【筋肉はすべてを解決する?】筋トレ沼にハマった夫と離婚したい

健康のために筋トレを行っている方は男女問わず少なくないと思います。

元々は健康を目的に始めたけれど、自分の理想とする筋肉を追い求めトレーニングに励むという方も中にはいると思います。

理想の筋肉を追い求めることは、何も現代に限った話ではありません。

古代ギリシャでは筋肉崇拝といってもいいような思想があり、均整の取れた筋肉はステータスでした。

今回は、度を越えて筋トレにハマった夫と離婚したい女性の相談と弁護士の見解を紹介したいと思います。

 

 

【力こそすべて】インドア派の夫が筋肉至上主義に変わった

 

相談者:亜希(仮名)32歳

夫:健(仮名)33歳

 

夫の健と私は、自他ともに認めるインドア派です。

どこかに出かけるよりも家でゲームしたり、本読んだり、動画見たりする方が好きで、「仕事に行く以外は極力家に引きこもっていたい」というのは夫婦の共通認識でした。

お互い、こだわりが強く自分の世界にひとを入れたくないので、一人部屋があった方がいいねということで、東京の郊外に広めの一軒家を借りました。

通勤には1時間ほどかかりますが、自宅はとても快適なので何も不満はありませんでした。

1人部屋があるからといって夫婦の時間がないわけではなく、休日1日は、リビングで過ごそうという約束をしており、それなりに仲良く過ごしていました。

 

インドアな私たち夫婦の習慣が変わったのは、コロナ禍でした。

コロナ禍によってお互い仕事がリモートになり、仕事も自宅で完結するようになりました。

元々買い物もネットスーパーを利用していたので、1週間外出しないということもザラにありました。

これでは、リモート勤務から再び出社になったとき、自宅から出たくなくなってしまうと思いました。

そこで私たちは、健康と少しでも外に出ようという目的で、ウォーキングと筋トレを始めることにしました。

ウォーキングは何か目的が無いと3日坊主になってしまうので、健康促進型リアルに歩くRPG、「竜旅」という位置ゲーをスマホにインストールしました。ゲーム内でプレイヤーは勇者となって、魔王コウカロシボウーヌを倒す旅に出ます。

歩く距離が多ければレベルが上がり、ストーリーが進むので、すっかりハマった私たちは、当初の目標、1日30分のウォーキングが1時間~2時間程度になりました。

筋トレについては、私は正直3日坊主だったのですが、健の方は、「燃焼系女子!ショーコと一緒にラブトレしよう!」という筋トレ補助系恋愛アプリをいれて、頑張ってました。

シックスパックにならないと告白できないという結構ハードなゲームです。

健は、「ハードルが高ければ高いほど、攻略する甲斐がある」といって張り切って腹筋、背筋等の筋トレを頑張っていました。

 

健は半年間休まずに筋トレを続けて、とうとう「ラブトレ」を完全攻略しました。

筋トレを始める前は、179センチで59キロという体系でかなり細かった健ですが、運動を始めご飯も食べるようになり、目に見えて筋肉がついていました。

とはいえショーコを攻略しちゃったからモチベーション続くのかなと思っていたのですが…。

そんな心配は全く無用で、「もうちょっとハードなトレーニングをしたいから」といって筋トレ器具を購入したいと相談してきました。

家は広いし別に問題ないと思い二つ返事で了承した私でしたが、健の熱量をはき違え後悔する羽目になりました。

 

はじめはダンベルや、腹筋ローラー、バランスボール等、私でも使えるような器具を購入していたのですが、次第に場所を取るような器具を購入するようになりました。

ベンチプレスにチンニングスタンド、レッグプレス等…。

リビングはトレーニングルームのような感じになってしまいました。

しかも以前は食事にうるさくなかったのに、「筋肉を育てたいから」という理由で、タンパク質の多い食事を求められたり、高いプロテインを購入したりとエスカレートしてきました。

