指すべきだと思います。

たらこさんは離婚を切り出したとしても、きりやさんが取り合ってくれないだろうと懸念されています。

確かに、「全裸で生活されるのが苦痛だから離婚したい」と率直に伝えたとしても、離婚を受け入れてくれない可能性が高いでしょう。

そのため、きりやさんが全裸で生活することでたらこさんがどのようなことを思い、改善のためどのような努力をしていたのかを正確に伝えてみると良いと思います。

 

お話を聞く限りたらこさんはきりやさんが全裸になることで次の不満を抱えていらっしゃったと思います。

 

  • 夫婦共用の椅子に全裸で座ったことに不快感を覚えた
  • リビング等の共用スペースに裸でいることに対して不満を持っている

 

そのうえで、全裸になることがきりやさんのストレス解消の手段であることを理解し、次のような提案もされています。

 

  • 下着を履いてほしいとお願いした
  • ストレスが溜まらないような職場に働けるよう転職を勧めた
  • 収入面の心配があるなら、たらこさん自身がフルタイムで働く意思があることを伝えた

 

たらこさんが上記の提案をしたのにもかかわらず、きりやさんはご自身が「解放感」を味わうことを優先し、改善しようとは思っていないような発言をされています。

 

離婚を切り出す前に、「離婚を意識することになったきっかけ」、「離婚を回避するための努力」、「相手が不満を解消するために行動してくれたかどうか」等のメモを作成すると良いと思います。

メモを元に相手に対して離婚の意思が固いこと、きりやさんの行為がたらこさんにとって許容できないものであることをしっかり伝えられれば、本気度が伝わり話し合いができる可能性が高まります。

たらこさんの離婚の意思が固いことを伝えても、きりやさんが話し合いに応じない場合、別居して、家庭裁判所に離婚調停を申し立てることも検討してみてください。

別居する理由としては、物理的に離れることによってお互いが冷静に話し合いをできること、また離婚調停でも話し合いが整わない場合、「相当期間別居をしており、事実上夫婦関係が破綻している」という実績を作ることによって、訴訟を提起できる理由を作っておくという側面があります。

とはいえ、離婚調停や離婚裁判に進むと、離婚が成立するまでにかなりの時間がかかることが想定されます。

したがって、できれば協議の段階で離婚の成立を目指した方が良いでしょう。

きりやさんがあくまで頑なな態度で離婚を拒否するときには、弁護士に相談して、早期の離婚が成立できるよう交渉してもらった方が良いかもしれません。

 

まとめ

夫の生活スタイルに我慢できない女性の相談事例と、弁護士の見解を紹介しました。

今回のような全裸で生活するといった極端な行動をする配偶者は珍しい例かもしれません。

しかし、夫婦の中で「許容できない相手の生活スタイル」にお悩みの方は少なくないと思います。

夫婦の話し合いで不満を解消することができるのが最も良い方法ですが、どうしても折り合いがつかず離婚の意思を固めたときには、早い段階で弁護士に相談することを検討してみましょう。

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