健は仕事が終わったらランニングからの筋トレ。

筋トレ筋トレ筋トレ。音楽聞いているからなのか知りませんが、ガタガタドンドン本当うるさい。

リビングでやらないでっていっても、ガタガタガタガタがうるさいし、2階でやらせても響くし。毎日毎日吐息とか聞きたくないし。

リビングがトレーニングルームになったせいで、映画やアニメをテレビ画面で見られません。

しかもなんだか筋トレにハマり込んでから、朝4,5時くらいからトレーニングを始めるので、本当にうるさいんです。

「人の楽しみや睡眠の邪魔しないでよ」と私が文句を言うと、「俺と同じ生活サイクルにすればいいだろ!」といってきます。

「筋肉と夫婦生活どっちが大切なの?なんで前は配慮してくれてたのに配慮してくれないの?」と若干半泣きでいっても聞いちゃくれやしません。

どうしたものかと悩んでいたのですが、先日とんでもないことが発覚しました。

私たちは、郊外に一軒家を建てるため、マイホーム資金を貯めていました。

夫の独身時代に使っていた口座をそのままマイホーム資金を入れる口座にしていました。

夫婦月々5万円ずつで計10万円貯蓄していました。

結婚してからずっと貯めていたので、大体300万円くらいは貯まっているはずだったのに、この前見たら53万円しかありませんでした。

驚いて健に事情を聞くと、ベンチプレスとレッグプレスがかなり高かったようで、マイホーム資金から捻出したことをしれっといわれました。

悪びれもない態度で、「来年以降のボーナスで補填するから」といわれましたが、そういう問題じゃないです。

多少散財するのはいいです。

10万円とか20万円くらいなら怒ったとしてもまだ許せたかもしれません。

でも250万円器具に使うってどういうことなんでしょうか。

信じられないっていうか、信じられません。

てか筋肉ついたからって性格も変わるもんなのか??

このひとは本当に私が好きだった夫なのか、変わりすぎてもう無理で離婚したいことを伝えました。

すると、「一朝一夕では理想の筋肉が手に入れられないように、夫婦も理想とする関係になるには長い時間がかかるだろ。離婚なんて軽々しくいうな」といわれました。

良好な関係をおかしくしたのは、健の方なのに、何が理想の筋肉で理想の夫婦だとほんと腹が立ちます。

もう一緒の空間にすらいたくなく、一刻も早く離れたいです。

慰謝料は望みませんが、残った貯金53万円は当然確保するとして、残り使い込んだ97万円の財産は返還してもらいたいと思っています。

この状態で私がやるべきことはなんでしょぅか。

また、離婚を拒否り続けられた場合、私が何か行うことはありますか。

 

弁護士の見解

今回の相談者の亜希さんと健さんはウォーキングと筋トレを始めた当初は非常に良好な夫婦仲だったと考えられます。

しかし、筋トレを発端として夫婦仲が険悪になり、亜希さんは離婚を考えるようになりました。

亜希さんは健さんに使い込んだマイホーム資金の返還と、早期の離婚を望んでいますが、具体的にどのような行動を取ればいいのでしょうか。

離婚と資金の返還についてそれぞれ考えていきましょう。

 

離婚を早期に成立させるためには協議離婚を目指すべき

離婚を早期に成立させたい場合、相手から離婚の合意を得て協議離婚を目指す方法が良いかと思われます。

今回の亜希さんの場合、健さんに離婚を拒否されている状態かと思います。

また、お金の使い込み等があるので、感情が先行してしまい言い争いになってしまうと予想されます。

しかし、感情を優先すると建設的な話し合いができなくなってしまうくらい、険悪になる可能性が高いです。

そのため、できるだけ感情をあらわにしないよう、冷静に離婚したい理由を告げるべきだと考えられます。

とはいえ、健さんが離婚したくないことを強硬な態度で主張してくることもあるでしょう。

埒が明かないと思った時には、離婚調停を申し立てることを検討してください。

離婚調停とは家庭裁判所を仲介として、当事者同士で話し合って離婚を成立させる方法です。

調停委員という役目のひとが双方の主張を聞いて、落としどころを提案してくれます。

離婚調停は感情論で進めるのではなく、調停委員に自分の主張にどれだけ説得性があるのかを伝えなければならないので準備が非常に大切です。

弁護士をつけなくても離婚調停自体は行うことができますが、ご自身の有利に進めたいと思った場合、または相手方が弁護士をつけてきたときにはこちらも依頼した方が良いでしょう。

 

使い込まれた資金の返還について

夫婦が結婚してから別居、または離婚するまでに得た財産は、相続や贈与等によるものでない限り、基本的に夫婦の共有財産となります。

今回の、亜希さんと健さんマイホーム資金として貯蓄した300万円に関しても、口座名義が健さんであっても、夫婦の共有財産です。

共有財産の使い込みがあった場合、使い込み分が生活費等の用途でなく、個人が楽しむための散財だった場合には、その分を考慮して財産分与をすることができます。

ただし、共有財産を自分のためだけに使ったことを推認できる証拠が必要となります。

今回の場合は、健さんが筋トレ器具を購入したとみられる入出金がわかる記録や購入した筋トレ器具の代金等がわかる証拠が必要だと思われます。

共有財産の使い込みは、自力で立証することは非常に難しいので、「絶対に取り戻したい」と強い意思があるときには、離婚の件と合わせて弁護士に相談してみると良いかもしれません。

 

まとめ

今回は、度が超えるほど筋トレにハマってしまった夫との離婚を考えている女性の相談を紹介してきました。

こんなことは身近に起きることはないと思うかもしれません。

しかし、筋トレに限らず趣味等に熱中し、散財したり、家庭を顧みなくなることは程度の差はあれど、決して珍しいことではありません。

それが許容範囲に収まれば良いのですが、今回のように許容できず、また相手がこちらの言い分を聞き入れてくれないのであれば離婚することも手段のひとつとして考えてみても良いのではないでしょうか。

 

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